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パニック障害のこと。

32歳でパニック障害を患いました。
それから23年間、薬を服用してきました。
昨年(令和2年)12月まで、薬無しでは生きて来れなかった。

なぜ断薬できたかというと、自分でもはっきり分からないんです。
ただ、無理に意気込んで「止める!」と決めたわけではありません。
「そろそろ、止めようか」と思いました。

病気になるきっかけや原因を、外部のもののせいにしようとすれば、いくらでもする事ができます。
実際私の家は、私が10歳の時に父親が病気で働けなくなった時から、ずっと地獄でした。38歳で罹患し、78歳で亡くなるまでの40年間、毎日が地獄でした。
働けない悔しさ、病気の苦しさを紛らすため、毎日酒を浴びるほど飲み、毎日夫婦喧嘩をし、時に暴力を振るう。
子供からすれば、まさに地獄絵図で、トラウマの要因でしょう。
まして頼る兄弟もいない一人っ子の身としては、とても辛い環境でした。

でも、もっともっと辛い環境の方々もいらっしゃるはず。
その環境の中でも自分を確立し、立派な人間になっていらっしゃる方からしてみれば、何を甘えた事を言っているのだ?と、あきれる事でしょう。

そう、自分の病気を外部のせいにしながら、それを克服できない自分をも、責めて生きてきたのです。
自分で自分を責めて、蔑んで、苦しめてきたのでした。

何となく、それが理解出来ていたのです。
他者が苦しめるのではない。自分が自分を苦しめているのだと。

そう思えるようになるには、とても長い年月がかかりました。
人生の後半になり、ようやく諦めにも似た心境になったからでしょうか?

夫もいない、子供もいない、母親が亡くなれば、正真正銘の天涯孤独の身です。でも、しょうがないですよね。

自分には、人様の役に立つようなものは、何もないと思っていました。
でも、同じ病気に苦しんでいらっしゃる方に、私の体験談が少しでも役に立ったら・と思い、この記事を書いています。

私は病気がきっかけで、本当に色々な事を考えさせられました。
正直言って、まだまだ考え中、模索中です。
もしかして、死ぬまで答えは出ないかもしれません。

何冊も本を読みましたが、ヘルメス・J・シャンプさんの、「”それ”は在る」は、とても心に響きました。

文章も下手ですし、あちこち話が飛びますが、今後ぼちぼちと投稿していきたいと思っています。

「大丈夫よ」とか、「必ず治るわ」などとは言えません。それは無責任だと思うからです。ただ、何がきっかけになるか、分からないものです。
病気があったからこそ、得るものもまた、あります。


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