やれば、できた

すごく今さらだけれども。3月22日、「渋谷・表参道Women’s Run」で10キロ走ってきた。


私は駅伝が好きだ。唯一、積極的に見るスポーツだ。

実業団も学生もどちらも好きだけれども、真剣に応援し感動するのは学生。挑戦できる期間が4年間と区切られているのも、チーム意識が強いのもいい。給水をサポートする学生に「自分は走れないのに健気な子…!」と愛憐し、襷を渡した後に次の走者の背中を押す姿に感動し、目の前で繰り上げスタートが起きてしまった選手がゴール後に泣き崩れる姿を見て、テレビの前で共に涙する。ここ何年か、初泣きは全て駅伝。7区を過ぎるともはや、サッポロビールのcmにまで涙してしまう。(参考:http://www.sapporobeer.jp/cm/hakone/)

アナウンサーが話す選手の背景に入れ込んで人生まで応援しそうになるし、ときたま写る「○○頑張れ!! by●ゼミ」というプラカードに、「部活でトップなのに、ゼミにまで居場所があるのね!」と安心する。

と、3日間どっぷりと駅伝に浸かると、自分も走って見ようと思うわけで。とりあえず3年くらい前にランニングシューズは買ったものの、その年にうっすら走ったきり。これじゃいけないと今年はウエアも買い、友達に便乗して大会にも申し込み、3ヶ月かけて練習するつもりだった。


つもりだったけど、結局、3月になってから何度か走っただけで当日を迎えてしまった。

大会会場は、キラキラ女子が沢山いて圧巻(無難なウエアの色は、白ではなくてピンク)。要所要所で地元のおじさんおばさんが大会をサポートしていて和み(給水所の奥まで誘導したいおじさんが「こっちの水は甘いよー」と叫んでいたのがツボだった)、普段は走れない渋谷・表参道の道路や明治神宮の内宮を通れて感動し(もっと余裕をもって走れたら、もっと楽しめたのにと悔しさもある)。

走る前は不安もあったけれど、すごく楽しく10キロを走りきれた。「坂道あと半分だよ!」とか「苦しいのは気のせい!」とか、沿道から全力で檄を飛ばしているおばさんを横目に、ヘタレな自分は歩く勇気がなかったとも言える。

くったくたになったけれど、全力で身体を使う機会は久しぶりで、とても心地のよい疲労感だった。そして、その後のごはんのおいしいこと、銭湯の気持ちいいこと、眠りの深いこと。これからも走りたいと思える、いい機会をいただきました。

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