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故障が多い?

先月末に公開された PC Watch の記事。

記事の冒頭部では、

あるPCメーカーの関係者からは、「ビジネスPCでは、コンマ数%の故障率だが、GIGAスクール端末では、10台に1台が故障しているという自治体があるほどだ。故障率が2桁に達するといったことは、これまでに経験がない」と驚く。

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】想定以上に壊れる教育現場のGIGAスクール端末。修理契約せずに故障機が塩漬けのケースも - PC Watch

といった感じで書かれているが、「ビジネスPC」と「GIGAスクール端末」を比較することにどんな意味があるのでしょうか?
ここでの「ビジネスPC」とは、企業向けに出荷されたパソコン全般を指しているのだと思いますが、それらのパソコンと、「GIGAスクール端末」の利用形態はまるで違うのに…

  • 「ビジネスPC」 大人が、事務所内のデスクの上で使っている。持ち運ぶことはまずない。

  • 「GIGAスクール端末」 児童生徒が、学校や自宅で使っている。ランドセルや鞄に入れて持ち運ぶ。

きっと、故障として多いのは、いわゆる経年劣化などによるものではなく、物理的破損によるものなのではないでしょうか? それらを除いたときに、「ビジネスPC」と「GIGAスクール端末」の故障率にどれくらいの差異があるのだろう、と思います。

まぁ、前例のないことなので、想定していた以上の故障率になってしまっているのだと思いますが、問題なのは

実は、取材を進めていて分かってきたのは、GIGAスクール端末の運用が3年目に入ったものの、PCメーカーや販売店、自治体および学校現場ともに、予備機、保証、保険の組み合わせに、最適解が得られていないという点だ。

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】想定以上に壊れる教育現場のGIGAスクール端末。修理契約せずに故障機が塩漬けのケースも - PC Watch

と書かれているように、今後どうするのかが決まっていないことだと思います。文部科学省の教育振興基本計画でも、「国策として推進する GIGA スク
ール構想の1人1台端末について、公教育の必須ツールとして、更新を着実に進める。
」とは書かれているものの、更新や「国」「自治体」「保護者」の負担割合など、具体的な内容はまだ決まっていない…

当事者意識を持つためにも、ある程度は「保護者」も負担しなければならないんじゃないかと思いますが、今後どうなっていくんだろう?

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