"学生"起業家が伸びるための必須条件

こんにちは!
株式会社OnePile代表のともあき(@tmak_iwt)です。

今回は僕たちにとって激動の2021年1月について語っていきたいと思います。

学生起業家にありがちな課題をめちゃめちゃ痛感したので、そのあたり共有していければなぁと思っています。

それではいきましょう!



目標を立てる

1年の計は元旦にありという言葉もあり、OnePile取締役のたいかんと「1月1日に3年分くらいの計画たてよーぜ」ということになったので年始からオフィスに集まることになりました。

これが全部のことの始まりです(笑)

元々事業計画書は作っていたのですが、3年後にどれくらいの売上を達成するのか?について明確な目標を据え置きました。

そこで立てた目標は、4期目に売上1億利益3000万達成です。
ぶっちゃけそこまで高くないのは自覚していたのですが、競合の前例をみてる限り現状のビジネスモデルだとこのあたりがストレッチゾーンにある目標としては妥当だろうという結論になりました。

とはいえ学生のマッチング数とかでいうと中々簡単な数字ではないので、とりあえずこれに向かって頑張ろう!とメンバーにも共有することにしました。

POLの山永さんとのオンライン飲み会

そんな目標を立て、「さてどうやってこの数字達成しようかなぁ。。」と考えていたところに、POLの山永さん(@kotapon_10)
とオンライン飲み会をさせてもらう機会がありました。

山永さんとは以前30分ほどJobPackerについて紹介させてもらう機会を頂きました。そのときに「ちょっと話足りない!」ということになりこのときのオンライン飲み会が開催された、という経緯があります。

同じ人材ドメインのサービスを展開されている会社の先輩として色々聞いていたときに、
「その目標達成した後は何をしたいの?」と問われてハッとさせられました。

短期・中期的な部分に関して考えてはいたものの、5年10年といった長期的なスパンではあまり考えが及んでいないことに気づいたんですね。

なんとなく「大学院で研究する内容がHRTechに関連しそうなものだから、JobPackerをキャッシュエンジンにしてそれをやれたらいいな」と思っていたくらいでした。


あくまで「長期インターン命!絶対にこれを一生捧げてやるんだ!」っていうわけではないことは分かっていたので、「じゃあ次に何やるんや?そもそも僕たちってどんな社会実現するために会社やってるんやっけ?」という大きめの問いに対して向き合ったほうがいいという課題が浮き彫りになりました。

そのビジョンがはっきりしていないからこそ「強い大人の方を巻き込めない→インプット・アウトプットのレベルが学生レベルで止まってしまう」という課題にもぶつかっているなとも思いました。

そう話しながら感じていると山永さんに「じゃあ代表の加茂と話してみなよ」と言っていただき、なんと2月1日に30分お時間を頂けることに。

さすがに今のレベルで壁打ちをしても何も得られないと思ったので、「それまでに20人に壁打ちします!」と宣言し、そこからJobPacker事業戦略・ビジョン壁打ちの長い長い旅が始まりました。。



壁打ちスタート

ということでまぁまぁな数の壁打ちをしなきゃいけない(1日に最低1回)ことになり、卒論も並行してやる必要があった中でアポ取りから資料作成までいろんなタスクに追われる忙しい日々が始まります。

たいかんと「そもそも誰に壁打ちしようか」と話していると、「就活してたときのベンチャー社員さんに聞けばよくね?」「なんならクライアントの社長さんにも聞けば全然20人は超えるやん」と様々な可能性があることに気づきました。

ここで感じたことは、今までどれだけ自分たちが外部からのフィードバックをもらうことから逃げていたかということ。
「強い大人の方を巻き込みたい」とかいいつつ全然行動できてなかったなぁ。。本当に必要に迫られたらいくらでも行動できるんだよなと反省しました。

最初はこんなお願いしてもいいかな?と遠慮がちだったのですが連絡してみると断られることなんて一度もなく、皆さんから様々なフィードバックをしていただきました。

フィードバックをもらったのは主に学生集客・法人営業・ビジョンの3点からで、20人の方それぞれの得意分野について主に聞いていく形をとりました。


最初に立てた目標では「とにかく手広くやっていこう!」という方針で、学生集客だけでも5つくらいのプロジェクトがあったのですが、「リソースも限られてるんだからやることは絞ったほうがいい」とのアドバイスで最終的には2つしかやらないことになり(うち1つはTwitter)、本当に壁打ちしてよかったなぁと思いました。


もし壁打ちせずに走り出していたら相当な時間をロスしていたと思います。
リソースの少ないベンチャーでは"何をやるかより"も"何をやらないか"。

とはいえ一度やる気になっていたプロジェクトをやらないと決断するのは結構な気力が必要でした。。
ただこの「辞める」という行為に慣れていけば今後は泥沼化を避けられるような気がすると実体験で得られたのは大きかったです。


そして何よりも1番壁打ちをして磨かれたのはビジョンでした。

最初は「強い大人の方は、大きな志をもっているからこそ若い学生起業家を応援したいと思ってくれるものだ」と考えていたのですが、意外とそうでもないのかも?と思うようになります。

というのも極端な話、何の実績もない学生が「世界平和を実現します!」と言っていたとしてもあまり現実味がないなぁと個人的には感じたんです。

だから重要なのはでっかいビジョンとそれを達成できそうな実績のバランス。ただの夢追い人ではなくて「お、こいつならなんかやりそうだな」って思ってもらえるかどうかが大事なんだなと思いました。

僕たちはまず「名古屋で長期インターンを当たり前にする」ことをMissionとして掲げる。
ただその先にやりたいこと、実現したいことに関しては大々的には発信せずとも自分の中では明確で、クローズドなコミュニケーションの際にしっかり語れるのが1番地に足ついてて自分に合ってるなぁいう結論に至ります。


