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『シネマハウスへようこそ』サブタイトル解題〜第3章〜

実質4話目にあたる第三章で、ようやく、映画のタイトルをサブタイトルに使うことになりました。
(そもそも、この作品は、映画をテーマにした小説ではなかったのか・・・(^_^;))

90年代の映画を語る上で、絶対に避けては通れないのが、タランティーノ映画!
無駄に長い会話、時系列シャッフル、B級作品へのオマージュ等々、『シネマハウスへようこそ』の作品自体が、初期のタランティーノ作品に影響を受けてるが如くです。
(と言うより、オタクがやってしまいがちなテイストを作品に叩き込んで、チカラ技で認めさせたのが、タランティーノの本質かも)

作中では、5月下旬まで秀明&亜莉寿の本格的なカラミを先延ばししたのですが、これは、舞台となる映画館『パルシネマしんこうえん』様のリアルな上映時期に合わせたためです。
25年前の上映スケジュールの問い合わせを行うと言う不躾なお願いをしてしまった作者に、快く応じて、過去の上映スケジュールを調べていただいた『パルシネマしんこうえん』の小山館長(先代)には、感謝の念にたえません。

『パルシネマ』さまで、この時期にタランティーノの二本立てを上映していたこと、第2章と第3章で初期のタランティーノ作品よろしく時系列シャッフルを取り入れることが出来たことなど、作者的に執筆時にテンションが上がっていた、思い入れのあるエピソードです。

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