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次の1歩は、記憶に意味を授けたあとで。

「わたしのことを気にしてくれている人って、
歳を重ねる毎に少なくなっている気がする。」

中学、高校と一緒に授業を受けていた彼とは
気づけば友達の結婚式で顔を合わせるくらいになっていたし、
新卒で入社した会社で一緒に研修を受けていた彼女が
今どこで何の仕事をしているのかはもう分からない。

入学と卒業を繰り返していたわたし達は、
いつしか絶命するまでのスタートとゴールを
自分で決めなくてはいけなくなっていました。

経験を重ねて、
できることも知ってることも増えて自由になっていくはずだったのに、
なぜか不自由になっていくような気がする。

未来なんて考えても状況が変わっていってしまうから、
ライフプランも、キャリアプランも、
立ててもすぐに崩れてしまう。
だから計画は立てない。
そう思ってきたけれど、
もうそうは言ってられないみたい。

2022年4月。

そんな自分とさよならして、
自分で計画を立てられるようになるために、
ライフログスクールの門戸を叩きました。

このnoteは、わたしのライフログスクールの体験レポートという形で
・講義の概要
・各種セッションの概要
・わたしが感じたこと
を中心にお伝えしていこうと思います!


自分を活かして生きる、節目のデザイン


ライフログとは、過去の出来事(事実)の整理だけではなく、
内的変化や感情の棚卸しと言語化を通じて自分を深く知り、
常に立ち返る指針と共に人生をデザインする、
講師のオア明菜さん考案のオリジナルメソッドです。

講義はオンラインで合計4回(2週間に1回、各2.5時間)あり、

  • ライフログに関わる講義

  • 個人ワーク

  • 受講生とのディスカッション

  • 受講生による発表

がそれぞれ同じくらいの割合で構成されていました。

話を聞く
→手を動かしてみる
→2,3人で話す
→全体でシェアor公開セッション
という感じで進んでいくので、
「ずっと話を聞く!!!」というわけではなく、
講義中から実践的な内容だったように思えます。

20代〜30代くらいの女性を中心とした25名が同期として受講していました。
参加した理由は

  • これから新しい1歩を踏み出すから自分の過去を棚卸ししたい

  • 自分の価値観やライフステージの変化でキャリアパスが変化だから自分と向き合いたい

という方が多かったような気がしています。

ライフログに関連して思い浮かべる「振り返り」との違いは、
向き合う対象範囲の違いです。

振り返りは1日や1週間といった
一定の期間を区切って行うものと整理することに対して、
ライフログはこれまでの人生全般を対象としています。

例えば、自分の職務経歴書をイメージしてみてください。

一般的な職務経歴書では社会人になってから、
自分の代表作と言えるような
仕事の実績やそのプロセスを書いているのではないでしょうか??

職務経歴書が社会人になってからやった実績のサマリーであるならば、
ライフログは物心ついてから現在に至るまでが対象範囲として、
実績に限らず、自分が見たこと感じたことを含めて整理し、
自分の価値観や意志決定のクセを整理するメソッドです。

ライフログスクールは今回で7期目で、
毎回コンテンツや費用等アップデートされているようですが、
自分が参加した期ではこういった内容になっていました。

講義全体を通して、
受講生何人かで意見を交換し合うシェアタイムがあるのですが、
そこで大切にしていたグランドルールが、「感情を置く」という考え方。
それについて特にフィードバックを送ることなく、
思ったことを口にする時間。

悩み迷う人たちが集まっているからこそ、
導くわけではなく、
自分のペースで歩むことを後押しする時間
なっていたと思います。

それでは、各講義についてレポートしていこうと思います!

DAY1「洗い出し」

DAY1では、人生の棚卸しを通して、過去の経験、学び、感情を洗い出す時間でした。

自分の価値観に影響を与えた出来事(ライフトピック)を書き出し、

  • 当時のストーリー

  • 具体的な役割

  • 仕事内容や実績

  • 当時の感情

  • その出来事から学んだこと

を整理していきます。
自分のこれまでの人生を振り返りながら
酸いも甘いも噛み締め直しながら、
書き出していきます。

それはまるで人生を丸ごと使った職務経歴書作り

ここで書き出すのは実績だけではなく
感じたことや見た景色でもOK。
だから「小学生の演劇会で締め切ってたカーテンの隙間漏れている光の中を舞うホコリがキレイだった。」というような内容でもOK。
一般的な自己分析よりも
自分に寄り添った整理をすることができます。

個人的によかったのは、
自分が1人で頑張りがちになってしまうのは
小学生の頃からドラゴン桜を読んで記憶に残っていた
1シーン(センター試験直前に、桜木先生が水野に対して
「「元気になりたかったら、てめえ1人で元気になれ」と言ってたこと)
に辿り着くことができたのはよかったなと思っています。

