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フィットネストラッカーとしてのGarmin・Fitbit 大ざっぱな比較

フィットネストラッカーといえばGarminまたはFitbitを思いつく人は多いはず。

そのくらいこのジャンルでは有名なメーカーだけど、ここではこの2社のエントリークラスのトラッカー(注・ここで述べるのは健康管理重視のトラッカーのことで、アップルウォッチなどのいわゆるスマートウォッチのジャンルではありません)をほぼ交互に使用してきた経験から、スペックだけでは見えない気づきポイントと、個人的勝敗を上げていこうと思う。


ちなみに私はGarminは「Venu SQ」「vivosmart 5」、

Fitbitは「Inspire 2」「Charge 5」「Inspire 3」「Luxe」を使用してきました。


今日のエナジー・BodyBattery…引き分け

Garmin、Fitbitともに心拍数などを元にした独自のアルゴリズムで、その日元気かどうか(早い話がゲームで言うヒットポイント/HPのようなもの)を数値化してくれ、今は休もうとか、今日は運動しようとかの目安になるというもの。


違うのはFitbitは前日までの活動状態にあわせて「今日のエナジー」として表示されるのに対し、Garminではリアルタイムに残りHP的なものを「BodyBattery」として知らせてくれる点。

そう聞くとGarminのほうが良さそうに聞こえてしまうけど、自分の性格的に今の元気が数値化されることが逆に悪影響だった。

体調が特に悪くなくてもBodyBatteryは一晩で100%になることはめったになく、50〜60になればいい方。

確かに風邪をひいていた期間は鼻詰まりなどで安眠が妨げられ、回復できなかったのもわかるけどなんでもない時に朝起きたら「お前の今日のHPは25だよ」と言われる日が続くとさすがにヘコんでしまう。


副鼻腔炎と言われた日の前後は就寝時も常に休まらず。病気でなくてもBodyBatteryが100になったことは数えるほどしかなく、夕方には数字の上では力尽きている

体調的にどこが悪いという自覚もないから普通に活動せざるを得ないんだけど、朝からそんなだと夕方までにはBodyBatteryは底をつく。

(ちなみにBodyBatteryの下限は5。それ以上下がらない)


隠れた病気があるのではないか?とか自覚のない無呼吸症候群なのか?とか考えたけど、持病もちの私は定期的に病院で採血したり毎年の特定健診は欠かさず行うので、ほかの病気の可能性は少なく、無呼吸についても旦那に聞いてもそれっぽいイビキはかいてないとのこと。


ちなみにFitbitは朝起きた時点でのスコア表示しかないから気になるというものでもないし、体感どおりの数値が出ていると感じるが、実は今日のエナジーを表示させるためにはFitbitプレミアムに入る必要があり、毎月650円かかる。


課金の有無はあるが、機能的に大きな違いはない。

というわけでこの項目に関しては引き分け。


アプリ課金の有無…勝者:Garmin

GarminはBodyBatteryで常時計測という別のストレスはあるが、睡眠時も継続してBodyBatteryを監視してくれる。もちろん睡眠の質も評価してくれるし、トータルで回復したかどうかを把握することができるため、実質似たような機能が完全無課金で利用できるあたりは評価したい。

Fitbitは今日のエナジーは先述のとおり課金プランに含まれており、無料では使えない。

そういうわけで、無課金で全機能が利用できるGarminの勝ち。



課金プランの付加価値…勝者:Fitbit

それでも課金プランには良い点もあります。それはコーチによるワークアウト動画を利用できるところ。

有酸素、筋トレ、ヨガや瞑想などのワークアウトから好きなものを選びます。5分程度の動画から20分以上のものまでさまざまで、その時のコンディションにあわせて選べます。

アップデートされたためか、ワークアウト画面内にも今の心拍数と獲得ゾーン、燃焼カロリーが表示されるようになっていました。もちろん広告はないので集中力が削がれることもなく「やりたいことだけを選んでやることができる」点ではさすが課金プランです。

Luxeを購入して最初の本体アップデートをしているところ。アプリ面での継続的なサービスもGoogleならでは。

そもそもGarminは課金がないので比較しようがないですが、課金してもよいと思わせるサービスがあるという意味でFitbitに分があると感じました。

低価格帯のバリエーション…勝者:Fitbit

FitbitはInspire3・Luxe・Charge6と、高くても2万円台前半までで購入出来るトラッカーが豊富です。これより上のグレードはFitbitの中でもスマートウォッチの括りとなり、価格もそれなりになるため、iPhoneユーザーならアップルウオッチが視野に入ってきます。


