【GA4】探索機能を活用したコホート分析方法
こんにちは加藤丈峰(ともたか)です。
今回の記事ではGA4の探索機能を活用し、コホート分析を行う方法について書きたいと思います。
想定の読者:
・キャンペーンの長期的な成果を測定するためにコホート分析を行ないたいマーケター
・ユーザーのリテンション状況を可視化したいマーケター など
①コホート分析とは
「コホート」とは、共通した因子を持ち、観察対象となる集団のことで、
人口学においては同年(または同期間)に出生した集団を意味する言葉です。
つまり、コホートとは、何らかの形でセグメント分けされた集団を意味し、
コホート分析とは、それらの集団をそれぞれ比較する分析手法です。
特に、マーケティングにおけるコホートは、「特定の期間に流入・獲得したユーザー群」で、
コホート分析とは、「特定の期間に流入・獲得したユーザーごとの比較」であることが多いです。
②GA4におけるコホート分析の設定方法
ステップ1:コホートデータ探索を選択
「探索 > コホートデータ探索」を選択。
ステップ2:コホートへの登録条件を設定
コホートデータ探索では、「コホートへの登録条件」を満たすユーザーが抽出されます。
ユーザーを獲得した日付、イベントの発生、トランザクションの発生、コンバージョンの発生を条件として使用できます。
それぞれの詳細の条件は以下です。
初回接触(ユーザー獲得日):
アプリまたはウェブサイトの初回利用(使用中の Google アナリティクス プロパティの測定範囲内で)があったユーザーを、その発生日時で登録。
すべてのイベント:
データ探索対象期間中になんらかのイベントを発生させたユーザーを、その初回発生日時で登録。
すべてのトランザクション:
データ探索対象期間中になんらかのトランザクション イベントを発生させたユーザーを、その初回発生日時で登録。
すべてのコンバージョン:
データ探索対象期間中になんらかのコンバージョン イベントを発生させたユーザーを、その初回発生日時で登録。
参考:
ステップ3:リピートの条件とコホートの粒度を設定
リピートの条件では、登録されたユーザー群が、どういう状態を満たしたら「リピート」になるかを決めることができます。
設定出来る条件は、「登録条件」と同じ項目が利用可能(「初回接触(ユーザー獲得日)」除く)です。
「すべてのイベント」を選択すれば、登録されたユーザー群がサイトに再来訪すればその時点でリピートという扱いになります。
コホートの粒度では、表示する期間の細かさを選択できます。
「毎日」「毎週」「毎月」が用意されており、選んだ内容によって行列の細かさが決まります。
ステップ4:必要に応じて「内訳」を設定
内訳では、表示されているレポートに対してディメンションを追加することができます。
デバイスごとにチェックしたい、流入元ごとにチェックしたいというようなケースで使います。以下は参照元ごとに可視化した例。
終わりに
本記事では、GA4の探索機能を用いたコホート分析の方法についてご紹介しました。
他にもGA4の活用方法や、BigQueryの活用方法など、また機会があれば記事を追加したいと思います。
では次の記事でまたお会いしましょう。
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