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実家に帰省して気付いたこと

この年末年始の間に、数カ月ぶりに実家に帰省し、4泊5日宿泊した。旅の宿泊先とは異なり、「安心感」が漂う実家は居心地が良い。何より子どもの頃から安心して生活させてくれた、その環境を作ってくれた両親に感謝している。懐かしさが漂う地元は嫌いではないし、都内に出るには時間がかかりすぎて不便であることは確かだけど、いっそのこと、実家で生活してもいいのではと思うことはある。でも私がやりたい仕事の選択肢がほぼない現実がある。リモートワークが拡大して、可能性は増えたけれど、都内にいるほうが動きやすいと感じている。

そして、過去の自分の情緒が部屋の空気に漂っていることに気づき、実家・地元は現在の自分の生活環境ではないと気付く。自分が変われない、成長できない気がしてしまったことや、両親との世代間ギャップ、価値観の違いにストレスを感じたことを思い出す。自分の部屋の椅子は座り心地が悪くて、あの椅子に座って勉強できる気がしない。

以前は、帰省しても自分の部屋にこもっていたり、昔の友人に会うと理由をでっち上げ、近くのカフェで1人で過ごしていたりもしたけど、その必要はない。コロナ禍で姉と妹の家族各々が帰省を控え、来訪者が私だけだったこともあり、両親が前もって計画して、近隣の観光地や外食へ連れて行って、もてなしてくれたり、年末年始の行事(初日の出見物や初詣)に一緒に出掛けたりした。普段私は家で過ごすことが多いので、年末年始も家にいてもよいのではと思うタイプなのだが、私よりも両親のほうが外に出掛けて、思い出づくりがしたいのかもしれない。。年々、両親と一緒に過ごす時間が増えている気がする。そして、両親にとって「私」は何歳になっても「子」なんだなと感じる。社会的に自立できているのかどうかよくわからない、未熟な子で申し訳ない気持ちになる。

いずれにせよ、以前は気になってしょうがなかった、嫌悪した部分も、あまり気にならなくなった気がする。些細なことは気にしないようになった変化に自分でも驚く。父が運転中に文句ばかり言っていることだけは正直好きじゃないのだけど。

両親が元気で生活していることに安堵しつつ、生活環境としては少し距離を置きつつも、関係を続けていく、その努力をしていくことは十分可能であると信じたい。両親がサポートを必要とする時はいずれ来るのだから、少しずつ準備をしたい。今は経済的な安定と継続性ある仕事の土台をつくって、両親にも安心してもらいたいと心から思っている。

2023年の年明けはそんな気持ち。明日から仕事頑張ろう。

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