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ホモ・サピエンスって何者? 02-人類ってなんなんだろう。


人類の存在について考えたことはありますか?1年くらい前、NHK、Eテレのある番組で、ジャレド・ダイアモンドっていう学者さんが、チンパンジーと人間の違いを紹介していたそうなんです。ぐっさんは「それがキッカケで人類の存在について考えるようになったんだけど・・・・」と、お題を投げてくれました。「ホモ・サピエンスって何者?」が、今回のお題です。ぐっさんの人類に対する問いを中心に伺いました。全2回よろしくお願いします。

MONOGATARI KAIGI @DAIKON no KAI
#50GIJIROKU

モノガタリテラー
 
だいこんの会 
・永遠のギタリスト ナギー(75歳)
・ガチな美術マスター 上さま(85歳) 
・言葉のファンタジスタ スーさん(80歳) 
・精巧な折り紙職人 ぐっさん(77歳)

ナビゲーター
元ギャルバン娘 まるこ(38歳)

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02 
人類ってなんなんだろう。



まるこ
そういえば、今日もぐっさん、折り紙持ってきて下さったんですよね。

ぐっさん
うん、今日もみなさん用に持ってきました!今回は箱を作ってみました。

スーさん
この中に500円玉も一緒に入ってたら嬉しいねぇ。

まるこ
あ、それ、更に大歓迎ですね(笑)。今日のもカラフルで可愛いですねー!

スーさん
こういう箱の中にさ、お年玉とか入れるのもいいよね!

まるこ
それ、いいですねぇ〜。

上さま
これ自分で作るんだからすごいよね。俺なんてダメだもん、指が動かないよ(笑)。

スーさん
同じく(笑)。

まるこ
わたしもです・・・・。

スーさん
んな、こたぁないだろ〜。

まるこ
いえ、残念ながら全く・・・・。

ぐっさん
はははは。だから、僕もダメにならないようにやってるわけですよ。

スーさん
若い人と我々とでは、体が違いますよねぇ。歳とると物を拾えなくなっちゃうの、お金拾えなくなっちゃうの。「お金、めっけ!」って思っても、素早く拾えなくなっちゃうんだよなぁ・・・・。

まるこ
あ、じゃあ、最初に足でバンっってやるのは、どうですか(笑)!?

スーさん
そこまで足長くないっ。

ぐっさん
あははは。

上さま
しっかし、ぐっさんの指なんてさ、こんな短いのにね〜(笑)。

一同
(笑)

まるこ
でも、すごい技術と才能ですよね!ところで、今日ぐっさんが持参してくれたテーマ、「ホモ・サピエンスって何者?」って、これはどういったキッカケで?

ぐっさん
さっき、上さまにも言われたけど、僕の指ってこんなに短いのに、折り紙でいろんなものを作ったりするでしょ。で、ホモ・サピエンスって2本足で立ち上がって、手を使うようになってから、いろいろと進化してきたわけで、それが不思議で最近いろいろと考えるようになったんだよね。キッカケは、1年くらい前だけど、NHKのEテレかな?ジャレド・ダイアモンドっていう学者さんが、チンパンジーと人間の違いを紹介する番組をテレビでやってたんですよ、それを観て。

まるこ
ジャレド・ダイアモンド?

ぐっさん
そう、アメリカの生物学者さん。

スーさん
じゃあ今日はそれについて語り合うんだよね。具体的にどんなことが気になってるの?どんなこと考えてるの?

ぐっさん
まず、ホモ・サピエンスっちゅうのは、ラテン語で賢い人、知識のあるひとっていう意味みたいで。

スーさん
猿に知恵が付いたってこと?

ぐっさん
そう、それでラテン語で賢いひと、知識のあるひとっていう意味なのに、トランプとか習近平とか、ああいう横暴なひともみんなホモ・サピエンスなんだよね。

まるこ
賢いはずの人間なのに?

ぐっさん
そうそう、人間ちゅうのはさ、宇宙が出来て137億年らしいんだけど。

スーさん
すんごい、詳しいね。

ぐっさん
それで、地球や太陽ができて、長い年月をかけて我々人類が出て来たわけじゃないですか。で、人類が出て来たのが700か800万年くらい前らしいんだけど、アフリカに最初に現れたんだよね。最初人類っちゅうのは弱い存在で、ゴリラだとか類人猿に負けるもんだから、木の上で生活出来なくなって、地上に降りてきて、2足歩行になったらしいんだよ。ま、学者さんが言うにはだけど。

上さま
そういやぁ、Eテレでやってたね。僕も観たなぁ。

ぐっさん
上原さんも観てましたか、面白かったですよね!でね、このホモ・サピエンスが出てきたおかげで、それまでいた原生人がみんな滅ぼされちゃったみたいなんだよ。きっと、アフリカから出てきた我々の祖先が、もともと住んでた人種を駆逐したんだろうと思うの。

まるこ
駆逐ですか?自然消滅ではなく?

