【邦画】「道頓堀川」

YouTube松竹公式チャンネルで、1982(昭和57)年の、深作欣二監督の作品「道頓堀川」を観る。

原作は宮本輝の小説で、大阪のメイン繁華街、道頓堀界隈で暮らす人々の様子を描いた作品。

多分、高評価する人も多いと思うけど、俺には、ベタ過ぎる、定番、クドイ、シツコイ、予想できる…ことばかりで、日本映画というか深作欣二監督の、全くセンスを感じない、悪いところばかりが目立った愚作であった。

若さそのものの真田広之さんは頑張ってるけどねぇ。もう最初から、松坂慶子さんの大阪弁の演技がクドすぎてうっとうしい。2人の愛のシーンもそんなに大したことはないし。ハスラーを目指す佐藤浩一さんも、反発するその父・山崎努さんも、予想できる設定で大変つまらない。母の死の真実を聞いただけで、あんなに動揺するのか?カルーセル麻紀さんと恋人・柄本明さんなんてギャグやんけ。吉本新喜劇かい。

多分、ラストには、犬が戻ってきて、真田広之さんはアパートに帰る途中、何かで死ぬんぢゃ…と思ってたら、その通りやん。しかも死に方がめっちゃ大袈裟だし。クソつまらん。

けっこうな俳優陣を揃えているのに残念ですね。底辺の人間たちを描くのであれば、涙を誘うでもいいが、予想が付く展開とクドい演出はあかんやろ。それでも、せめてセンス良くやらなきゃ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。