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成瀬ダムが生んだ出会い

____「限られた時間で東成瀬村を楽しみながら過ごしています。」
そう語ってくれたのは笑顔が素敵な小林さん。

小林早紀さんとの出会い昨年7月。
成瀬ダム展望台で売るスイーツをみんなで考えてほしいという依頼を受け
集められた東成瀬村の女子メンバーの一人に小林さんの名前があった。
鹿島建設の社員さんで事務のお仕事をされている小林さん。
そんな小林さんにとって東成瀬村はどんな場所なのか。
そしてどんな場所にってなってほしいのか。そんなお話を伺った。






”東成瀬村との出会い”

埼玉県出身の小林さん。
取材日の12月7日は今年初の大雪の日。
雪に馴染みがなかった小林さんにとってはなかなかだった様子で…。

小林さん:
「あまりにもやまない雪にほんとびっくりしました。
話には聞いていましたがついにきたなという感じです笑
除雪はダム関係者の駐車場にとまる停まる300台近い車を動かしてから行うのでそれだけでも大変でした笑」

____ものすごい数のダム関係者の方が関わってくださっているので冬の除雪は結構大変ですよね。
小林さんはこれまで東北とはご縁がなかったですか??

小林さん:
「ほとんどなかったです。
入社1年目に東北の仙台の支店に配属になり総務で経験を積みました。
2年目は秋田市に配属になり、そして3年目になる今年、東成瀬村に配属が決まりました。」

___実際に東成瀬村に配属が決まった時はどうでしたか??

小林さん:
「行ったことがない土地なのでそこに対する不安はありました。」

___不安ですよね…。
でも、こんなご縁がなければ生涯関わることがなかったかもしれない東成瀬村に関わっていただけた、知っていただけたというのはそれだけでもすごく嬉しい事だなと思います。
実際に来てみてどうですか??地元の方と関わる機会はありますか??


”村を通じての出会いと学び”


小林さん:
「多いですね。村の宿泊施設や酒屋さんをはじめ、地元の皆様には何かとお世話になっています。
最近ではなるテックさんとお仕事でご一緒させていただいてます。」

___なるテックさんとのお仕事はどのような感じですか?

「私は来客対応、宿舎の管理等のお仕事をしているのですが一部業務の整理を『なるテック』さんにご協力いただきながら行なっています。なるテックさんにはコンサルとして第三者の目線から問題点を抽出し効率よく業務が進められるようアドバイスをいただいています。なるテックさんとの関わりによってより最先端な考え方を勉強することができています。」

____ここ東成瀬に来なければ持つことがなかったかもしれないそういった繋がりはなるテックさんにとっても鹿島さんにとっても有意義な時間になっていますよね。

小林さん:
「地元の方々に支えられて仕事ができているということを身をもって体感しています。」

”村の文化に触れる機会”

村に来て約半年。
その間にお仕事以外にも
郷土料理を通じて村の文化を楽しんだという小林さん。

小林さん:
「今年、芋の子汁は地域の方のお誕生日会に参加した際にいただきました。
あずきでっちはスイーツ考案会で初めていただきましたが、素朴な甘さがとても美味しかったです。
マタギ料理も東成瀬村に来て初めて食べましたが、よく言われるような臭みもなく驚きました。
まだ食べる機会が少ないのでもっと食べてみたいと思っています。」

___またぎ料理は東成瀬村にとっては欠かせない文化のひとつですよね。
私も実際に食べるにはハードルを感じてしまってなかなか食べることができていないです。地元の方と一緒に囲んで食べる機会などがあればいいんですが…。

小林さん:
「ぜひ、企画してください!!」

___2024年の目標は『マタギ料理を食べる会』を企画することですね笑
お仕事以外でも繋がりを持てる場が作れたらダム完成後のビジョンなど
ざっくばらんに皆さんで話し合いができそうですよね。

”ダム完成後のビジョン”

ダムの完成予定は2026年12月。完成まで残すところあと3年と迫ってきた。
そんな心境を小林さんにも伺った。

___実際ダム完成まで近づいてきましたが、
小林さんが思い描くダム完成後の村の未来はどんなものでしょうか

小林さん:
「私、実はダム完成まで見届けることができないんです。
東成瀬村への配属は残すところ1年半で…。
すごく寂しい気持ちもありますが、完成をとても楽しみにしています。
せっかく自分が携わってきたダムですから
より多くの方々に見にきていただきたいという思いはすごく強いです。
そして愛されるダムになってほしいです。
そしてダムをきっかけに東成瀬村を訪れる方が増えてくださったら
いいなと思います。
もちろん私自身も完成後は見に来たいです!」

___完成を見届けられないのは寂しいですね…。
でもぜひ、見にきてください!!
ダム完成によって多くの観光客の方が来て賑わってる姿を小林さんに見せられたら私としてもすごく嬉しいなと思っています。
残りの1年半どのように村で過ごしたいとかは想像できますか?

小林さん:
「時間が決まってる分様々なことに積極的にチャレンジしています。
昨年は、秋田を味わいたいという気持ちから秋田市の竿燈祭りに参加しました。とても楽しい時間でした。
今年はジュネス栗駒でスキーにもチャレンジする予定です。
限られた時間だからこそ東成瀬村の良さ、秋田の良さを思う存分に満喫したいという思いは人一倍強いと思います。」


____
取材の中で、見えてきた小林さんの東成瀬村への想い。
これまで縁がなかった土地にも真摯に向き合い、自分自身が全力で楽しみながらその土地を感じる姿が印象的だった。
小林さんのお気に入りの場所は村内の城下公園。
成瀬川が一望できるこの公園が好きだと話してくれた。
小林さんにとってこの先の1年半という時間がかけがえのない時間になることを願い、いつか小林さんが『ただいま』と言いたくなるような場所にしたいという私自身の新たな目標ができた。