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20-21 ♯4 今シーズンの行方

再びヨーロッパはコロナ感染拡大によって、制限された生活がスタートしています。僕が住むスペインバスクも例外ではありません。前回同様に、隔離生活を余儀されるのか、はたまた、リーグ再開に向けて動き始めるのか。そんな毎日情勢が変わる緊迫した日常を過ごしています。

 僕がスペインに戻ってきてからを今日までを簡単にまとめた内容です。

 今季も率いるU-16のチームは、9月中旬にプレシーズンがスタートしました。例年に比べると2-3週間遅れてのスタートです。プレーシーズン開始時には、リーグがあるのか、また、いつ開始するのかといったことは何も決まってない状態からの始動でした。

さらに、練習再開のためには、各市町村の決定に応じて、グラウンドの使用許可が下りるというものでした。僕のチームの場合は、社会人チームからユース年代、ジュニアユース年代と1週間ごとにグラウンドでの練習許可出されました。なので、チーム始動日から実際にグラウンドでのトレーニングが再開するまでは、2週間を要しました。

ということで、2週間の間は、ボールを使わずにフィジカルトレーニングを行いました。選手たちは7ヶ月の時を経て、トレーニングを再開したとはいえ、なかなかストレスの溜まる毎日でした。

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リーグ再開の発表

 そんな2週間を過ごし、グラウンドでの練習が再開とほぼ同時期に、今季のリーグ戦についての正式アナウンスが発表されました。

6週間後のリーグの開幕、今季のリーグ戦は8チームによりホーム&アウェーの2回戦総当たり、その後、順位に応じたプレーオフが行われるというものでした。ただ、シーズンを通して、チーム内で感染者が出ると2週間活動(リーグ戦)ができなくなります。なので、それらを考慮し、例年の年間30試合に比べるとだいぶ短縮された日程となりました。

グラウンドでの練習が再開し、他地域とのトレーニングマッチの実施、シャワーの使用許可、半年以上もの時間をかけて、フットボールのある日常が動き出しました。

僕のチームも計8試合のトレーニングマッチを戦いました。ある程度、選手のことを知り始め、チームとしてリーグ開幕に向けて、イメージが出来始めていました。リーグ再開までもう少しというタイミングで、スペイン国内におけるコロナウイルスによる第二波が到来しました。

激動の数日間

 10月24日(土)、スペイン首相ペドロ・サンチェスによって、スペイン国内に緊急事態宣言が発令されました。前回のような外出禁止令ではなく、夜間の外出禁止と5月までの間、各自治州が決定権を持つことができるというものです。

そして、次の日には、バスク州における新たな規則が発表されました。それは、23:00-6:00までの外出禁止、市町村をまたぐ移動制限、他州への移動制限、1グループ6人までの活動規制といったものが主でした。

これらを踏まえ、さらに翌日にバスク州サッカー協会や各県サッカー協会がリーグ戦の中断を正式発表しました。これ自体が今季のリーグが中止となるものなのか、あくまでも延期となるものなのかは、はっきりとわかっていません。

先の市町村をまたぐ移動制限とは、どんなことをいうのかと言いますと、グラウンドのある市町村に在住しているもの、また、その隣に面した市町村に在住のものはクラブが発行した許可書を所持の上、移動可能というものです。なので、練習に参加できない選手がいるのも現実です。僕のチームの場合では、3人の選手が練習に合流できていません。

ただ移動制限はあるものの、練習自体は、1つの練習メニューが6名以下での実施が認められているため、ほとんどのクラブで引き続き活動が行われています。

こんな時期だからこそ、6人以下の練習メニューについて深く考える機会となっています。

ただ、何よりも一刻も早く情勢が回復するのも祈るばかりです。

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