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困難9割、喜び1割。

私が思う協力隊の活動はこんなもんである。

困難9割,喜び1割。

暗闇の中を毎日駆け回っていて、たまに光が差す感じである。それまではずーっと、あーでもない、こーでもないと一人もがいている状態である。

最近は困難中の困難である。笑

前にも書いたことがあるが、現状を変えたいと思っているのも私だけであり、変えようとしているのも私だけである。

そんな状態が続くと、

私、何しにきたのだろう。

と、考えても考えても分からなくなる。

最近、大学の方では先生が来ないことが多々ある。理由は会議や出張だから。

会議や出張は仕方ない。けど、なぜ学生の授業がある中、頻繁にあるのか。それ自体が疑問である。

日本でも出張や会議はある。出張はまだしも会議は子供がいる間には行わない。出張があったとしても、「いま何しているかなあ」とか「あー、出張がなければ教えられたのにな。」とか子供のことを色々考えながら申し訳ない気持ちで出張に行っていた。

それが毎回続く。他に補助する先生なんていないから、その日の授業はなしになる。そして私も知らされていないため、トボトボと帰っていく。

前回は嬉しいことに、学生が算数の質問をたくさんしてくれたため
、学生と2時間くらい算数について考えたり、話したりした。

こういう時間は、私にとっての喜びの1割である。

先生が来ないけど頑張ろうとしている学生がいる。そしてそれを手助けできているのは、何て嬉しいことなのだろう。

そしてこの前は、先生がいないから教えて~と。大学生に日本語を教えた。基本的な挨拶とそれを使った歌をうたって盛り上がった!

他の国の言葉を知る、他の国に興味をもつきっかけになってくれれば嬉しい。

これも喜びの1割である。 

今度は小学校での話だ。

基本的に新しい教科書になった算数のクラス(1年と2年と4年)に入っている。今は教育実習中のため、基本的には入っていない。

が!!4年生は新しい教科書をお試しで使っているため、学生は教えられない。ということで先生が教える。その補助で入っている。

前回記載した、

先生の少しの変化がとっても嬉しいのである。

でもうまくいくことばかりではない。

基本的に算数は朝一番にあることが多い。頭が活性化しているうちに算数をやろうという考えで時間割が考えられたのだろう。

私は朝一番の算数は子供にとっていいと思う。

が!!問題は、、、朝一番だから先生が時間通りに来ない。

来ない時間ずっと待っている子供たちがかわいそうなので、最近はとりあえず復習の時間にあてていた。

それを良いことになのか、先生は来ない。(まあ、私がいなかったときも、来る時間は変わっていないが。)

私は教えることもできるけど基本的には補助する役割。そして、他の先生からも前に授業をたくさんやってやつれていたのを労ってか、「TOMOは教えなくていい。」と言われる。(今となっては、いないならば教えたいのに。という状況。)

結局今日は先生が来なかったため、3,4時間目のラオス語の授業と交換することに。

先生も普通に遅れてきたけど、別に何も言わない。プラス3、4時間目の授業になっても教室に行こうとしない。

おーい!!私は違うところの授業に行くことを諦めて、ここに来てるんだぞー!!

とは言えなかった。笑

結局、遅れて算数開始。

今日はここの続き。

単位換算はとても難しいところ。

たぶん教科書では、1km=1000mが分かれば他の数字も10分の1をしていけば分かるだろう。ということで、先にこれを教えているんだと思う。

そしてテクニックとして、知識として、

これを教える先生もいる。

しかし、先にこれを教えてしまう。

私は先にこっちを教えてと話したけど、「子供にとって分かりにくい」と。だから、先にテクニックを教えることに。

結果として子供たちは分かったから良かったのかなと思ったけど、何事も過程が大事だと思っている。

もちろん結果も大事。それよりも過程が大切。

日本で算数を教えていたときに、「先生、解けました!」と問題を出してすぐに言ってくる子がいた。

例えば、円の面積の求め方。

「どうやって解いたの?」と聞くと、「公式!」と。それ以上の答えは返ってこないのである。ただ単に塾や予習などで、先に勉強した知識があるから答えられるだけである。

もちろん塾に行くことが悪いとは言わない。が、先に習っただけで、何も考えずに授業に臨むのはあまり意味がないと思う。

だから、口酸っぱく何度もいい続けた。「友達に説明できるようになりなさい。」と。

これは学習定着率の表である。

講義を受けただけでは5%しか身に付いていないのである。だから授業では「人に教える」ことをメインに行っていた。

だからこそ、一人一人のアイディアが大切であり、答えにたどりつくまでのプロセスが楽しいのである。

円を細かく切って並べかえると、このようになり、

こんな風に説明できたら、満点💯だろう。

半径✖️半径✖️3,14です!の答えは確かに正しい。

でも、なんてつまらないのだろう。と思ってしまう。(ちなみにそんな私は学生時代、公式オンリーの人間だった。笑 今、思えば歴史も年号を暗記するだけだった。だからこそ、今歴史を学んで楽しいと感じた。笑)

だからこそ、ラオスでもその過程の大切さを伝えたいと思っている。

でも、伝えることはなかなか難しい。

わざわざ右と左に分けているのは、mとkmで比べたかったから。

でも、こうなってしまう。mとkmがごちゃごちゃ。(まあ、結果として答えがあっているけれど。)

伝えたいことはたくさんある。

けど、最近感じることは、私がいることで先生は自信をなくしてしまっているのではないか。ということ。

授業中、間違っていることを子供に教えることが多い。だから訂正する。(こっそりだが。)

新しい教科書で初めて見る教科書。そして、新しいやり方。そして、私。

先生にとって、難しい問題ばかりである。

始めは一緒に行って、助かると言われていた。今でも「TOMOがいないと教えられない」と言ってくれるが、私も少し馴れてきたこともあり、口を出してしまうことも多くなった。

最近は算数の時間になると、頭いたいと言っている。

私には何ができるのだろうか。

私がいなくても、この世界は変わらず動いていく。

私がいなかったときは先生も一人で教えていた。

私の役割は何か。

先生が自信をもって授業に臨み、子どもたちがわかった!!となってくれれば、私は満足。

今は困難の9割だか、たくさん悩んで、たくさん考えて、少しでも現地の人のためになれたら。と思う。

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