022 第一志望校を受けるまで
「021 目標を立てて、それに向かう力 」とした前作から3ヶ月が経ちました。次女の入試の結果を書こうと思ったのですが、結果が出てすぐ書き込むと、どの中学校を受験したのかなど、わかってしまうと思い、少し時間を取りました。
結果から申しますと、第二志望の学校に進学することになりました。
一時期学校に行けなかった次女が、小5のゴールデンウィーク中に「中学受験したい」と言いだし、夫婦で考え、本人とも相談して決断した第一志望は、公立の中高一貫校でした。第二志望として、国立中学をということで、まとまりました。もちろんどちらもダメなら、地元の学校です。私も夫も、高校受験で十分だというスタンスです。
第一志望はかなりハイレベルな志望校ですが、学校のテストはいつも90点以上だったので、公立なら可能性があると思ったのと、今から大学受験を目指す様な追い込み型の私立中学は、娘の性格を考えると、やっていけないかな、と思ったからです。
早速家族で、第一志望校の過去問を見に本屋へ。すると夫が過去問を手に取るなり、「これは塾に行かないとダメだ」と判断。私も夫も家庭教師や塾の講師を経験したこともあり、中学受験の4教科なら教えられると思っていました。
受験についてまだまだ先だと思っていたので、何の知識もなかったのですが、いわゆる「適性検査」を行う学校だったんですね。これは塾などのテクニックを教えてくれるところにお願いした方が良いと言うことで、慌てて塾探しをしました。
近所で「公立中高一貫校対策」を行っている塾を調べ、娘に、こういう所があるよ、とA、B、Cの3カ所を伝えると、「お母さんの薦めるところで良い」というので、まずは、説明を受けに行ってきました。
最初に伺ったA塾は、「お子さんの普段の成績は?」「読書量は?」「とにかく宿題が多いです」と、受付専門の女性が対応して下さいました。表通りから10メートル程入ったビルの、薄暗い階段を上っていくのも、ちょっと、、、と思いましたが、宿題量が多いのは娘向きではないというのと、ご本人が教えていらっしゃるわけではなく、何を聞いても、一度体験を、しか行って下さらないので、ここではないと感じました。
B塾は、ホームページを見る限り、最も良いなと思っていたところで、最近の傾向をお話しして下さったり、「何かあったら、すぐに言って下さい」「中高一貫校は僕が担当しているクラスです」など、穏やかながらに、熱意と丁寧さを感じたので、そのまま体験授業をお願いし、本人も納得したので入塾することになりました。
ちなみにC塾は、地元密着型で良いなと思ったのですが、場所が通いにくく、駅からも離れていて、送迎が当たり前だと、続けにくいと思い、お話は聞きに伺いましたが、選択肢から外しました。
B塾が娘にはあっていたようで、最初偏差値が45程度からスタートしましたが、ほぼ右肩上がりで、最終的には65くらいまで上がりました。科目だけなら70近く取れるものも出てきたりと、ドンドン力をつけて行きました。
塾の先生に、第一志望に合格するには、塾内の偏差値でどれくらいですか? と伺ったことがあるのですが、「合格した子を見ると、偏差値60以上の子たちですね」と言われました。
倍率もおよそ10倍の学校なのため、これ以上取れれば、ということではない、というのがよくわかる表現です。
ただ問題なのは、1次と2次の両方合格にしないといけない学校で、娘は、2次のテストには強いのですが、1次には弱いということ。塾の先生には、1次に通れば、合格できるよ、と常々言われていました。
そして本番を迎え、1次のテストが終わって帰ってくるなり、「手応え全くなし!」と言うのです。そして、本当に不合格だったので、ここから第二志望の勉強を始めなければいけないのですが、手に着かない様子。
第一希望の試験日の1ヶ月前にはすでに気が抜け、「勉強したくない」と言ってゴロゴロするばかりとなり、過去問解いた方が良い、などアドバイスしても、「やる気でない」そんな感じの返答ばかりだったので、放っておいたら、案の定の結果。
「気持ち入れ替えてきちんと向き合わないと、どこを受けても受からないよ!」と今までの1年半黙ってきた分を延々と30分ちかくネチネチ言ってやりました。
これで伝わらなければ、それもこの子の人生だと思って、再び、何も言わないようにしました。
実は、誰にも言っていませんでしたが、第二志望の学校には、恐らく受かるだろうと思っていました。その辺の話も含め、第二志望の話は、次話に書きたいと思います。
「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。