Connect / Stream

これはポエムです。

アート

誤解を恐れずに大胆に言ってしまうとデザインとアートの決定的な違いは、

デザインとは答えを模索したり、検証したり、何のために?などを定義していき意味を構築するもの。Visualだけに囚われず、仕組みにも反映させられるもの。

アートとは究極的には無意味なもの。意図はあっても意味はない。
アートは受け手によって変化するもの。
自分にとって良いと感じたらアートが成立する。
触れた人が、その人の感受性によって評価も変わるもの。

学生の時に知り合いの美大生の個展に赴いた時の会話
「デザインって好かん」
「これの意味は?とか説明させられる?」
「そう、感じろって。」

感性の極地なので、アートを美しいと感じるのは自然。洗練されたデザインも美に行き着くと感じている。その時自分は、システムデザインを専攻していた。根幹は相容れないことを知りながらどちらも美しいものだと考えていた。そして、共存共栄して行くものだと今も考えている。

自分の話

アートに触れることは、それこそ幼稚園の時からお絵描きが好きで、展覧会にも出してもらったりしていたこともあってずっと傍にあるもの。長らくサッカー少年だったが、高校の時に一瞬美術部に所属したのもそういう環境にいたり、触れているのが単に好きだからというもの。

学生の時から、好きなアート展とかがあったら偶に見に行く。東京というのはそういう場所が溢れている。今でも黙って一人で行くこともある。

現代アートとかについては、自分は無頓着で最近のCTO界隈の方が勉強されていたり、実際に所有されていたりするがそれを指を咥えてみている側。

購入して支援もできないし詳しくもないけども、好きなものだと思ったら、instagramを無意識にfollowして活動を応援したい気持ちになる。

現代アートの価値基準

究極的には、マーケット思考。市場に対して勝負するアート活動。活動自体が社会そのものや社会で成功している方の感受性に呼応する場合は評価される。評価されなければ、破綻する。活動は大きくならない。活動が止まる。

そこには、マーケット思考と対峙する哲学があり、そこに評価が乗っかっていくかどうか?だと思っている。そして、期待を超え続けること。

アートは主張する。訴えるものがある。それを受け取る側は、それぞれいるが、社会にとって必要なメッセージや活力を生み出すものは必然的に評価される。相対価値が上がる。正直バイヤーでもないので、アートの評価自体は自分にはできない。

ある程度描ける人は画廊で何号でいくら?という世界で。まずは、作品が受け入れられるところから始まる。求められるフィールドに作品やアウトプットをしていくのが市場の原理。究極はオークション。欲しい人同士で競り合うようになる。(NFTは別次元で競り合っているので割愛)

現代アートが古典になるとき、時代を表しているからこそ価値が普遍になる。

後から評価がついてくる場合もある。ゴッホみたいに。評価者が変わったり流通が始まったタイミング。でもそこに映し出されているものは時代性やその境遇における特異性がある。

とあるアートとの出会いについて

自分にとって、あるミュージシャンはリアルタイムだったし、生活の中で共にし、とても影響を受けた音楽を添えてくれた。ただ、故人である。そのイメージを象っていた、アルバムアートワークを手掛けていた人が書いたアートにひょんなことから出会った。それはとても稀有なことであり、それが刺激的なこと。Connecting dotsのように時代を超えて出会えたことは、現代アートの価値とは決定的に違う自分の中の価値観。

有名なアーティストである事に変わりはないですが、現代アートのマーケットの主戦場やinstagramとかで飛び道具のようなマーケティングと共に華々しく活動している人たちとはまた違うオリジナリティがある。また、そのスタンスは音楽に対して敬意を払い続けている人だと今アカウント見ても思う。

接点のきっかけは、そのミュージシャンだったが、他にも関わっている音楽家たちがいて、それもまた自分に影響を与えている人であった。

出会った場所は、これから医療・DTxという事業にチャレンジしていくベンチャー企業の拠点である自分達の新オフィス。居抜き物件だった。

オフィスの前入居者様のオーガーナイザーが社員たちの憩いの場や新しい出会いをイメージして作られていて、その場所を彩る役割をこのアートが託されたのだと勝手に想像している。施工後、期待していた用途で活躍するはずだったその部屋は、奇しくも前代未聞のパンデミックに見舞われたことで、時が止まった状態になっていた。
今、その扉が再び開かれた。

だから、新オフィスのコンセプトは「Connect」/「Stream」。

この出会いに感謝したい。そして「紡いでいただいた機会に恩返しをしたい」とそう思えることをしていく。

そういう新たなStart地点である。

drawn by fjd
Coming soon

什器搬入前で、これから色々と構築。落ち着いたらお立ち寄りください。


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