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Webメディアにおける記事の品質と価値のはなし

今、編集を担当しているダ・ヴィンチニュースでは、いろいろなライターさんに集まってもらい、そのなかで企画を決めています。

やりとりは会議とメール。メールは宛先に全員のアドレスを入れて、全員がその内容を見られるようにしています。

ある日、一人のライターさんから「記事の良い書き方が分からない」という相談メールが全員宛に送られてきました。ちょうど、妻の出産に立ち会っていた(なんというタイミング…)僕はそのやりとりに参加できなかったのですが、心優しき先輩ライターからアドバイスが飛んだり、同世代のライターさんから俺はこう思うといった意見が飛んだり。

なにこの「ステキ・ライター・空間★」。

「そんなもん自分で考えろや」と、かつての自分だったら思っていたかもしれませんが、少し大人になったのかもしれません。やりとりを見ていて、嬉しい気持ちになりました。

そこで思ったことを、後日次のようなメモとしてみなさんに送りました。

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つい先日、前職の後輩と話したことを思い出しました。

Webの原稿は「品質と価値の両方を追求する必要がある」。
ここで言う「品質」というのは文章の旨さとかそういうので、「価値」というのは、それこそFacebookのいいね!の数とかリツイート数とかページビューの数とかそういう可視化できる結果のことです。どっちかだけではなく、どっちもというのが大事なんですね。

例えば雑誌の場合は極論すれば前者のみを追求すればいい、みたいなところがあります。販売収入や広告などの「価値」は記事一本一本というよりは、特集などより大きな束にすることでようやく測れるように思います。

しかし、Webメディアは違います。一本一本の記事が、それぞれ単体で価値を生み出します。記事一本でどれくらいの広告収入を生み出したかを測ることもできます。シビアですよね。

それでは、Webメディアにおける記事の価値を高めるにはどうすればいいのか、ポイントは3つ、
(1)品質の向上
(2)ネタの良し悪し
(3)記事のプロモーション

があると思っています。

(1)→当然のこと。読み手が満足するように書く。
(2)→個人的に面白いなのか、ウケそうなのか。主観客観が混ざるところ。なんだかんだで一番大事。正直クソみたいな原稿でも、拡がるときは拡がる。
(3)→記事を知ってもらうために何をすればいいか。ここはどちらかというと編集側の機能でしょうか。

(2)があって初めて(1)が成立するような感じもしますし、やっぱり、ネタファーストなんだと思います。そこにはメディアのポリシーやコンセプトなどが関わってきます。
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とまあ、問わず語りの答えナシな感じで、昨年今年とWebメディアに携わるようになり、感じたことを少しだけまとめました。

「何をどう書くかが大事」当たり前すぎますね。

コンセプトも何もかも投げ打って、何でもありの場外乱闘の様相を呈するこのフィールドですが、軸はしっかり持っていたいものです。

要は「後輩うまいこと言う」ということなんですけども。

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