ホリーズ / バスストップ

https://www.youtube.com/watch?v=oSprHUjAFK8

バス停、君がいる。雨の匂い。
「傘があるんだ、もしよかったら」。
停車場にバスが来た。
でも彼女はそれに乗らずにいてくれて。
だから愛が生まれた。
僕の傘のおかげ。

夏の間ずっと、僕らは楽しんだ。
ゲリラ豪雨もあれば猛暑もあったけど、
その傘のおかげで、僕らは過ごせた。
8月まで、彼女は僕のものだった。

毎朝、僕は彼女がバス停で待っている姿を見ていたんだ。
時々彼女は買い物に出かけ、僕に何を買ったのか見せてくれてた。
皆僕らがかなりおかしな雰囲気だとジロジロ見てて。
いつか僕の名前と彼女の名前が同じくなるのにさ。

きっかけってそんな感じで始まる。
思慮なく、呼吸みたいに。
でも本当にそうなんだ。
甘い恋愛って、バス停で最前列にいるようなもの。

太陽が照らせば氷は溶けちゃう。
日陰なんてどこにもない。
そこで傘の登場さ。
僕に誓約するようにって促がすんだ、その傘が。

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