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SO3(ソースリー)原理の研究

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とある数理原理を使った新しいマジックの解説。トランプを使うものや、紙とペンだけで行うテクニック不要のメンタリズムエフェクトです。マジシャン向けの内容ですので、マジックが初めてとい…
まだ研究中のアイデア群ですが、同じものがすでに発表されてるよとか、こんな応用はどう?とかの情報が欲…
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2021年2月の記事一覧

三つの予言 / マジック解説

考案:下村知行 ジョーク的演出を含めたエンターテイメント性の高いメンタルマジックです。観客の中から3人に手伝ってもらい、トランプを使って3桁の数字を3つ作ってもらいます。その3つの数字の和がその年の年号になり、予言されています。2021年に演じるマジックとして考えましたが、2029年まで使える方法も解説しています。 【 現象/ EFFECT 】 マジシャンは、「3つの予言」と書かれた封筒をテーブルに置きます。 つぎに、1組のトランプを取り出しシャフルしてから、3人の観客に

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インプロンプテュ2021 / マジック解説

考案:下村知行 「今年しか見せられないマジックというのがあるのですが、見たいですか?」というちょっとキャッチーなセリフで始まるマジックです。セットいらずで、いつでもすぐに行えます。3人の観客を巻き込んで行うカードマジックです。 【 現象 /EFFECT】 1組のトランプから9枚の数札を適当に抜き出し、よく混ぜ3人の人に3枚ずつ渡します。受け取った3枚のカードの表を見てもらい、それぞれの観客から好きなカードを1枚ずつもらい、3桁の数を作ります。なんの数字ができるかは、それ

フェルマーの性格分析 / マジック解説

改案:下村知行 紙と筆記具、そして電卓(スマホ)があれば、すぐにできるマジックです。マジックの道具を何も持っていない時にも重宝しますが、それ以上にいつでも試したくなる楽しさを持っています。相手が書いた9つの数字から、性格を分析するというストーリーです。 【 現象/ EFFECT】 ●「昔、フェルマーという数学者がいました。彼は人を覚えるのに、数字を使ってその人の性格を読み取って記憶していました。彼がどうやっていたか、ちょっとお見せしましょう」といって、9個の数字が書ける3

サイキック カード リーディング/ マジック解説

考案:カール・ファルブス self-working number magicより抄訳 実際演じるトリックとしては、観客への説明がすこし難しいので、あまりオススメではありませんが、うまく演じられればかなり不可能性の高い不思議なトリックだと思います。SO3原理の使い方の例として面白いのでとりあげておきました。 【現象/EFFECT】 マジシャンは、相手に1組のカードを渡し、トップから9枚のカードを表向きにして、好きなように3x3に並べてもらいます。図1のようになったとします。