沼の入り口に立つ
皆さん、こんにちは。
あっという間に4月も一週間が経ちました。桜も満開を迎えて、全国の桜の名所の写真をたくさん目にする毎日もそろそろ終わりかな。
さて。昨年から、趣味で「絵を描くこと」に改めて取り組み始めました。
きっかけは、YouTubeでたまたま柴崎のおじいちゃん(柴崎先生と呼ぶべき)の存在を知ったからです。単純すぎる理由ですが、百均の画材でこんな絵が描けるの??やってみたい!!と興味が湧いたから。
もちろん、弘法筆を選ばず。
それは柴崎先生の技術があるからなのですが、物腰がやわらかく、ニコニコしていて声のトーンも心地よい。
そして知識のない一般人でも分かるような説明、驚きの色の使い方!勉強にもなるし、柴崎先生を見ているだけでほのぼのします(笑)
時間ある人は見てみてください、絶対に損はしません↓
描いてみたシリーズ
気になったらすぐにやってみたいタイプなので、オイルパステルを購入して睡蓮を描きました↓
※絵画解説の海外YouTuberの言う通りに描いただけでオリジナリティはありません。
それ以降、気が向いた時に絵を描いています。一種の瞑想効果があって面白いです。
僕は学校の授業で何かを描くことは好きではありませんでした。それに対して評価されるというのが受け付けない(笑)下手くその僻みですかね。
上手いか下手かじゃなくて、描きたい絵を描きたい時に描く。それが理想です。
Instagramで色々と見ていたら、背景を塗りつぶしてる絵が可愛かったので真似して描いてみた。家に飾ってあったアネモネ↓
ミモザが満開の2月末。なぜかウィリアム・モリスみたいな絵を描きたい!と思ってデザインした一枚。結果的に全くモリスではない何かが完成。
※バックが白だと、それっぽくもならない。持っている緑ではモリスのような深みが全く出ないと理解した日↓
ライブで春嵐という曲を聴いて、自分なりの春嵐をイメージして描いた一枚。満開の桜を↓
と、まぁ色々描いている訳です。ご覧の通り、一般的にみても僕は絵が上手ではありません(笑)
オリジナルの絵はやはり発想力が不足しているので、アーティゾン美術館で見たモネを描いてみた↓
新たな気付き
オイルパステルは、指で混色してグラデーションやトーンを作ったりする技法があるのですが。
それが、今使っている画材では分離してしまい上手に色が混ざらないことが分かりました。
薄々気付いていたけれど、ヴェネツィアの空の色が表現出来ずに苦戦。そして全然知らなかったけれど、水色と黄色が混ざると濁ってしまい透明感が出ない。日々勉強(笑)
そろそろサクラクレパスを買おうかなぁ、そう思っていた矢先に。
油絵ってどんな感じ?
たまたま、Twitter(現X)でダイソーの油絵の具をレビューします。という投稿を目にしました。(投稿者は絵画に携わっている方でした)
結論から言うと、おすすめしません。と書いてありました。結論から教えてくれてありがたいです。有識者がおすすめしない、まぁそういうことですね(笑)
そして、丁寧なレビューの最後の方に「これなら、ホルベインのDUOの方が良いですね」とありました。
ホルベインのDUO??何それ。初耳。
(本当に無知なのでホルベインも知らないの?というご意見は真摯に受け止めます)
ということで、調べてみたら日本の会社らしい。めちゃくちゃ海外メーカーっぽいのに(笑)
ホルベインという社名は、ドイツ・ルネッサンス期の代表的なアーティスト Hans Holbein (1497-1543)の名に由来しているとのこと。
国内でもトップシェアを誇る会社、本当に自分の興味がないジャンルに対しては何も知らない現実(苦笑)
※ちなみに、有名な3社はでホルベイン、クサカベ、マツダだと知りました。
その会社が販売している絵の具のひとつが、DUOデュオらしい。
そして、これ最高じゃん?と思ったポイント↓
「水で溶解できて、溶剤フリーで描ける油絵具」をコンセプトに、どんな環境でも使うことができる、手間のない絵具として設計された
油絵は、油を溶液に使うので乾くまでに時間がかかることやテレピン油などのシンナーっぽい臭いから、使う場所を選ぶ。なので使うためには色々とクリアしなければいけない問題が多く、初心者には敷居が高いんですよね。
僕もそう思っていました。そう、ホルベインのDUOを知るまでは。
ちょっと興味出てきましたか??
