体の根っこ~足~

トレーナーさん向けて体の仕組みを伝えていく体の根っこ。スタートは足から始めていきたいと思います!

トレーナーさんだけでなく、ピラティスやヨガを習っていて先生に言われて「?」となる方や、体に興味のあるいろんな方に読んでいただければ幸いです。

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体の中で一番地面と接している時間が長い足。

何が足にとっては大事でしょうか?

土踏まずの引き上げ、タオルギャザーなど指でつかむ力、しゃがめるくらいの可動域…

いろんな選択肢があると思います。どれも大切な要素ですが、足底(足の裏)には感覚受容器(スイッチのようなもの)がたくさんあります。

この感覚をうまく受け取れること、受け取れるような足を育てていくことがとても大切と考えています。

まずこの感覚についてみていきましょう!

例えば私たちがお豆腐を切るとき、絹のように柔らかくても、木綿のように程よく固くてもちょうどよい力加減で持ったり切ったりできることが多いと思います。

それは手で触れた瞬間に「この豆腐はこれくらいの固さです」という情報が感覚神経を通って脳に上がり、運動神経を通じてお豆腐を持っている手で持つ強さを調節しているからなのです。

刺激と反応02

なので、私たちが体を動かすためにはまず「感じ取る」ことが大切なのです!

次にこの図を見てみましょう。これはカナダ人の脳科学医、ペンフィールドさんが運動野と感覚野と体の部位の対応関係をまとめたものです。

画像2

感覚神経から上がってきた情報を受け取るのが感覚野、運動を司っているのが運動野です。

見てみるとまず飛び込んでくるのが足に対しての手の大きさ!両方とも足はすごく小さいですよね!次に感覚野と運動野での違いを見てみると、感覚野の方が運動野よりも占める割合が大きいことがわかると思います。

ちなみに…今回の内容とは関係ありませんが、口や目が体としてのパーツは小さいのに、細かい動きや触感や熱さなど繊細な感覚が必要なので大きい割合を占めているのも面白いところです。

では足底ではどんな感覚の受容器がどれくらいあるのでしょうか?

画像3

足底には固有受容感覚の受容器と内受容感覚の受容器があります。

固有受容感覚:身体各部位の運動・位置などを感知           内部受容感覚:身体内部の環境に関する感覚を感知

さて、驚くべきはその数!固有受容感覚の受容器は片足で7000個。内受容感覚の受容器はその7倍あるといわれています。さらに受容器は足の後ろ側よりも前側に多いことが図からもわかります。

今回のnoteでは足にとって感覚を受け取ることができることが大切ということをお伝えしました。

次回は足の関節を構成する骨について学んでいきましょう!

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