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動画を撮影するときに意識すること

公開された Facebook グループ「Microsoft Education 研究会」への投稿で、興味深いものがありました。Microsoft の認定する「マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE:Microsoft Innovative Educator Expert)」であり、MIEE のの中でも特に影響力が大きく、活躍する教育者を認定した「MIE Fellow:Microsoft Innovative Educator Fellow」である 稲葉 通太 さんの投稿です。

Facebook のグループへの投稿で、Facebook へのログインを求めるような埋め込み表示になっていますが、「公開」に設定されたコンテンツで、Chrome ブラウザのシークレットモードでアクセスして閲覧できることを確認したので誰でも閲覧できるはずです。

撮影するときのポイント 8つ

この投稿の中で説明されている動画を撮影するときのポイントは、以下の 8つ。

  1. ぶれないように撮る!

  2. 歩きながら撮らない!

  3. ズームをかけながら撮らない!

  4. スマホの縦撮りは絶対ダメです!

  5. 撮りっぱなしにしない!

  6. 1シーン最低10秒撮る

  7. いろいろなシーンをこまめに撮る!

  8. 同じシーンは二度と撮れないという気持ちで撮る!

カメラで撮影をしている人のイラスト
(ぶれないように撮る!)

これらの 8つのポイントは、とても同意できる内容です。
わたし自身も、撮影やビデオ編集に関係する業務に携わっていた時期があって、テレビ局やポストプロダクションのカメラマンさんから同様の話を聞いたことがあります。

カメラが複数台ある場合には、5. に反して 1台は全体の様子を押さえておくために取りっぱなしにするかもしれません、また、スマホでの視聴を想定した動画であれば、4. に反して縦撮りした方がいい場合もあるでしょう。
とは言え、基本的には動画を撮影するのであれば、これらの内容は意識しておいた方がいいポイントであることは間違いありません!

手軽に撮影できるけれど

上記の投稿のもとになった 2014年頃と比べると、更にスマホが普及し、それぞれの端末が高性能化され、カメラ機能も向上したことで、デジカメという機器(デバイス)の位置づけも変わってきたように感じられます。

デジタルカメラのイラスト

日々のニュース番組を見ていても、視聴者から提供してもらった映像で事件・事故の様子が報道されているケースをよく見かけるかと思います。
スマホで動画を当たり前のように撮影できるようになっただけでなく、スマホで撮影した動画でもニュース番組で利用されるくらいの画質・品質になってきているからです。

スマホで撮影する人のイラスト(男性)

事件・事故の現場に居合わせたからというだけでなく、劇場公開された映画でもスマホで撮影されたものがあるくらい、スマホのカメラ機能はビデオカメラに匹敵するものとなってきているのです。

  • 技術の進歩や普及によって、スマホで撮影した動画でも実用に耐えうるものになった、ということは間違いありません。

  • しかしながら、
    スマホのカメラ機能がどんなに向上したとしても、レンズやセンサーの大きさには限界があるので、ビデオカメラの性能を上回ることはできないと思います。

けれども、上記の投稿の最後で 稲葉 通太 さんが

「悪い材料で美味しい料理を作る」のは至難の技です。

https://www.facebook.com/groups/835019790287412/posts/1536237976832253

とコメントされているように、素材が悪いと出来上がりも相応にしかなりません。手軽に撮れても、いいものを作るときにはそのために注意しなければならないことを意識して撮らなきゃだめだと思います。

瞬間を撮影する静止画の場合、動画で使用するであろう解像度(フルハイビジョンであっても 1920×1080)よりも高解像度で撮影可能なので、多少の回転やトリミングを行っても画質が劣化することはないかもしれません。
けれど、動画の場合には拡大や回転などを行うと解像度が不足するなどの要因となってしまいます。

手軽に撮れるけれど、撮ったものが無駄にならないように、前述の 8つのポイントを意識しておくとよいと思います!

ただ、時代は変わっている

上でも少し触れましたが、「4. スマホの縦撮りは絶対ダメです!」については、「絶対」とは言い切れない感じになっているようにも思います。

撮影した動画をどのように使うかを考えたら、縦撮り(縦型動画)の方が適していたということもあると思います。
この辺りは、PowerPoint などでプレゼンテーションを作成するときに、最終的にプレゼンする環境にあわせて、スライドのサイズ(4:3 or 16:9)を決めるのと同じような感じなのでしょう。

実際、Instagram でのリールや TikTok といった場面では、スマホで視聴されることを前提にして、視聴環境に最適化して縦型動画が基本となっています。

動画を撮影しようとする児童生徒が、縦撮りしていたらどうしますか? 注意やアドバイスすべきなのか、縦撮りの意図をくみ取って評価すべきなのか… 今の児童生徒の発想力に、どこまで対応できるだろう?

これまで以上に変化する状況では、留意・注意しなければならないポイントを理解して、うまく対応していかなきゃいけないんだと思います。
こんな感じで、これまでの固定観念を捨てなければならない場面に遭遇した時、どのように対応できるか? 対応力が求められるな…

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