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輝く教師の星⭐への指導力

教師を目指す学生への指導って難しいよな~!

こっちにきて日本でもやっていなかったことをやらせてもらっている。(日本だったら、教育学科の大学の講師的な役割。)

授業ではこうしたいとかあーしたいとかあるけど、それを他の人に共有するのって難しい。けど、楽しい。

今回は2年生の比べ方を考える単元。

授業を見ながら、学生の良いところと、「こうしたら、もっと子供たちが学べる!」とか、「こうしたら、もっと授業が楽しくなる!」ということを少しだけアドバイスさせてもらっている。

この授業は私自身も勉強になるし、自分の経験を少しでも活かせる場なので、活動としてとても充実した時間。

いつもの先生も素敵な先生。

学生が模擬授業をして、それに対してのアイディアを出したり、アドバイスをしたり。とっても尊敬している先生。

この先生にはまだ3回しかお会いしていない。笑(会議が多く、授業がなくなったり、私が行けなかったりと。なんだかんだ1ヶ月くらい会っていない😅)

今回も会議でいないことを聞いていた。私一人で授業見るのか~と思いきや、救世主、いや、この学校で1番気になる人が教室にいた!

その人は、新しい教科書作りにも携わっていて、新しい教科書に名前がのっているほど、すごい人だ。

そんな素晴らしい人と授業ができるなんて、光栄だ!(少し緊張したけど。)

授業の導入から、学生に知っている歌を紹介させ、みんなで歌っていい雰囲気。

学生は算数とは関係ない歌を提案していたため、算数の歌で知っているか聞く。そして、1つの歌を紹介。(世界共通でグーチョキパーの曲を使った歌が有名。そして替え歌しやすい。笑)

最初から良い雰囲気で授業スタート。
(この時点で一教師としてたくさん学ばせてもらった!)

そして模擬授業開始。

準備してきた教材を使って指導開始。

このように並べて、何の果物があるー?食べたことあるー?と聞きながら貼っていく。←とっても大事!子供たちと会話しながら進めていくのは素敵。

そして、一人1種類の果物を種類別に並び替える。

そして、最後には○で代用する。

流れとしてはとってもいい!!そして楽しい!

しかし、子供たちに学びはない。

なぜか。

先生は子供たちに問いを投げ掛けていないからだ。先生手動で黒板に貼らせる、並び替えさせる、丸の表に書き換える。

私が考える案として以下を提案した。

一人一人の子供たちに好きな果物を取らせ、好きなところに、貼らせていく。

👩‍🏫「おー!色々な果物があるね!!」って。

そして問いを投げ掛ける。(まずは簡単な問いから)

👩‍🏫「どんな果物がある~?」

👩‍🏫「みかんは何個ある?パイナップルは何個ある?」

などなど、すぐ答えられそうな問いを投げ掛け、全員が答えられるようにする。そしてだんだん難しい問いに。

👩‍🏫「一番多い果物は何だろう?一番少ない果物はなんだろう?」

👩‍🏫「○○と○○どちらの方が多い?どちらの方が少ない?」

👩‍🏫「○○と○○何個違う?」

と子供が「うっ、、、」となるような問いを、答えても答えなくても投げ掛けていく。

👩‍🏫「おー、難しい質問だね。これじゃ見にくいね。何か良い方法ないかなあ?もっと見やすくするためにはどうすればいいかなあ。」

と今日のめあてにもっていく。そして子供が考える。

 

🧒「あっ!並び替えればいいんじゃない?」


👧「そうだね、種類ごとに並び替えようよ!」

って子供からの案を出させて、👩‍🏫「おー!やってみよう!」となる。(先生からは安易に提案しない。)

そして並び替える。

👩‍🏫「おー見やすくなったね!!これでさっきの質問に答えられるね(^^)v」

そして質問をしていく。最後のトドメ!!

👩‍🏫「マンゴーとパパイヤって同じ数かなあ?」

と投げ掛ける。子供は同じ!って答えてしまう子もいるだろう。もし、違う!と言われても、

👩‍🏫「えっ、でも同じ高さだよ?」って揺さぶる。笑

そしてみんなで数えてみて、マンゴーが6個、パパイヤが5個と気付く。

👩‍🏫「どうして違う数なのに、同じ高さなのだろう?」

と聞けば、絵の大きさが違うことに気付くだろう。そして、

👩‍🏫「この並び替える方法は見やすくて良かったね!でも、数を比べるときに、もっと良い方法ある?」

と良い点と悪い点を挙げて更に良い方法を見つけさせる。(良い点と悪い点は時間があれば子供にも考えさせても良い。)

そして子供たちの「同じ大きさのもので比べれば良い」という案から、

これがやっと!出てくるのだ。

だから新しい教科書って素晴らしく分かりやすい!

でも新しく教科書が変わって今までと違う教え方だから戸惑ってしまう。だから、私にできることは何かって考えたときにまずは教科書に沿って授業の作り方を伝えること。

今回は

ポイントである、マンゴーとパパイヤの高さが揃っていなかった。これでは子供たちは何も疑問に思わない。

教材作りの視点も伝えられたらなと。

ということで、授業を見て感じたことを伝えた。伝えるときに言葉が足りなかったら先生も補助してくれた。

私の語彙力的にそんなに長く話せないのでポイントだけ伝える。そして、そこから先生の30分以上の講義が始まる。

まずは黒板の書き方から指導。

教育実習に行ってはいるものの、日付の書き方など少し違っているところがあったので指導。(こういうのって誰からも教わらないよな~。)

そして文字について。 

ິິອິ ອີ ອຶ ອື ອຸ ອູ

ラオス語の文字はハッキリ書かなければ分からない。教育実習の時も何度も子供たちが立ち歩き、これはなんと読むんだ?と質問していた。

教師は子供の鏡

という言葉があるように、教師がキレイに書けば子供もキレイに書く。(日本でも1年生の指導が大事と言われているのも、1年生で色々なことの基礎基本を学ぶからだ。)

その後に授業の講評。

先生は導入から指導。

これは何しているところ?って。

この人のすごいところってみんなに投げ掛ける。そしてみんなに聞いていく。どんどん自分事として考えさせる。

そして、自分だったら、果物を見せた後に好きなカード1枚選ばせて、黒板に貼らせていく。と説明。

このときに子供に投げ掛けるトーク術も素晴らしいんだよな~。

というように導入からまとめまで細かくミッチリ指導講評。(そして私のラオス語の聞く力があっていれば改善して明日またやるらしい。)

今回、この方の授業を見て、大学の先生ってすごいんだなと思った。

だってこの教室には「未来の星の教師がたくさんいる。」

そしてもしその学生が教師になったとしたら、

学生40人✖️子供30人に教えることになる。


(だいたいの数で計算。)

大学の先生が一クラス教えただけで、約1200人の子供たちに影響を与える計算になる!

それってすごいことだよね?私は1年にたった約30人の子供にしか影響を与えることができないけれど、大学の先生になると、たくさんの子供たちに影響を与えることができる。

なんだか興味深いな~!笑

ということで今日はたくさんの刺激をもらった。そしてまだまだラオス語で伝えたいことを十分に伝えられてないことを痛感。

2年後、今日の先生みたいに、ミッチリ講義ができるくらいに成長したいな!!!

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