たゆたえど沈まずで久しぶりにゴッホに会いました

本屋でたまたま見つけた
たゆたえど沈まず
という本を読みました
今日は単なる読書感想になります
よければお付き合いください

ゴッホの生涯

私はそんなに美術に
明るくない方で

多くの絵を知りません
それでもゴッホのひまわりは
なぜかどこかで知っています

こんな私が知っているんだから
きっと生きている時も
有名人だったんだろう

そんなふうに考えていました

でも久々に会ったゴッホは
画商の就職先で挫折して
転職しようとして挫折して
そして出会った絵も

当時の権威と異なるからとは
ほとんど評価されず
ほとんど 絵も売れず

唯一の支援者は弟だけ
華々しい障害ではなかったようです

なんだかそれが驚きでした

林忠正という日本人

ゴッホと同じ時代を生き
日本が単身パリ渡り

それまで包み紙として使ったら捨てられていた
浮世絵をパリで紹介し
画商として成功した
林忠正

はじめはそんなものを紹介してといわれ
浮世絵が評価され始めると
日本の財産を持ち出した国賊と罵られ
ゴッホとは反対に
生前は成功したのに時代から
忘れ去られた存在のようです

もし彼がゴッホそして弟のテオと
交流があったなら
そして弟のテオと気が合う
林忠正の後輩がいたなら

物語はそうやって
イフのパリを描きます

たゆたえども沈まず

この言葉はパリの紋章に刻まれた
ラテン語らしいのですが

この言葉と運命に翻弄され
それでももがき続けた
林忠正ゴッホテオ
その生涯を
架空の林忠正の助手
重吉の目を通して
描かれます

ゴッホもそうですが
その当時のパリの雰囲気
周辺の地域の雰囲気
アカデミーと印象派の対立

浮世絵がいかにして印象派に
影響を与えたのか

そのあたりもわかりやすく
紹介されています

たゆたえども沈まず

面白かったです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?