ぐっさん
それは、学者さんの間でも色々と説があってまだ証明されないんだけど、ホモ・サピエンスが新たに開拓というか、広がった地域には、前から居た原生人がどんどん居なくなっちゃてるの。それで結果的に、世界中にホモ・サピエンスだけが残ったんだよね。でね、ひとつは自分の指はこんなに短いのに、「なんでこんな色んなこと、できるんだろう?」っていう疑問が湧いてきたんだよね。

スーさん
耳と鼻ができたから。

まるこ
ん?

スーさん
鼻クソほじるためにね。

一同
(爆笑)

まるこ
さすが、スーさん!

上さま
でもたしかに、ぐっさん指短いねぇ、手ぇ小っちゃいね。

スーさん
あー!ほんと、手ぇ小っちゃい!

ぐっさん
指が短いでしょ(笑)?

まるこ
あ、たしかに上さまの手と比べるとたしかに。

スーさん
だから、こんな器用に折れるんじゃない?

上さま
いやいや、逆に短い方が折るの大変なんじゃないの?

スーさん
短い分、脳の司令も届きやすいかもしれませんよ?俺のと1㎝くらい差がある(笑)。

まるこ
あははは。

ぐっさん
僕の場合、指が短いぶん早く司令が伝わるのかな?ふふふっ。

スーさん
でも、折り紙は順番が難しいよね。

上さま
折り紙ってのはさ、日本の文化であって外国には無いのかね?紙の文化だもんなぁ。紙ってのは日本、まぁ東洋の文化だからねぇ。

スーさん
外国には、いい紙が無いんですよ。折り紙は和紙でしょ?

ぐっさん
そうそう、もともとは和紙で折ってましたからね。

上さま
ということは、日本固有のものなのかな?

ぐっさん
なんか、「鶴を誰が一番最初に折ったか?」っちゅうのが、最近朝日新聞に載ってて。刀の塚に紋様が入ってるじゃないですか、でね、秀吉の時代の刀の塚に、折り鶴の紋様が彫ってあるのが1年くらい前に発見されたんだって、だからその時代には既に折り鶴があったんじゃないかって、写真も載ってましたよ。

スーさん
雑学、すごいねぇ。

ぐっさん
だから秀吉の前、室町時代くらいからあったんじゃないかと思うんだよね。だって秀吉の頃には折り鶴の形として、既にあったわけだからさ。

スーさん
着物とか、浴衣とか、帯とかにも折り鶴の柄は使われてるもんね。

上さま
日本の着物なんて歴史があって古いからねぇ、そうやって色んな文化が繁栄されてくるわけだね。

まるこ
そういえば、うちのボスがこの間六本木で、こういう折り紙の本を見つけてきたんですよ。ぐっさんにはさっきお見せしたので、じゃあスーさんからどうぞ。

スーさん
立派な本だねぇ。

まるこ
外国人観光客に売れてるみたいです。

スーさん
買うの?これ。

まるこ
はい。

スーさん
いくらで?

まるこ
1200円です。

スーさん
高っ。

上さま
新聞でも読んだけどさ、折り紙って今、海外でかなり流行ってきてるみたいだね。

スーさん
いよいよ、先生として華々しく!

ぐっさん
あははは。

上さま
ヨーロッパとかに、旅行がてら教えに行ったらいいじゃない(笑)。

スーさん
ねぇねぇ、「折り紙の歴史」、携帯でちょっと調べてみてよ。

まるこ
はい!・・・・ええと、「折り紙の歴史、7世紀はじめに大陸から紙の製法が日本に伝えられた後、日本人の工夫によって薄くて丈夫な紙、和紙が生まれました。そこから始まった」とのことです。

ぐっさん
折り紙の最初はさ、熨斗(のし)みたいのから始まったんでしょ?

