見出し画像

センターバックに必要とされるもの

「スピードのあるセンターバックがいないのに、なぜ高い位置からプレッシャーをかけれるのですか?」


スペイン1部リーグに所属するSDエイバル。バスク地方ビルバオから東に約50キロ行ったところに位置する2万7000人の小さな町のクラブです。同クラブはリーガエスパニョーラ1部(以下「リーガ」と称する)で5シーズン目を迎えています。

 そんなクラブは多くの側面から制限されています。というのは、育成では町自体人口が少ない上、アスレチック・ビルバオやレアル・ソシエダというビッグクラブに挟まれたところにあるのです。必然的に地域の優秀な選手は両クラブに引っ張られていくことで、選手の発掘・獲得は限られたものとなります。実際に、現在トップチームに所属している選手で、下部組織出身者はいないのです。練習場もエイバルの町からは車で30分走ったところにあり、アクセスもお世辞にも良いとは言えません。さらに全ての練習が公開で行われているのは、リーガの中で唯一と言っても過言ではないでしょう。

 経済的にも、決して裕福なクラブではなく、移籍してくる選手はスペイン2部でプレーしていた選手が約半数を占めています。そんなクラブを1部に昇格した年から率いているのが、メンディリバル監督(Mendilibar)。表現するサッカーは至ってシンプルで、勇敢に高い位置からプレッシャーをかけ、サイドを起点にクロスボールから相手のゴールを目指す。町の人々だけではなく、スタジアムに訪れた人々に感動と興奮を与えているSDエイバル。そんな限られた環境の中で、レベルの高いリーガを5シーズン連続で残留へ導き、勇敢に闘うチームを率いるメンディリバル監督のインタビューを皆さんに動画で共有しようと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?