不毛なるアイドル論vol.8

今回は最近徐々に解禁されてきている「コール」について。
そうは言っても、それ程詳しくはないのですが、まずは簡単に歴史から。
70年代にアイドルの草分け的な、キャンディーズ、ピンクレディといった国民的人気アイドルが登場したと同時にコールも産まれたと思います。西城秀樹さんのヒデキ!コールが最初だという話もあるそうですが、まあ概ねこの頃だと思います。
この頃はファンから親衛隊と呼ばれる人達が主となって応援をされていてメガホンでの名前コールや紙テープなどでの応援が主でした。
その後に続く女性ソロアイドルの時代まで、TVの歌番組の客席観覧にも親衛隊の方々を動員して盛り上げていました。

松田聖子さんのコールですが、ダミ声で顎に手を添えるスタイルですね。コール内容は今とそれ程変わらない感じですよね。
ただし、この頃の親衛隊は硬派な体育会系のイメージがありました。
スタイルはハチマキに法被というのが多数でした、最初の頃は特攻服も多かったのは暴走族の人達が親衛隊に多かったかららしいです。
80年代半ばに松田聖子さんのご結婚で最大勢力だった聖子親衛隊が解散(自然消滅?)し、親衛隊の時代に終わりが見えつつあった頃、アイドルに変化が出てきました。
それが、秋元康氏が手掛けた「おニャン子クラブ」の登場です。
多人数グループアイドルになると親衛隊より、個々を応援するグループが増え、おニャン子クラブ以降は80年代後半から90年代初頭のバブル期は小室哲哉氏の手掛けたグループ音楽またはバンドブームが主流となり親衛隊と言われる人達は姿を消していきました。
93年からMelodyという3人組のアイドルグループが登場し、ここの現場でアイドル現場で初めてMIXが使われたと言われてます。
MIXは元来はハードロック、ヘヴィメタルのライブで言われていたものでした。EVELと言われる5人の方々が高まりで出てくる単語を混ぜ合わせて作られたそうです。混ぜ合わせたからMIXと言うそうです。

基本のMIXがこれ。
タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー(ファイブォ)(ワイパー)

『虎の如く火の如く人の造らざる繊細な心も維新となれば海を飲み女を喰らふ
その振動を心の有るがままに化身し本来繊細な心を飛ばし刹那に思ふがまま除き去る
これ己に忠実 刹那な刻の流れに身を任せるのみ これこそタカまりの心髄なり』
という意味(MIXの極意)があるそうです。

MIXの極意から取られた日本語MIX
虎(とら)!火(ひ)!人造(じんぞう)!繊維(せんい)!海女(あま)!振動(しんどう)!化繊(かせん)!飛(とび)!除去(じょきょ)!
ノーマルMIXのテンポに合わせて後半の化繊、飛、除去をひとまとめにして言うのが定番ですね。
さらにはアイヌ語MIX
チャペ!アペ!カラ!キナ!ララ!トゥスケ!ミョーホントゥスケ!
これにNEO MIXの4種が最初に作られたMIXだそうです。
それ以外も含めたMIXについては下記のブログに細かく説明、記載されてます。

Melodyから地下アイドル現場に広がり、05年にAKB48が誕生し、劇場公演にMIXが持ち込まれ全国に一気に広まりました。
その前に90年代後半のバブル崩壊後にシャ乱Qつんく♂氏がプロデュースしたモーニング娘。が登場したが、モー娘。を始めとするハロプロのライブではMIXはほとんど見られない。
多分に最初のモー娘。がつんく♂氏プロデュースで楽曲がMIXを入れにくく、昔の親衛隊コールに近い独自にコールが発展したと思ってましたが、MIXは事務所NGが2010年に出ていたそうです。
何はともあれ、独自のコールが多いので事前に昔の動画とかみておく必要があります。(難しいのはほとんどないのですぐ覚えれます)

そして、コール、MIXと同じく進化してきたのがオタ芸です。
オタ芸は元々はコールの事でもありました。
70年代の親衛隊コールをオタ芸と呼ぶようになりましたが、2000年代に入りフリコピや独自の振りを入れるオタ芸→ヲタ芸が発展しました。ヲタ芸はサイリウムダンスとも呼ばれ、オタ芸とヲタ芸は別物という認識があります。(諸説有り)
元来はライブハウスやホールの後方でステージがあまり見えない場所でも、ライブを最大限楽しむ為に行なっていたのがあります。
パフォーマンスに技名がありヲタ芸やる人のことを打ち師と呼びます。
有名な技としては
OAD、ニーハイオーハイ、ロマンス、タイガーなどがあります。

このように多岐に渡り進化してきたコール、MIX、ヲタ芸ですが、周りに迷惑になら無いように打ちましょう。
まあ、必ずやらないといけないってものではないのですが、推しの名前を呼べるってだけでも楽しいし、演者も喜ぶので解禁になったら色んな想いを叫びましょう。
ただし、いきなり全力コールとかすると喉を傷めますので、慣らしていくのも大事だと思います。

コール、MIX、ヲタ芸は義務ではありません。楽しむためのアイテムの一つですので、無理せず楽しむ事を優先しましょうね。

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