他者を受け入れるために ──自分が民族誌映画から掴み取るもの
着実に、終わりゆく世界。
時間の流れが早すぎる現代社会では毎日膨大な情報の波を浴びせられ、Twitterを開くと画面の中で様々な口論が繰り広げられる。個人的に昨年は多方面で疲弊した年でもあった。
今この世界が、そして自分が必要とするものは何なのか。それは「他者を受け入れる」ということ、そのために自分という存在も他者という存在も、その二項対立すらも乗り越えて「自分と他者の境界を無くす」ことではないか。自分も、この世界も、その境界を無くすことを自らの意志で実践できていないからこ