あべのベルタの地下迷路

天王寺駅を降りて歩くと、あべのキューズモールに着く。キューズモールは不思議なところのない建物である。
隣に、あべのベルタという建物があり、こちらは不思議な建物である。部分を個別に見ても、全体を見ても不思議である。

何階立てなのかよく分からないが、地上にある階よりも地下にある階の方にひとけが多い。地上階に魅力がないわけではなく、阿倍野区北部の地域包括支援センターがある事からベルタが重要な建物であることが分かるし、本棚がむき出しになっている古本屋も1990年の料理雑誌が並んでいたりして面白い。
が、地下はなおさら面白い。

寿司屋

屋外にあるような感じの寿司屋がある。

最終出口

「最終出口」を示す看板がある。進むと扉があり、「侵入禁止」と書いてある。入った場合に何かあっても、ベルタの管理部は一切責任を負わない、という貼り紙がある。

繋がらない場合は、何回かやり直して下さい

左には電話があり、やはり管理部による貼り紙がセットになっている。「コール音が鳴らない場合は、最初からやり直してください。それでも鳴らない場合は、さらにやり直してください」と書いてある。

無茶苦茶だなあと思って笑っていると、管理部の職員が私を通り過ぎて、先ほどの「最終出口」を開けて入っていった。