【仕事を探すと言うこと】~何のスキルも持たない40代のおばちゃん達へ~

私は大手の派遣会社に勤めていて日々、求職者の方とお話したり、企業の採用担当者と話す機会が多くある。
人材不足が加速し、企業側はできるだけ若手を採用したいと考えているものの、若手は少しでも高い給料を支払ってくれるベンチャーや大手に流れている事は間違いない。

そして当社に門を叩いてくる人の多くは40代(後半)の女性。
おばちゃん達は子育てが一段落し、高校や大学に進学する子供がいるため、少しでも経済的な余裕を持ちたいと考え登録に来社される。

こんな事を書くのは非常に心苦しいが、事実を話すと、おばちゃん達は就業する上で本当に何の武器も持ち合わせていない。

PCの操作が苦手でワードやエクセルが使えない、資格はと言うと運転免許くらい。
高卒、加えて少しコミュ障を患ってる人もちらほら。
結婚する前に一般企業で事務などやっていたが、ブランクがあり過ぎて企業に対し何のアピールにもならない。
これが現状。

今は超優秀な若い外国人材が日本人よりも安い賃金で仕事をし、RPAやAIが人の仕事を奪っていく時代。

おばちゃん達の良いところをあげると、子育てで一皮剥けていて、腰が低く、ある程度時間的な融通が利き、就業意欲が高いところ。

私自身、副業をやっているためこのおばちゃん達にも副業を勧めたいが、企業に勤めている私が求職者である「商品」に対しそんなアドバイスが許されるはずもない。

もしこれから副業ではなく転職しようと考えている方は特に、年齢は関係なく「個のスキル」を高めてほしいと心から思う。

例えば「保育士×英語」

英語ができる保育士は、普通の保育士より給料が1.5~2倍である。

このようにオンリーワンのスキルを持つことで就職しやすく「企業から求められる人材」になれる。
ただし40代を超えてから何かを勉強すると言うのは、年齢の壁を超えていかないといけないため、リスクを伴うことは念頭に置いておいてほしい。

もし何のスキルを身に着けることなく、どこか就業先を探すのであれば、いずれはAIで賄われるであろう「誰にでもできる力仕事」が手っ取り早い。
自分の身を削り、わずかなお金を家計の足しにしてもらえれば、当社に対しても多少の売り上げ貢献になりWIN×WINである。

いま40代のおばちゃんは、情弱で「働くことしか金策がない」と言われ育った世代なので労働収入しか頭にない。
だから私達のような派遣にとりあえず登録に来るのも致し方ない。

その仕事は「貴方が本当にしたい仕事なのか」それとも「できる仕事だからするのか」40代の方こそ、これからの自分の時間の使い方を今一度考えてみてほしい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
智恵

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