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ブラック企業は悪でしかないのか否か。というチャレンジ投稿。

このご時世に何言ってんだこいつは。と思われるであろう挑戦的なタイトルにしてみたわけですが、老害に足を突っ込みつつある40代半ばの、居酒屋で酔っ払うと何回も昔の武勇伝を語りたがるオヤジいるよね〜のノリでライトに読んでいただけたらなと。

ブラック企業ってなに?

前回の自己紹介で書いたように、一般的にはブラック企業と呼ばれるような企業にいました。

と、その前にブラック企業の定義を調べてみました。

労働条件や就業環境が劣悪で、従業員に過重な負担を強いる企業や法人。長時間労働や過剰なノルマの常態化、セクハラやパワハラの放置、法令に抵触する営業行為の強要といった反社会的な実態がある。

goo辞書より引用

セクハラは問題外として・・・
トヨタのカンバン方式などが流行った時、何かしら問題が起きた時は「なぜ」を5回繰り返して要因分析をすると何かの本で読んだことがあります。

部下「すみません。ミスりました。」
上司「なんでだよ」(1回目)
部下「確認を怠りました!」
上司「なんで確認怠ったんだよ?」(2回目)
部下「ちゃんと見てなかったんだと思います!」
上司「なんでちゃんと見てないんだよ?」(3回目)
部下「えっと・・・すみません」
上司「なんで謝んだよ?」(4回目)
部下「・・・」
上司「なんで黙ってんだよ?」(5回目)
部下「・・・」

部下は過重な負担を強いられてますよねぇ。ブラックですねぇ。

例えば明日お客様のところへ訪問しなきゃいけないときに、全くなんの準備もしてない部下がいたとして、しっかり準備をさせるのに夜中までかかった場合、パワハラなんですかねぇ。

ブラック企業はダメ。絶対。

意味もなく過重労働をさせたり、暴力があったり、セクハラがあったりってのは全く許容できるものでもないし問題外です。

こんなことがありました。
普段の仕事の中で、一人でニヤニヤと笑っていたり、誰とも話をしないで本をずっと読み、その本を「宝物」と呼んで一部をコピー機で何十枚もコピーをして、宝物はそっと置いておく。というような、ちょっと変わった人がいました。

その人の向かい側に座っていた女性が「今日頭痛いんだよね」と隣の女性に話しかけていた時に、その彼が「あ、頭痛薬あるよ」と頭痛薬を渡しました。女性は「自分で持ってるので大丈夫です。ありがとうございます。」と断りました。

翌日その女性は人事に「急に頭痛薬を渡されて気持ち悪い思いをしました。セクハラだと思います」と訴えました。

ええええええ

ってなった。ということがありました。セクハラ・・・

私自身は、世の中でブラック企業と言われるようなところにいましたが、その会社のことを「ブラック企業だった」と思っていなかったりします。
確かに休みという休みは日曜日だけだったし、帰るのはいつも夜中だったりもしました。残業代は出ませんでした。

営業職はアポが取れるまで立って電話し続けたり、受注できないとめちゃくちゃ怒鳴られたりしていましたが、受注して帰ってくるとみんなで拍手して褒め称え、インセンティブも月100万円単位でもらえていました。
仲間との結束も強く、上司も含めて仕事外では友達のようになっていました。

私はWebディレクター職だったため、どれだけ作ってもインセンティブは入らず過酷な労働をしていたので、仲間と一緒にディレクター職にもインセンティブ導入をさせようと決起し、データを集めて上司に掛け合い、ディレクターに対するインセンティブ制度を作り上げたりしました。
営業職に比べると少ない額ではありますが、初めて入ったインセンティブを握りしめてチームのみんなで食べた西新宿の焼き鳥は今でも覚えています。


根性があるか無いかの違い?いいえ、違います。

私がいたブラック企業(仮)では、めちゃくちゃ人の入れ替わりが多かったです。簡単にいうと人がすぐ辞める。ってこと。
なのでまず3ヶ月いたら大したもんだ。1年いたらすごい。3年いたら仙人。みたいなところでした。
私は結局8年ほどいたわけですが、社員番号が1000番とかだったのが辞めるときには新しい人は5000番を超えていました。
その間に社名変更2回、グループ企業への異動2回、社長変更3回と、履歴書にちゃんと書こうとすると非常にめんどくさい経歴になるほど色んな部署や上司、社長の考えに触れてきました。

いま私の周りにいる、その会社で3年以上やっていた人たちはものすごく優秀で、自分で事業を立ち上げて100人以上の企業にしていたり、誰もが知る超有名企業でマーケティング部長をやっていたり、色んな企業で来て欲しいと引っ張りだこになっていたりと、活躍している人ばかりです。
でも、1年未満の人たちは(もしかしたら活躍してるのかもしれませんが)私の記憶には残っていない人達ばかりです。

この違いは「ブラックでも我慢していられる根性があるかどうかだけでしょ」と思われる方もいるかもしれません。
これは半分そうで半分違うと私は思います。
だって私根性ないですし。


私は学生の頃に某牛丼屋でバイトをすることにしたのですが、大声を発さないといけないと初日に知ったのでその日に辞めました。
「らっしゃいあせ〜!!!」「ギョク!一個〜!!!!」
が、どうしても無理でした。ホールは厨房にしっかりと伝えることが目的であって、大声出すことが必須の意味がわかりませんでした。

なので寿司の出前をするバイトを始めました。
当時はナビもないので地図を覚えていかなければならず、寿司の平衡を取るためにでっかい天秤のようなものがついた、ギア付きのカブというバイクに初めて乗って、うまくギアを変えられずにガックンガックンしながら初めての出前に向かいました。
途中、道を間違えたことに気づいてUターンしようとしたとき、ギア付きのバイクに慣れておらず、その場で横滑りして横転。お代金3万円分ほどのお寿司は桶の中で全てバラバラになっていたのでした。特にいくらは散りばめられていました。

完全にやらかした。と思いながらも、すぐにお箸の袋に書いてあったお店の電話番号に電話をしたところ、激怒すると思った大将の言葉は
「すぐ作り直して向かわせるから全然大丈夫!怪我はない?ゆっくり戻ってきていいから、とにかく安全に帰ってきてね!慣れてないのに遠出させてごめんね!」
という、まるで仏様のように優しい声で全てを許してくれたのでした。

とはいえ怒ってるのは間違いないし、アルバイトに入った日から3万円の借金をし、どうしよう・・・と思いながら戻ったわけですが、実際に戻ったら「コケてしまったことは仕方がない。責任を取ってこのお寿司は持ち帰って家族で美味しく食べてあげて」という信じられない言葉とともに、散らばったイクラも綺麗にまとめて全てを包んでくれて持ち帰らせてくれたのです。

家族からはバカなことして!と小言をイクラを食べながら言われたものの、怒られなかった安堵でホッとしてました。

翌日、私はそのバイトを辞めました。

もうコケたくないし。なんかもう怖いし。怖い怖い。嫌。辞めます。ってなりました。「気にするな!絶対にやめないでほしい!!」と大将から必死に止められました。が、断固辞めました。

私は根性がある人間ではありません。

根性はあまり関係ないんです。
必要なのは「自分に意味があるかを自分で感じる」ということだと思います。
次はその辺を書きますね。

今までの経験なんかもTwitterでつぶやいてますのでよければフォローお願いします。
https://twitter.com/MakeShop_furuya

それではまた!

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