長期インターンの本質的な価値

ということで結局は長期インターンのその先の未来を考えることになりました。
そこでの思考の仕方は、帰納と演繹両方向から考えてすり合わせていくこと。

小難しくいいましたが、要は過去すでにやってきた事実と、未来に達成したい絶対的なゴールを結びつけよう!ということです。
この際はどちらから考え出してもいいんですが、僕は帰納的に考えるのが好きなので過去から遡るようにしています。

ここでのゴールは「自分もみんなも幸せになること」にしました。
いや当たり前やないかい!って思うけどそれでよくて、その当たり前を達成するためにはどうすればいいんやっけ?何が足りないんやっけ?と考えることで自然と解像度が上がっていきました。

そして実際に考えて書き出したのがこちら。

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この思考を通して、長期インターンの本質的な価値は「自分の中にあるキャリアに関する既成概念が壊れること」であり、もっというと「当たり前が壊れること」だと気づきました。

多くの人(特に地方出身の人、僕もそうです)は高校生まで身近な社会人は両親と教師しかいないという生活を送っているのではないか。
だからこそ自分の目指す先は自然と教師か父親の仕事に寄っていく傾向にあると感じました。

実際愛知県の学生は「トヨタ系列の会社、ないし大手の簡単に潰れなそうな会社に就職するのが正解」という価値観が根強いような気がしています。

ただ、僕自身が長期インターンで感じたのは「あれ、自分の思っていた就職の当たり前(トヨタに行くのが正解)って全然当たり前じゃないやん。なんなら小さい企業で働くほうがおもろいやん」ということで、まさに当たり前が壊れるという経験でした。

面白いのはこの「当たり前が壊れる」という経験をすると、「当たり前を壊した先の面白さ」という報酬が手に入るのを学ぶことができることなんですね。
この経験を一度したことで僕は「当たり前と思ってることに疑問を持ったほうが面白い世界がみれる」という言わば無知の知のようなことを学習しました。

その結果としていろんなことに臆せずチャレンジできるようになったし、当たり前にはびこっている理不尽なことにも正面切って「この当たり前おかしくね?」と思えるようになったと思います。

この実体験を通して僕がみたい未来は「世の中の半数以上の人がこの"当たり前が壊れる"経験をした結果、世の中の当たり前に理不尽なことがどんどん消えていく未来」なのかなと言語化できました。

この理不尽に対してみんなが「おかしいよね」と思えるようになったとき、今まではどうしようもなかった大きな力・既得権益に対抗できる。そんな世界ができればいいなーと。

ちょっと話は逸れますが、僕自身まだまだ「苦しまないと成長できない」「楽しく仕事をするのは甘え」のような価値観が中高の部活を通して染み付いていて、それをメンバーにも押し付けてしまっていたところがありました。これもメンバーからしたら理不尽なことになりうるので当たり前をぶっ壊していきたいです。



加茂さんとの壁打ち

最初に比べるとJobPackerの成長戦略や会社のビジョンについてだいぶ明確になってきた頃に、きっかけとなるPOL代表の加茂さんとの壁打ちの時間がやってきました。

年始に立てた目標から1ヶ月の進捗をぶつけて、最初は30分だったのが気づいたら1時間オーバーしてしまうくらいたくさんの意見、アツい言葉を頂きました。

中でもめちゃくちゃ刺さったのが、
「泥臭さをもっと意識したほうがいい」というアドバイスでした。

確かに壁打ちを繰り返す中でどこか机上論というか、想像でしか無い戦略にのみこだわりを持っていたのですが、まず最初はいろんな学生・企業にあって自分の思いを伝えるのが大事。その基盤がある上で戦略を実行するから意味があるんだなと気づきました。

この言葉で2月からまじで頑張ろう!!となり、社内でも加茂さんに壁打ちしてもらってる動画を展開してメンバーにも見てもらうことに。

メンバーも実際に0→1の世界を経験してきた加茂さんだからこその力強い言葉に力を頂いたんじゃないかと勝手にですが思っています。



一連を通しての学び

長くなってしまったのでそろそろまとめに入ります(笑)

今回の一連の出来事を通じて得たことは、
「自分は経験も知識もない大学生なんだから、先輩にたくさん意見をもらいなさい」
という自分へのメッセージです。

今まで自分で考えて自分なりの答えを出して、ある程度うまく行っているような気がしていたんですがまさに井の中の蛙だったなと。

周りの、特に東京のベンチャーのスピード感には全然及んでおらず、これに気づかないままだと差は開く一方でした。

とはいえ自分の経験や知識では補いきれない部分がめちゃくちゃある。
これを補うためにも、ときには図々しく有識者の方のお力を借りることから目を背けちゃいけないなと痛感しました。

僕はこういうときに「迷惑じゃないかな。。」と、かなり遠慮しちゃうタイプなんですが、そんな自分の殻も破っていきたいです。

これも加茂さんから教えてもらったのですが、大事なのは経験の豊富な大人の方からかわいがってもらえる、協力したいと思ってもらえる人間力と、「ただの勢いだけじゃないな」と思わせる落ち着きの二面性を持っておくこと。

これは今後定期的に振り返っていきたいですね。。


長くなっちゃいましたが、実は僕たち1月結構アツい時間を過ごしてたんです!という共有でした。

これが誰かの暇つぶし程度でもお役に立てればいいなと思ってます(笑)

これからも引き続きJobPacker(https://jobpacker.app)を皆さんに使っていただけるようにがんばります!応援してくれると嬉しいです。

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