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C3POフォース / 技法解説

考案:下村知行

『3つの予言』『インプロンプテュ・2021』は、3人の観客に手伝ってもらう手順でしたので、観客が1人や、2人のときでも使えるSO3原理を使った新しい数字のフォース法を紹介します。

トランプを使って数字を選んでいきますが、その選択の過程はかなりの自由度を感じさせ、やってみるとフォース感がほとんどないことに驚かれるのではないかと思います。つまり数理くささをかなり感じさせない作りになっています。

*最初に、165という数字をフォースする方法を解説しますが、165以外の数字に関しても、後で解説します。

【 現象 / EFFECT 】

●シャフルした1組のトランプを表向きに両手に広げて、数札だけを抜き出してはそのまま3枚ずつのパイルにしていき、7〜8つぐらいの山を作ります。

「このくらいでいいでしょう。数札だけを適当に3枚ずつ組み合わせました。偶然同じ組み合わせがあるかもしれませんが、ほぼ組み合わせはバラバラだと思います」といいます。本当に組み合わせはバラバラで、意図的にセットされた感じは全くありません。(下のイラストは例です)

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●この山の中から好きな山を2つとってもらいます。フリーチョイスです。演者はどの山を取ったか見ません。残りのカードはまとめて片付けてもらいます。(2人に一山ずつ選んでもらってもかまいません)
●「それぞれの山から1枚ずつ選んで2桁の数を作ります。どちらの山を十の位にするかも決めていただけます」といって自由に決めさせます。それぞれの山から、1枚ずつ抜かせて、2枚のカードを並べて、2桁の数字にします。(表を見て選ばせるのでなく、各パイルをよく混ぜてトップになったカードを使うという方法で、偶然を強調するのもいいでしょう)下図は例です。

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●同じように、各山からもう1つずつの数字を選んで、2番目の数字を作ります。残ったカードで3つめの数字を作ります。できた3つの数字を足すと、偶然できた数字に思えますが、実際は、フォースする数字(165 )になっています。下図は例です。

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まだ研究中のアイデア群ですが、同じものがすでに発表されてるよとか、こんな応用はどう?とかの情報が欲しいので、執筆しながら発表していくということをnoteを使ってやってみたいと思います。タネの解説であるため、誰でもフリーに読めるという事にはできないので、一応有料にしてありますが、まだ新しい事実が加わるかもしれない研究途上の原稿であるをご理解ください。しかし、マジシャンにとっては価格以上の価値はあると思います。マガジンを購入していただくと、中に含まれるすべてのマジックの解説が読めます。

とある数理原理を使った新しいマジックの解説。トランプを使うものや、紙とペンだけで行うテクニック不要のメンタリズムエフェクトです。マジシャン…

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