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セットプレーがチームの変化のきっかけになるわけ

セットプレーアドバイザー山内智裕です。

前回の記事でそんなことを書いたわけなのですが
https://note.com/tomo95/n/n2bc21a2b0c78
(見てない方は↑ぜひお読みください。)

セットプレーで何故チームが変化、前身、進化するのか?

それは共通認識です。

それがなんだ?と思われるかもしれません。


サッカーは11人で行い、ベンチやベンチ外まで含めると
約30人と、かなりの大所帯。

これが高校サッカーになりますと
「うち、部員150名いますから!」なんてこともありますよね?

そうなると、なかなか監督のやりたいサッカーができない
同じ絵が描けない、たまに試合に出る選手、いきなり器用される選手が
馴染めなかったりするもんです。

そもそも、サッカーなんて相手のいるスポーツで
しかも相手も11人。そうそうやりたいサッカーをやるなんて
難しいものがあります。

そんな中で、セットプレーはサッカーの一部を切り取ったプレーで
どんなサッカー、ゲーム運びをしたい!よりも簡単に伝えることができ
得点にも直結するプレーなので、得点が決まれば試合に勢いが出るし
いつしか選手、チームの自信に繋がります。

これを目の前で私は見てきました。


2019年にFC岐阜は降格しました。


2020年J3として開幕したFC岐阜は
全34試合の半分、17試合終了時点でCKからの得点は4点でした。
全部で92本蹴って4点なので23本蹴って1点との確率でした。
分かりやすく言うと1ヶ月にCKからの得点は1点あるか無いか程度。
ちなみに岐阜のCK獲得率はJ3で3位とチャンスは多かったのです。

岐阜の課題は2点
❶キッカーが毎回変わる
❷攻撃の度にカウンターを受ける

そんな課題がありました。

ですので、この半分の17試合が終わったタイミングで5つの約束事を決めました。

①入る場所
②入るタイミング
③仲間の特徴を理解する
④セカンドボールを制す
⑤セカンドボールをファーへ

たったこの5つです。
これを決めて日頃の練習からこれを意識して取り組みました。

これにより、残りの17試合ではCKから7点取ることができました。
後期は全部で90本のCKでした。12本蹴って1点の確率まで上がりました。

この得点の中にトリックプレーは一切ありません。

カウンターをほとんど受けなくなりましたし
CKの度に得点への匂いがしました。
サポーターも同じ気持ちだったと思います。

選手からも、自信の表情や発言が伺えました。

相手もかなり警戒してきていましたが
失点していましたね。


このように約束事を決めて
共通認識ができてセットプレーでチームに自信がついて
コミュニケーションをかなり取り始めたな!
と思うのが印象的でした。

チームが変化していきました。

共通認識は非常に大事なので
ぜひ参考にして頂けたらと思います。





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