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0が1になる瞬間を。

4年ほどいつもこの時期は風邪をひいている。
夏の始まりを報せるイベントに精一杯を詰め込んでいるからだろうと思う。
MOMENT FES、今年も出演させていただき、とても感謝です。

ふと思い返すと、もう5年も北海道に通っていた。
5年前の事は今でも鮮明に覚えている。
山田祐伸君のイベントでmusica hall cafeに出演し、そこで「ギターのピックアップを貸してくれないかい?」と言ってきたのがCell The Routh Butch(ブッチ)の登君だった。
もしかしたらその一言が無ければ、僕達は人見知り選抜としてその本領を発揮したままだったかもしれない。本当に不思議なものだね。
その取っ掛かりのお陰で僕達は朝まで打ち上げた。
初めましてだった僕に「来年、俺達はフェスを立ち上げるから絶対来てね」と言ってくれた事は更にビビットな色合いで覚えている。
ちょうど1年後の同日、再び僕はmusicaのステージに立っていた。MOMENT FESの初年度の話。


そう思えば、僕自身北海道5周年だったのか。
当日、僕は泣いた。ここだけの話。
涙腺が仕事を放棄した。
僕のmusicaのステージではなんとか我慢したけれど、北さんにはバレていた。恥ずい。

大トリのブッチ、「里帰り」のイントロが始まった瞬間、拭うのが煩わしいくらいにはもう手の施しようがなかった。浜ちゃんが後ろで慌てふためいていたらしい。すまん。

素直に感情が溢れ出た。
一つ一つの音、一つ一つの言葉が心臓にまで届いて
今までの全部が走馬灯の様に駆け巡り、頭の先からつま先まで陽の想いで一杯になった。

どんなバンド、どんなミュージシャン、どんな初期衝動よりも一番格好良かったと思った。マイベストミュージックマンCell The Routh Butch。

また来年も出演出来るならしたい。全ての予定を放り投げてでも。
というより、そんなミュージシャンで有り続けたい。

というより、季節なんて関係なく行くもんね。

本当にお疲れ様でした。
来年もこれからも舞台は札幌、夏の始まりはMOMENT FESやで。

6月16日の奇跡の話。


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