【古典邦画】「果てしなき情熱」
市川崑監督の、1949(昭和24)年の作品「果てしなき情熱」。Amazonプライムにて。
脚本は、奥さん・和田夏十(ナット)であるが、まだ若い頃の作品だろうか、メッチャつまらない、イライラさせる駄作であった。
皆、芸術をわかってくれないと深酒してしまう破滅型の作曲家の男が、慕って来る女と成り行きで結婚するが、ある湖畔で美しい女と出会って心を奪われてしまい、グジグジと悩みまくり自暴自棄になる話で、好きになった女に告白するでもなく、妻と別れるでもなく、死ぬでもなく(未遂はあるが)、ウジウジと太宰治の如く、ほっといてくれとポーズで独りになりたがり、挙げ句の果ては、好きになった女は病気で死んで、またフラフラと独りで旅に出るような…。
ボコボコに殴りたくなる男だけど、女はなんでこんなのに惹かれるのかねぇ。
脚本も演出も全てがくだらな過ぎて、苦痛で早く終われよって願ったね。この酷さは、市川崑監督の、もしや黒歴史かな?
見どころは、一瞬だけ出て来る李香蘭こと山口淑子と笠置シヅ子のブギウギの歌だけだな。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。