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店を始めた。名前は「と」という。人から名前の由来を聞かれたら、なにか「と」なにか、andの意味だと答えている。実際そういった意味もあるが、元々は将棋の歩が成った「と金」からアイデアを得た。金(きん)に成るけど金じゃない、金目当てじゃないけど金も得られるといった意味が込められている。掴みどころのない感じが自分の性分に合っている。

自分が料理をし、妻が服や雑貨を売る。一応、カレーが看板メニューだ。カレーほど色んな顔のある食べ物はなく、これまた掴みどころがないので作っていて気楽だ。どんなカレーかと聞かれれば、南インドカレーから着想を得た云々かんぬんと答えているが、実際深くは知らない(インド自体行ったこともない)。週末の夜は居酒屋メニューを提供している。酒は特にこだわりはなく、なんとなく好きなものを雑然と並べている。

友人たちにたくさん手助けしてもらった。店のいたるところに痕跡が残っている。色んなものがくっついて出来上がったのが「と」である。


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