まるこ
ここにも書いてありますね、「室町時代に紙包みの礼法から始まって」って。あ、しかもすごい画像発見しました!これ、いつのか分からないですけど、なんか昔の折り紙の折り方が記されてます、見てください。

ぐっさん
あ、ほんとだ、折図がちゃんと描かれてるね。

スーさん
昔もぐっさんみたいなひとが居たんだねぇ。平なところから、立体的なものを作るんだから、難しいよね。

上さま
この画像、室町時代かな?でも僕が疑問なのはさ、和紙から始まったっていうけど、和紙って柔らかいじゃない?だから、今のような硬い紙で折るようになったのはいつからなのかな?と。ただ俺が信じたいのは、全ての文化はやっぱり、室町だと思うんだよね。室町時代にグンっと色んな文化が発達するからね。まぁ、折り紙の起源はもっと古いかもしれないけど。

ぐっさん
だからさ、折り紙の話にホモ・サピエンスの話が関係してきて。

スーさん
そうきたか〜(笑)。

ぐっさん
人間っちゅうのは弱い存在で、手を使うようになって頭が発達して、どんどん世界中に広がっていったわけでしょ。で、最初アフリカから出た人種っちゅうのは、生存競争に負けたひとたちじゃないかっちゅうことだよね。そこに居られなくなって、仕方なく出て行って、そしたら結果的に知恵がついてったちゅうね。

スーさん
生き延びようと工夫する中で、進化してったことだ。

上さま
でもさ、争いなんてもうずーっとあるけどさ、2万年前〜1万5千年前の間が一番平和だったって、なんかで読んだことあるよ。

ぐっさん
縄文時代ね。

上さま
要は、千年前のものがそのまま千年後にも同じ生活できたってのは、平和だったってことだよね。発展しないから生きるのも楽だったんだろうね。

ぐっさん
そうかもしれませんね。なんか、日本人が沖縄とか本土とかに日本人として住みだしたのって、3万年ちょっと前からなんだって。で、今それを研究してるひとがいて、どうやって海を渡って日本に来たのかってね。

上さま
やってるひと、いるよね。フィリピンとか、あっちの大陸の方から来るのもあっただろうし、北からロシア方面から入って来る説もあるんだよね。

ぐっさん
今ね、ラジオで縄文時代っちゅうのがやってるのを聞いてるんだけど、台湾の方から沖縄にくるのって不可能なんだって。黒潮があって、あの流れってすごい強いんだってね。例えばヤシの実を流したとしても、うまく島にはたどり着かないんだって。ちょうど今、実際に当時の技術で船を造って、海を渡る実験をやってるんだよね。だから、南方からなんかしらの方法で来た説が有力なんだね、しかもひとりじゃダメだしね、男女ペアじゃないとね。

スーさん
ふふふ。

上さま
イザナギ、イザナミノミコトの世界だねぇ(笑)。
そういえば前にテレビでやってたけど、藁で作った船は上手くいかなかったんだよね。

ぐっさん
そうみたいですね。

まるこ
そっか、木の船の前は藁ですか?

ぐっさん
藁とか竹とかで造ったんだけど、それも上手くいかなかったみたいで。だから、今度は丸太をくり抜いたもので実験するらしいんだ。

スーさん
丸太も難しいらしいよ。

上さま
ずっとさ、前の話になるけどさ、ある説では1万5千年前〜2万年前くらいの最後の氷河期の時に、土地が干上がって陸続きになったでしょ、それで、千島列島、アリューシャン列島を渡って、われわれ猛虎人が南アメリカの先端まで、南極に近い方まで行ったんだよね。それでDNA鑑定すると、インディアンは我々と同じ猛虎人なんだよ。

まるこ
たしかに、顔立ちとか同じ系統ですもんね。

上さま
でも、日本人の祖先は2万年以上前の話だもんね。

まるこ
ん〜、気が遠くなりますね。

上さま ぐっさん
はははは。

スーさん
そんな気の遠くなるような話より、明日の暮らしをさぁ考えてよぉ(笑)。

一同
(笑)

ぐっさん
この氷河期の時にね、北はカムチャッカ半島の方から日本へと、凍ったとこ渡ってきたんだけど、西は沖縄と台湾の方が陸で繋がったちゅう証拠が無いんだって。ちゅうのは、海溝があそこは深いから、どんなに凍っても繋がらないんだって。

スーさん
なるほどね、大陸プレートが違うもんね。

ぐっさん
だから、今、どうやって来たかを一生懸命研究してるみたいですよ。こーいう話、好きなんですよねぇ、僕。ロマンを感じるっちゅうかねぇ。

スーさん
俺は、明日のご飯の話の方がいいけどなぁ(笑)。

まるこ
う〜ん。氷河期ってまた来ちゃうんですかねぇ?

スーさん
そんなこと聞かれたって、わかるわけないじゃーん(笑)!

まるこ
あははは、そうですよね・・・・、またくだらない質問をしてしまいました(笑)!

上さま
今は第4期氷河期とかでしょ?だから、もしかしたら第5期とかも来るのかも知れないよ。わからないけどさ。

ぐっさん
たしか300年前くらい前に、ロンドンの辺りがミニ氷河期だったんですよね。

ナギー
すみませーん、遅くなりました!

