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不毛なるアイドル論vol.7

今回は賛否両論があるアイドルが箱の目標を決めるという事について。
個人的見解なので賛否はあるとは思いますが、少し考えてみようかと。
アイドルが目指す目標を掲げる場合、往々にして何処のステージに立ちたいというのを上げることが多いかと思います。
今年の末にどこどこでという近しい目標から、いずれ武道館などという大きな目標まで多種多様な目標の立て方があると思います。

日本武道館

しかし、その箱の目標に向かって段階的にどういう風にステップアップしていくかのビジョンまで持っているグループ・運営は少ない気がします。
グループのライブ規模拡大は企業でいう所の事業拡大ってやつですね。多角経営なのか専門特化経営なのか。
グループのメンバーの特色、特技などを活かして戦略を立てるのか、グループの方向性、音楽性などをメインに戦略を立てるのか、様々であると思います。
最近の女性アイドルグループの動員数だと乃木坂46、櫻坂46、日向坂46、ももいろクローバーZ、BiSHなどが上位なのかなと思います。
基本的に関東の大箱で開催が前提ですね。
やはり、地方の大箱と関東の大箱だと同じキャパでも動員は地方の方が苦戦しがちになると思います。
やはり圧倒的に人口が違うのが有ります。
一概には言えないが、人口比でドルヲタの数も増えると思いますので、やはり大箱の公演となるなら首都圏が良いとなりますね。
そこで、最初の話に戻りますが、アイドルグループが箱の目標を決めるという事にグループの方向性にマッチしているか?いや、そもそも方向性がハッキリしているのか?という問題があります。
まずは箱と方向性の問題ですが、ライブアイドルみたいなオーディエンスを巻き込む熱狂型のアイドルならホールよりフロアの広い野外や大型のライブハウスの方が合っていると思います。

Zepp Haneda

演出やセットを含めた演出込みでグループの世界観を観せたいならば、ホール、アリーナなどの劇場型のステージの方が良いかと思います。

Yokohama Arena

そして一番僕が問題だと思っているのが、グループの方向性。
九州の田舎在住の私が普段観ているのは地方アイドル。
運営は色んなカラーを持ってプロデュースされていますが、いかんせん方向性が同じグループが近場にいなかったり、そもそもパイの少なさもあり、ごった煮みたいなミニフェスが多くあります。
そうなるとカラーの違いからファン層も別れ、目当てのグループ以外ではフロアにすらいないという事がざらにあります。
方向性が近いグループの3マンみたいな方が余程盛り上がる場合があります。
それを踏まえてグループが目指し箱の目標設定の方法であるが、ライブ主体のグループならば主活動地域の大きいライブハウスでのワンマン→キャパ1000〜1500人位の大都市のライブハウスワンマン→有名野外フェス出演などが考えられるかと思います。
パフォーマンス、楽曲重視のグループならば、主活動地域の大きいライブハウスワンマン→1000人規模のホール→大ホール、アリーナなどが考えられます。
前者のグループの場合、オーディエンスを巻き込めるようなキラーチューンが必須になると思います。
後者の場合は演出が要になると思います。
となると楽曲を作る時にストーリー性を考えた楽曲が必要不可欠になると思います。
前者の場合、キラーチューンがあればといえどそこの前後を補完する楽曲は必要となるのでコンセプトに沿った楽曲が必要となると思います。
地方アイドルの場合、どうしてもそこがブレてしまう感じがあると思います。
なので逆に目標を決めたならそこから逆算すれば何をすべきかが見えてくると思います。
所謂、企業の中期経営計画ってやつですね。
なりたい姿を決め、そこに辿り着く道筋を時系列を持って考える必要があります。
例えば、TDCホール(約2500人)での単独ライブを3年後に目標とした場合。

Tokyo Dome City Hall

今の平均動員がどれくらいかをシビアに見るところから始めないといけないと考えます。
例えば、今の平均動員が50人だとすると、この一年でそれを100人くらいにする必要があります。
コンスタントに100人呼べるようになったら全国ツアーなどで認知度をあげ、2年目に1000人のキャパを埋めれるくらいのワンマンライブを開催できる必要があります。
そのムーブメントを作る為に必要な戦略としてはキャッチーな楽曲、ストーリー、メンバー各自のフューチャー曲などのステージでない演出が必要になってくると思います。
もちろん、狙って演出だけでなく、偶発的なものもあるとは思いますが、ストーリー作りは大事な要素だと思います。
近年では、TIF2022でメインステージ争奪を勝ち取った「タイトル未定」さんが行っていたTIFに向けてのキャンペーンなどが分かり易いかと思います。
イヌワシ、パラディーク、リンワンと話題性、実力共に有るグループばかりの中、タイトル未定が争奪戦で勝ったのは地元北海道だけでない日本全国を巻き込んだキャンペーンでした。
応援ツアーを関西、東海方面からとかも企画したり、話題とTIF自体の盛り上げにも寄与していたと思います。
ならば戦略としては目標に向かってのロードマップの作成、個人のスキルアップ、ストーリーに必要な楽曲の準備など計画性をもって行う必要があると思います。
特に私が思うのはメンバー各自をフューチャーした楽曲、パフォーマンス。
各自得意不得意はあるとは思いますが、いつもセンターばかりが目立つ楽曲では飽きられるし、ライブ構成的にも個人が目立つのはバリエーションが増えるので良いと思います。
各自に見せ場を作るのはモチベ維持にも必要ですし、向上心を持たせる為にもある方がいいと考えます。
大箱でワンマンとなると楽曲も20曲前後は必要となると思います。
ブロック毎にコンセプトを決めて楽曲をセレクトできるようにするなどのライブの流れを作るセトリを組むには50曲くらいは必要だと思いますが、そんなに簡単には楽曲増えないとは思いますので、その場合は魅せる演出が必要となると思います。
その時にこのワンマンまでの道のりというストーリーが役に立ってくれると思います。
ストーリーにはグループのストーリーと個人のストーリーがあるとは思いますがどちらも演出のスパイスとして必要になると思います。
キラーチューンと言われるものも、最初から良曲と言われてるばかりではなく、リリース時はしっくりきてなかったり、盛り上がりに欠けていたりする事もあります。
そこから爆発的人気になるにはライブでのパフォーマンスや、ファンのコールなど、所謂バズる要因があると思います。
そして普段のライブで必ず見れるになると飽きられるのも早くなるので、セットリストもできるだけライブ毎に変えて同じ曲ばかりにならないというのも大事かと思います。
ただし、フェスなどに出る際は盛り上がる曲メインで組み込むのは大事です。
つまりは演者、運営、スタッフ、ファンが同じベクトルに向いているというのが大事ではないかと思います。
ももいろクローバーZが国立競技場ライブを開催するまでに至った道のりはみんながそこに向けてロードマップを作成し、努力し、応援したという一体感の様な仕掛けがあったと思います。

旧国立競技場(ももクロライブ)

このステージに立ちたいという夢をアイドルが語るのは大事ですが、そこに向かうロードマップの作成とそこに立つに相応しい実力備える為の努力、ファンの方々をそこに向けて盛り上げていく為の仕掛けってのを周到に準備できるかが大事だと思います。
夢が夢のままか、現実に掴むかはどれか一つでなくそれぞれにかかっていると思います。

文章下手過ぎて分かりにくくてすみません。
アイドルを応援する一介のヲタクとしても自分の推す人達が上に上がっていって欲しいと思います。

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