しかし運動をする人だけでなく愛用の腕時計と2本付けしたいとか、寝るときにも邪魔にならないサイズがいいとか、スポーツはしないけどスマートウォッチではなくあえてリストバンドタイプのトラッカーを選ぶ人も少なくないはず。


Fitbit Luxe(左)とBABY-G(右)。基本的にはBABY-G愛用者だし時刻を直ぐに確認したいのでつけていたい。できたらライフログを追跡できるくらいになってほしいが。

Fitbitのトラッカーはこうしたリストバンド型を望む人にとってはバリエーション豊かで選ぶ余地がある点において分があります。

対してGarminはリストバンド型としては2024.4月現在でvivosmart 5しかラインナップのないGarminのマイナスポイントです。しかも、旧型のvivosmart4よりだいぶサイズアップしています。


実は私がつい最近、半年たたずGarmin vivosmart5からFitbit Luxeに乗り換えた理由の一つでもあります。

そんな理由で、低価格で手に入るリストバンド型の選びやすさとしてFitbitを挙げます。


スマートアラーム・アラームのバイブレーションの強さ…勝者:Fitbit

Fitbitのアラームには、設定した時刻から30分前までの間で、眠りの浅いタイミングでアラームが作動するスマートアラーム機能が標準で備わっており、朝が弱い人には頼もしい機能といえます。

30分前の間に熟睡してたりして、ずっと眠りが深い場合もちゃんと設定時刻にアラームが作動。

このアラームのバイブレーションも実感としてGarminよりFitbitのほうが強いと感じています。

堅牢性…勝者:Garmin


まとめにも書いていきますが、GarminはGPS等アウトドア計測機器類が得意ジャンルであり、そこから登山やらサイクリング等に使うMAP、心拍計などを数多くリリースしています。そのため必然的に堅牢性の高さも求められ、今のラインナップを眺めても皆歴戦の漢たちみたいな面構えをした奴が多い。
(実はGarminはタフガイじゃないおしゃれウォッチ系のラインナップも結構ありますが、ここではトラッカーに絞った話なので除外してます)

ここは見た目通りタフガイなGarminに軍配でしょう。そのスピリットはリストバンド型トラッカーであるvivosmart5にも受け継がれています。

Fitbitは見るからにそこまでの丈夫さはないかと思われます。

ちなみに私はアウトドア派ではありませんが、アウトドアデザインは好きな方。たぶんGarminやG-SHOCKでアップルウォッチ並の機能が搭載されたら即買いすると思う。

まとめ…Google傘下になって使い勝手の向上やバリエーションの増えたFitbit、GPS等のアウトドア機器として一日の長があるGarmin

総じてFitbitは端末の価格ややバリエーションの多さ、使い勝手のよさの面で初心者が最初に手にするもよし、それなりに身体を動かす人にもよしといったイメージ。

今後ますますGoogleのサービスとの融合をはかり、より一般人むけのフレンドリーな端末やサービスをリリースしてくるでしょう。

GarminはGPS付き電子MAPや、胸に取り付けるタイプの心拍計の老舗といったイメージがありますし、ミルスペックの製品が多く堅牢性も信頼できます。そうした技術でスマートウォッチやバンド市場に入ってきたような感じを受けます。


Garminはアウトドアで使うことを想定している製品が多いので、堅牢性では折り紙付き。無論、最も廉価なvivosmart 5においても本体のケースがベルトと一体化しているなど、耐衝撃の工夫が施されている。


製品ラインナップも初心者向けというよりは、ガッツリアウトドアで使うような用途のものが多く外観は総じて堅牢性重視。GPSはじめ気圧計、方位計、スプリット、インターバル計測など各アクティビティ向けの製品が豊富です。実際、登山・ランニング・ロードバイク・トレランなどアウトドアスポーツをしっかり行うような人には非常に頼もしいと思います。

余談…なんでInspire 3をやめたの?

これは私のガジェット欲が出たのも否定できませんが、今(2024.4月)Fitbit Luxeを手にとって感じたのは上質感です。

Inspire3は子供用のACEを除けばエントリーモデルであり、実売12,000円弱です。

機能的には正直なところLuxeともほとんど変わりませんが、Inspire3はプラスチックケースなのに対しLuxeはステンレスケース。

乗り換え先のGarmin vivosmart 5を手に入れたタイミングで売ってしまったので比較できないのですが、質感は明らかにLuxeのほうが上でしょう。

サイズにおいてもなにげにInspire3より一回り小さいというコンパクトさもあり、日常使いはもちろんほかの腕時計との二重づけも気にならないレベルです。

ちなみにコンパクトさ重視な自分に気がついたのは過去にFitbit Charge 5を購入してから。

バンド型は引っ掛かりがなくどれもストレス無く着用できることをアピールしていますが、わたしはCharge 5のサイズすらだめでした。

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