まるこ
ナギーさん、お疲れさまです!今日は半袖短パン素足と、夏スタイルですね!

ナギー
まぁね〜。

まるこ
今、ちょうど2万年前の話をしてました。

ナギー
あ、そう〜。2万年前といえば・・・・。あ、生きてねえなぁ(笑)。

一同
(笑)

上さま
この話のルーツは、谷口さんの折り鶴から始まってさ。2万年前から鶴はあったかと(笑)。

ぐっさん
あははは。

スーさん
ま、でも縄文はちょっと興味あるね。いろいろお勉強したい気はあるよね。

上さま
縄文時代は、平和が長く続いてたわけだから、住みやすかったってことだよね。

スーさん
あの頃の女性はさ、あんな土偶みたいな形してたわけ?

ぐっさん
どうなんでしょう。土偶っちゅうのは子孫繁栄の象徴で、お祭りでも使われたりしてたみたいだけど。

まるこ
この間までやってた縄文展も、すごい人気だったみたいですね。

スーさん
そうそう、縄文、今すごい人気があるんだよね。

ぐっさん
で、縄文はあんなに平和だったのに、ここ100年くらいで人間はどんどん知恵が付いてきて、今や兵器つくったり、戦争したりってね。知恵をつけても争いは避けられないっちゅうね。戦争もひとつの生存競争ってことなんですかね。

スーさん
結局さ、エジソンがいかんかったね。

ぐっさん
あ、電気が出来てからね。

スーさん
そうそう。

ぐっさん
電気が発見されてから、なんでも急速に変化していったもんね。

スーさん
あれさえ無かったら、こういう時代にはなってなかったもん。だから、エジソン尊敬するの止めようかなぁ〜(笑)。

一同
(笑)

まるこ
あれ?電気を発見したのってエジソンでしたっけ?エジソンじゃなくて、ええと・・・・。

ぐっさん
発見したのは、フランクリンだよね、雷でね。

上さま
凧使った実験でね。

まるこ
じゃあ、エジソンは電気を使えるようにしたひとってことですか?

ぐっさん
そうそう、生活に使えるようにしたんだよね。

スーさん
しかも今はほら、AIがどーのこーのって話があるでしょ?いろんな仕事を代わりにやるようになっちゃうから、人間はいらなくなるとか、そんな話もあるでしょ。

上さま
そうだねぇ。

ぐっさん
それも、ホモ・サピエンスに繋がってくんだよね。

スーさん
AIの話から、そこ持ってく(笑)?

ぐっさん
あははは!

まるこ
人類は今後どうなっていくか、どう変化していくのか?ってことですか?

ぐっさん
そうそう。ホモ・サピエンスがどうなっていくんだろう、我々って、何者だろうってね。なんかね、アフリカから外に出なかった現存している人種は、ネアンデルタール人の遺伝子っちゅうのは持ってないんだって。でね、ネアンデルタール人っちゅうのは、もともとアフリカに居て、そこから各地に散らばって行ったんだけど、ホモ・サピエンスの中にもネアンデルタール人の遺伝子が多少入ってるんだってね。

スーさん
あれ、どっちが古いの?

ぐっさん
ネアンデルタール人の方が古いね。でね、ネアンデルタール人っちゅうのは個体が強くて、集団で生活しなかったんだって。だから、だんだん滅びちゃったみたいなんだよね。ホモ・サピエンスっちゅうのは弱いからさ、固まって生活するわけでしょ。そうすると、仲間うちでいろいろ相談なんかしてると知恵がついてきて、他の人種を滅ぼしちゃうわけだよね。知恵っちゅうのがホモ・サピエンスらしさっちゅうことなんですかね。だってさ、この戦後なんてほんと変化が激しいじゃないですか。

まるこ
たしかに。時代の変化のスピードが、ほんと早いですもんね。

ぐっさん
グローバル化だって、ほんとすごいもんね。昔じゃ、こんな世界考えられなかったよ。だから、賢い、知識のあるひとって名付けられたホモ・サピエンスっちゅうのはどんどん知恵をつけて進化してるんだよねぇ。で、これからどんな進化をしていくんだろうって期待する部分もあるんだけど、繁栄とともに争いの歴史もあってさ、いろんなものを支配しようとする存在でもあるわけでしょ。そんな我々、ホモ・サピエンスの存在ってなんだろう、いったい何者なんだろうっちゅうことを思ってるんですよね。

まるこ
なるほど。ホモ・サピエンスって何者っちゅうは、そういうことですか。考えたこともなかったです。我々はなんのために存在するかっていうようなことですかね。そろそろ時間も迫ってきましたので今日は終わりになりますが、また続きのお話をしたいですね。

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2019-09-18-WED
(おわりです)

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