【映画】「テキサス・チェーンソー ビギニング」

2000年代のテキサス・チェーンソー(悪魔のいけにえ)、「テキサス・チェーンソー ビギニング(The Texas Chainsaw Massacre: The Beginning)」(2006年・米、ジョナサン・リーベスマン監督)。

オリジナルのトビー・フーパーは製作で関わってる。このシリーズは全作品を観てるけど再度。

“レザーフェイス”ことトーマス・ブラウン・ヒューイット(オリジナルはババ・ソーヤー)が、どうやって生まれたかという始まりの物語。

精肉工場で働くアル中の母親が、肉を解体中に、いきなり倒れて破水、工場の主任との間にできたトーマスを出産したが、醜い奇形児だったため、主任によって包装紙に包まれてゴミ箱に捨てられる。
そこにゴミ漁りをしてたヒューイット家の、育ての母となる女に拾われて、一家の長男として育てられたってことだ。

オリジナルのレザーフェイスは、身体はデブってデカいけど、頭が弱くて、喋らず叫ぶだけの、ちょっとコミカルな感じもしてたが、コッチはスプラッターホラー定番の黙々と非情に惨殺を行う殺人鬼だ。

47年前の、奇跡的作品となった「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスの方が味があって良いけどね。

あの作品は後半、これでもかっていうほどキリキリとめちゃくちゃ痛い内容だったけど、コッチはイマイチ。ホラー映画らしく、盛り上がりまで引っ張るけど、長過ぎるし、結果、そんなに大したことはない。

ただ、ヒロインの女の子の顔面血だらけの姿が、オリジナルの、最後まで生き残るサリーにソックリだね。

挙げ句の果てに、若者全員が死んじゃうってのもなんだかなぁ。

レザーフェイスは、先天的な変性顔面異常症で顔に奇形があって、それで殺した人間の顔の皮で作ったマスクをしてるんだが、育ての母の台詞で学校(行ってたのか⁉︎)では相当イジメられてたことがわかる。また、精肉業は、日本では差別を受けてた仕事だけど、アメリカでもそういうことがあるのだろうか?

「悪魔のいけにえ」「テキサスチェーンソー」のモデルとされている(監督は否定)エド・ゲイン(1984年77歳没)は、実際に殺したのは2人だけだが、死体に異常な性的興味を示し、夜中に地元の土葬の墓場に行って埋められたばかりの遺体を掘り起こして、骨や皮などを持ち帰り、それでいろんなグッズを作ってコレクションしてた。本人は、母親から倒錯的なクリスチャン教育を受けた、とんでもないマザコンで、気の小さな小男だった。
満月の夜に、遺体から切り取った女性器で自らのペニスをくるみ、乳房のベストを身に付け、女性の頭皮を被って、皮膚で作った太鼓を骨のばちで叩きながら歩いてたというのは有名な話だ。
エド・ゲインを題材とした映画もある。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。