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海外高度人材活用のススメ〜vol.4 各種ツール編

突然ですが、ここで一つクイズです。
Vol.1からVol.4までタイトル画像に東南アジアの都市の写真を使用しています。すべて私が実際に訪れたときにスマホで撮影した写真です。さてそれぞれどこの都市でしょうか?
正解は・・・

本記事の一番最後でお教えします!

さて、今回の各種ツール編では、現地でリモートワークする海外人材をマネジメントするためのツールを以下の用途別にご紹介します。
(2024年6月現在、弊社で使っている・使ったことのあるツールのみご紹介しますので、もし他にオススメのツールがあればぜひ教えてください。)

  1. コミュニケーション及び翻訳

  2. 電子契約

  3. 海外送金

  4. プロジェクト管理及び工数管理

  5. EORサービス

1. コミュニケーション及び翻訳

弊社では、全社的にGoogle Workspaceを導入しており、コミュニケーションは主にGoogle Space(オンラインチャット)とGoogle Meet(Web会議)を使用しています。

翻訳に関しては、私はDeepL翻訳を活用しています。社内ではChatGPTで翻訳をしているメンバーもいるようですが、私はまだ移行できていません。(一度使い慣れたものから他のツールに移行するのって勇気がいりますよね。。。)
「日→英」の誤訳を避けるためのポイントは、

  • 英語の5文型(SV、SVC、SVOなど)を意識して日本語を書く。

  • だらだらと文章をつなげず、なるべく短く切る。

  • 日本語的な婉曲表現を使わない。

といったところでしょうか。とくに日本語は主語を省略しがちなので、意識せずに書くと、”I”であるべきはずのところが”You”と翻訳されてしまったりすることがあります。また、”~していただければ幸いです”といった日本語的な婉曲表現も避け、英訳する際はなるべく主語や目的語を明示しながら、より直接的でシンプルな表現を心がけています。

2. 電子契約

海外のメンバーと雇用や業務委託契約を締結する際に、電子契約ツールは必須です。物理的に距離があるため、書類を国際郵便で往復させるのはお金も時間も掛かって非効率です。
DocuSignクラウドサインなど色々な電子契約サービスがありますが、弊社ではGMOサインを使用しています。電子帳簿保存法への対応や料金、多言語対応など総合的に勘案してGMOサインを採用しました。使い勝手もよく、今のところとくに不満は感じていません。

3. 海外送金

海外人材をリモート採用する際に最も厄介なものの一つがこの海外送金ではないでしょうか。銀行の海外送金サービスを利用すると手数料が高く、一回の送金に手間暇が掛かります。
弊社では、Wise、PayForex、PayPalなどの海外送金サービスを活用しています。それぞれ為替の換算レートや手数料が異なり、有利・不利があります。また国によってはWiseやPayPalが使えない国もあるので、その場合はPayforexを使用するなど状況に応じて使い分けています。
海外送金は、近年ではマネーロンダリングや不正送金の問題もあってかなり厳格化されているため、今後各国の法令によってサービスのユーザビリティが低下したり、場合によっては使用不可になる可能性もあるでしょう。こればかりは致し方ないというところでしょうか。。。
いずれも法人アカウントを作成するのに本人確認手続きを要するため、新たに海外送金を始められる際はお早めにアカウント作成手続きを進められるとよいと思います。
(以下に各サービスのリンクを貼っておきます。)

Wise

PayForex

PayPal

4. プロジェクト管理及び工数管理

ソフトウェア開発のプロジェクト管理を行う際は、プロジェクト管理ツールを使われることが多いと思います。
海外メンバーにもポピュラーなのが、何と言ってもAtlassianのJiraやTrelloです。非常に優れたツールですが、いずれもユーザー当りの価格設定のため、当然人数が増えれば増えるほどコストが増えます。

その点、Backlogは、スタンダード以上のプランだと「ユーザー無制限」になるのが利点です。日本のプロダクトであるため、海外人材には馴染みが薄いかもしれませんが、個人設定で言語を英語に変更できるので、とくに問題は生じません。Wiki機能も含まれており、マニュアル作成や社内の知識共有にも使えます。

続けて工数管理ツールもご紹介します。こちらも無数に製品があり、詳細に比較検討を行ったことはないので正直どれが良いか分かりません。
弊社ではClockifyを使用しており、非常に使い勝手がよくオススメです。

5. EORサービス

既に採用編、雇用形態編でもご紹介していますが、DeelOnTopGoGlobalといったEORサービスは、まだまだ日本での認知度・利用率は高くありませんが、海外人材のマネジメントに非常に有効なツールです。ダッシュボード上で、海外人材の採用、契約、給与支払いまで労務管理の複雑なプロセスを一元管理することが可能です。
弊社ではDeelを通じて雇用している海外人材も在籍しており、第三者のプラットフォームを活用することで海外人材からの信頼や安心感が高まるという点がメリットであると感じています。

まとめ

今回の記事では、海外人材をリモートでマネジメントする場合のお役立ちツールを用途別にご紹介しました。
自社で使用したことのあるツールのみをご紹介したので、まだまだ世の中には便利なツールがたくさんあると思います。他に便利なツールや活用例があれば、ぜひ皆様からフィードバックいただければ幸いです。
またChatGPTを始めとする生成AIの進歩はすさまじく、FAQやドキュメントの要約、検索、自動生成などさまざまなタスクでいつの間にか普段使っているツールの中にもスルリと入り込み、私たちの生産性を何倍にも向上させてくれています。近い将来、言語の壁をほとんど感じないくらいストレスなく外国人とコミュニケーションが取れる世の中が来ると私は思っています。
ぜひテクノロジーを活用し、多くの企業様に今のうちから海外高度人材とコラボレーションの着手していただきたいと考えています。

最後に冒頭のクイズの答えです。
「Vol.1 採用編」…インドネシア、スラバヤ
「Vol.2 雇用形態編」…インドネシア、ジャカルタ
「Vol.3 居住支援編」…タイ、バンコク
「Vol.4 各種ツール編」…フィリピン、セブシティ
何のモニュメントも映ってないので、さすがに難易度高すぎますね。。。

株式会社eftaxでは、Deelのプラットフォームを活用し、海外人材の採用からオンボーディング、マネジメントまでバイリンガル人材がサポートするサービス「Expanja Works」を提供しています。海外高度人材の活用に一歩踏み出してみたいとお考えの企業様はぜひ下記サイトよりお問い合わせください。


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