なんかこれ、行けるんじゃない?そう思ってます(ちなみに、僕はまだ買ってませんよ)
そして、何が素晴らしいってね
スターターセット(絵の具のみ)10色で2,500円ほどで買えるんですよ。
これを読んでいるあなた、いま更に興味出ましたよね??笑
あぁ。この絶妙な価格設定。そして大手の開発力。素晴らしいです。欲しい〜もう買ってしまうか(笑)
とりあえず見に行ってみよう。ということで、前から気になっていた福岡市内のとある画材屋さんへ潜入。アクリルや水彩、鉛筆やカリグラフィー用の筆もたくさんありました。最高の空間です。イーゼルも欲しくなりました(笑)
沼の入り口
ここからが本題、今日のタイトル。沼の入り口ということで、画材屋さんの一階奥は何があるのかな〜?とふらふら進みました。
店内の先に広がる光景は圧巻、岩絵具が壁面にびっしり。
ちょうど、画材屋さんに行く数日前に『真珠の耳飾りの少女』というフェルメールの名画をモチーフにした映画を観たばかりだったんです。
有名な作品なのでご覧になったことがある方も多いかもしれません。
絵画に描かれている少女が頭に巻くターバンの青色があまりに鮮やかで印象的なので、フェルメールブルーと言われたりしていますが。
ラピスラズリという非常に高価な岩石を絵の具の材料として使っているので、発色も素晴らしいんですよね。
映画の中でも岩絵具を扱うシーンが何度か登場するので、やばいぞ、映画で見た絵の具の世界が目の前に並んでいる!!!とテンションぶち上がりました。
これを使って絵を描いたら、どんな色が生まれるのだろうか。深いため息。
ホルベインのDUOを見にきた自分が、ずらっと並ぶ岩絵具を目の前にして興奮して心が躍っている。これはマジでやばい。落ち着け自分。
とは言え、ちゃんと冷静な自分も居たんですよ。「これは今自分が踏み込んでは行けない領域だな〜」と。高みの見物くらい、俯瞰してみるくらいがちょうどいいな。
今自分は沼の入り口に立っている、そう強く感じました。
でも画材屋さんには、この岩絵具を求めに来るお客さんも居るわけで。きっとそのお客さんたちも、水彩やアクリル画などを経てたどり着いたに違いない。
物事には順序がある(笑)そう思うと楽である。
人間が何か一つのジャンルに傾倒してのめり込むこと、きっかけは割と単純だったり些細なことだったりしますよね。
僕も柴崎先生の動画をたまたま見て久しぶりに絵を描こうと思ったし。そこから数ヶ月後に、岩絵具を前にして心が躍るようになっているとは想像もつきませんでしたが(笑)
もしかしたら、数年後のnoteに「岩絵具はじめました」って書いてるかもしれませんね。なきにしもあらず。
これから美術に対しての興味がどう移ろっていくのかは自分でも分かりません。ただ、沼の入り口に立っているという感覚が面白かったので、今これを書いています。
Instagramに描いた絵を投稿するようになってから「私も絵を描きたい」という声をたくさんいただくので、先月から「美術部」を発足しました。
月に一度、テーマを決めてzoomを通して集まり絵を描いて発表。フィードバックも兼ねておしゃべりする、というcozyな場所です。
まだ方向性が定まっていませんが、何年か続けて面白い大人の部活になったらいいなと思っています。
引き続き部員を募集中です。InstagramのDMより、ご連絡お待ちしてます。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。ホルベインDUOを購入したら、また何か書いてnote書きますね。
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