他にも、高校3年の夏に駿台の体験講習に参加したことや
とある大学の英文和訳問題を20年分前期後期解いて添削してもらってたことなど、当時好きでやってたことで今に繋がっていることに気づくことができました。

まだ全て書き出せているかどうかは怪しいけれど、
記憶に残るものには意味があると思えるようになりました。

DAY2「整理整頓」

DAY2は、これまでの人生を点で繋いでいく時間でした。。

DAY1の内容も参考にしながら、自分の

  • 好き(心が動いた瞬間や夢中になっていること)

  • 得意(過去と比べた自分の変化、自然とやってしまうこと)

  • 在り方(これまでの重大な意志決定)

を書き出していきます。

これらを書き出していくことで、自分の価値観や行動の癖が見えてきます。
自分にとって当たり前だと思っていたことが一覧化されました。

なかなか自分のいいところを自分で示すことは難しいかもしれませんが、
一度一覧化してしまえば、
自分で自分の得意なことを説明するシーンにあたっても、
説明しやすくなると感じました。

ここではDoingとBeing不足で偏りがある行動が生まれるということが、自分にとっての大きな学びでした。自分はどちらかと言えばBeingを大切にするタイプのようなので、具体的なDoingを決めていきめてアクションをとっていこうと思えるようになりました。

難しかったのは、自分にとっての大きな意志決定を書き出していくこと。
受験、就職など人生の節目では自分で意志決定はしているものの、
人生における大きな意志決定だったのかは判断難しいなと思ってしまいました。

意志決定をするときに、
自分で節目を作っていく意識があれば
ここは迷わなかったんだろうなと思うなど。

自分の中の勢いや
判断に対する思い入れの強さが
自分の人生を動かすほどの大きな意志決定を
作っていくんだなと思いました。

DAY3「言語化」

DAY3は、自分を活かすために大切にしたい価値観を言語化する時間でした。

言語化に対するインプットの後、
DAY2やDAY3までの日程で書き出してきた
好き・得意・在り方の具体例からキーワードを抽出しました。
加えて、理想の人生とそこに至るまでにやった方がいいこと、
手放した方がいいこと、未来でやりたいことを書き出しました。

要素分解したり抽象的にまとめていくことは比較的得意なので、
ここはサクサク進めることができました。
自分で自分を明らかにしていくのは不思議な感覚でした。

ただ、どうしても自分自身に対して意識が向きがちて、 
周囲の人に対する人たちに対する自分の在り方に対する
解像度がまだ低いなと感じました。

あと、これまで真剣に1,3,4,10年後の自分の仕事、人間関係、ライフステージなどの具体的な状態をイメージしたことがなかったので、埋め切ったものの、どこか不完全燃焼感がありました。

「夢を描く」って具体的な作業にするとこういうことなのかなと思ってみたり。

であれば、夢を描くこと自体に慣れていなくて、訓練がまだ足りていないと感じたので、これからどんどんアップデートしていきたいと思いました。

こういうことはやった方がいいと聞くことはありましたが、ちゃんとやり切ったことはなかったので、これが埋め切れたのはライフログスクールに通ってよかったなと思うポイントでした。

DAY4「意思表明」

DAY4は、自分で決めた人生に対する意思を仲間に表明することで、人生を肯定し、自分を活かして生きる一歩を踏み出す時間でした。

これまでの講義やセルフワークの時間を踏まえて、

  • 人生において大切にしたい価値観(軸)/ その理由

  • 1年後(3年後)のなりたい自分

  • なりたい自分を実現するために今から手放すこと

  • ネクストアクション宣言(2022年7月中にやること)

を2分半で発表して、他の受講生の発表を聞きました。

発表が終わる度に受講生間でコメントを送り合う時間は、
決意表明とは裏腹にとても温かい時間でした。

自分は投影用資料を発表3日前に作っていたこともあり、
ギリギリまで何を宣言するか考えることができました。

そこで向き合ったのは、「自分が人と深く繋がることが苦手な理由」。

丁寧で真面目に一面と、
荒削りなギャンブラーな一面の
極端な二面性のバランスをとっていくために、
「答えのないあいまいな世界をかろやかに泳いでいきたい」
という願いを込めて、
「もう1度、夏休みを生きる」という宣言をしました。

夏は、装いが変わったり、雰囲気が変わったり、
夏を言い訳に心機一転できるタイミング。
ターニングポイントを積極的に作っていく理由を、
全部夏のせいにして。

言い訳は何であれ、
辿り着きたい未来をを決めて、突き進むことができれば、
自分で大きな意志決定を決めていけると思えるから。

自分の人生、アグレッシブにキメていきたいなと思いました!

