【古典邦画】「美しい暦」
1963(昭和38)年の、森永健次郎監督の日活作品「美しい暦」。Amazonプライムにて。
石坂洋次郎お得意の青春小説が原作。吉永小百合&浜田光夫コンビが繰り広げる青春模様。
俺の世代では、百恵&友和コンビだったけど、定番の展開だったとしても、微笑ましく羨ましく、安心して観てられるから嫌いぢゃないのだ。
「青い山脈」もそうだったけど、ラスト、皆でサイクリングに行って告白ってのは、当時の恋愛劇の主流だったのかしら。
仙台の女学校に通う高校三年生の質屋の娘・矢島貞子をメインとして、近隣の高校生・田村邦夫に、芦川いづみ演じる化学の村尾先生と、彼女と結ばれることになる長門裕之演じる美術の武井先生らが、騒動、反抗、恋愛を繰り広げる。
やっぱり瑞々しい青春そのままの吉永小百合さんが輝いているね。浜田光夫さんは影が薄いなぁ。恋は「悲しからずや」だって。
矢島貞子が、自分を正当化するオバサン先生に不満を募らせて、村尾先生に言う。
「先生、女ってや〜ね。いやらしくて、図々しくて、ベトベトして嘘つきで…私、男に生まれてくれば良かったわ」
「先生だってそう思うことはあるわよ。でもね、女は男を理想化して考えたがるし、男は女をただ可愛いくって美しいものだと考えたがるでしょう。男だって女だって同じようにいやらしかったり、図々しかったり、嘘つきだったり…でも、それでいてやっぱり美しいところを持っていたりするものなのよ」
祭りで酒を飲んでしまい、酔っ払った矢島貞子がめっちゃカワイイ!
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。