全日程のワークを完璧に達成できなかったけれど、
約2ヶ月という限られた時間の中で
未来について仮決めすることができた
ので、
自分自身に対する納得感が高まったと思います。

また別にあった大きな収穫は、
「覚悟」に対する認識がアップデートできたこと。

覚悟を決めるということ、
それは、やることを決めて周囲に宣言するということ。

記憶に残った発表は、
「この宣言を通して人生が動いていきそうだ」
わたしは強い覚悟を感じました。

その人たちは、
辿り着きたい未来のために、
今の自分を手放して、
新しい自分になる意志の強さ
を感じました。

加えて、その覚悟を達成するために必要な具体的な目標も合わせて話されていました。

自分も具体的なアクションプランは立てたものの、
納得感が弱いものが多かったので、次は

  • 自分1人で叶えられない実現したいこと

  • 同じようなゴールを見据えている人に出会う

  • 同じような志をもっている人に出会う

ことを通して自分のミッション(実際に手を動かすこと)とビジョン(1~3年で実現していくこと)を決めていきたいと思います。

自分が分かれば、
自動的に自分の選択肢を絞ることができると思っていたけれど、
そうもうまくいかないみたい。

次は具体的なアクションプランを決めることから逃げずに、
1つずつ決めて行きたいと意志決定をしていきたいと思います。

自習室

自習室という時間は、言語化に向けた対話の時間した。

講義毎にホームワークが出るのですが、
講義と講義の間の日程でzoomを繋いで実施します。
もくもくとホームワークをする時間もあれば、
疑問点についてアシスタントの方と話し合う時間が
朝7:00~9:00か夜19:30~21:30に
それぞれ朝夜1回ずつ開催されていました。

他の人がアシスタントの方と
壁打ちを聴きながら作業をすることもできるので、
自分のワークを進めていく参考になりました。

過去に受講されていた方が、アシスタントを務められているので、ご自身のご経験を交えながらお話いただけて
とても参考になりました。

人生の先輩方から、
「20代はどこまで走れたか、それで30代後半で見えてくる世界が変わるよ。」
と言われたので、今でも背中を押してもらってるようなお気持ち。

また、講座を通して、
「ライフログは義務感ではなく、楽しみながら取り組んでください」
と言われるので、
「楽しいの定義って何ですか?」
と議論したのは興味深い時間でした。

人によっては認識がバラバラで、

  • ゾーンに入っている状態

  • サウナ行って整った感覚に近い

  • 辻褄が合うこと。

  • なんとも思っていなかったことがよかったと再解釈できること

  • 「クラブ行ってウェイ!」な感じ

といろんな価値観が出てきて、
いろんな感覚を楽しいと表現してもいいなだなと思えて、
日々の感じ方が変わっていけそうな気がしています。

面談

DAY2~4の講義の間で1回(40分)、
全講義終了後1回(15分)、
明菜さんとの面談の時間があります。

ライフログを書いていく中で疑問に感じていることや
ライフプラン、キャリアプラン等の個別で相談したいことを
壁打ちできる時間が組み込まれています。

いろんな感想があると思いますが、
自分にとっては何かすごく新しいことを教えてもらう時間というよりは、
自己認知することを避けているところを一緒に認識していく時間だったなと、
振り返って思います。

頭でっかちになりがちなので、
体験や経験を増やして語れることを増やしていきたい
気持ちの整理ができました。

さよならに強くなれ

自分の未来を切り開くことは自分にしかできなくて
それは自分の辿り着きたい未来と
そこに辿り着きたい理由があると思います。

これらを整理できた時、
本当の意味で自分を信じて
前に進んでいけるようになると思うんです。

自分の過去は変えられないけど、
過去に対する解釈は変えていける。

何十年も生きてきて、
忘れたことがたくさんある中で
覚えていることにはきっと何か意味がある。

自分の過去に潜む虚像と決別して、
前に進む勇気を自分の手で掴みたい方
には
ぜひライフログにトライしていただきたいなと思います。

最後に、ライフログスクールの全体のメタファーとして、
乃木坂46の「サヨナラの意味」の歌詞の一部を置いておきます。

この歌詞で書いてあることが実感できるのが、
ライフログスクールです。

サヨナラは通過点
これからだって何度もある
後ろ手でピースしながら
歩き出せるだろう
君らしく…

サヨナラに強くなれ
この出会いに意味がある
悲しみの先に続く
僕たちの未来
始まりはいつだって
そう何かが終わること
もう一度君を抱きしめて
本当の気持ち問いかけた
失いたくない
守りたかった
愛に変わるもの

乃木坂46 「サヨナラの意味」




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