2024/04/17_夢日記

※この作品はフィクションです。

ここ一週間、かなりはっきりとした夢を見ている。

連日、現在住んでいる市を離れて、実家にいる夢をみたり、実家からどこかへ電車を乗り継いでどこかに行く夢ばかりだ。

今さっきまで見ていた夢は、これまた結構いろいろな場所に行き、いろいろな人と関わり、いろいろ感情が動いたので、パパッと書き留めておくことにする。


その夢は、実家の2階にある自分の部屋から始まる。
起きるなり「もうでなきゃ…」と急いで支度をして、家を出る。

母に「あなたさぁー、最近仕事は? ここにいていいの?」
と尋ねられる。
確かにそうだな。
大丈夫なのかな。
でも、なんか大丈夫な気がする。
てなわけで家を出る。

今日の目的地は「春日部」だ。
べつに僕にとって何かゆかりのある地ではない。
ただ、東京や埼玉などのゆかりのある地ではない場所は、ギターの演奏会を開催してきた場所でもある。
三鷹…南大沢…所沢…
今回の春日部は、自分にとっては「何か発表しに行くウキウキする場所」なのかもしれない、と思っていた。

電車で乗り継いで行くのだが、その乗り換えが現実にない路線だった気がする。
一回大宮まで出て、そこから八王子まで行き、その後池袋だったか…そして渋谷…??? その後は…何だかよくわからん…。あれよあれよという間に春日部に到着。ずいぶんと遠回りな乗り換え電車旅だったのだが、電車の中は穏やかな時間だった様な気がする。タメか一個下くらいの友達らしき子と一緒に移動した。…誰だ、こいつ。

春日部に到着すると、以前お世話になっていた元同僚…というか僕の先生というか…そんな方に出会う。
「よく来たね! 最近どう?」
まあ、なんとかやっています…的なあまり記憶に残らない程度の世間話を行う。

どこかの体育館へ。
イメージ的には、小学校規模の小さな体育館だ。
何か式典が準備されていて、椅子がいっぱい並んでいる。
これから何か始まるのだろうか。
その意味がよくわからないまま、一旦別室へ。
…その別室が、どこかの学校の職員室のような場所。
その部屋を見回してみると、歴代一緒に働いてきた先生方がいた。

「せんせー、入学式のことで相談がありまして!」
と結構食い気味に尋ねられる。
「なんですかー」なんてやりとりすると、やっぱりかつての同僚(先輩)だった。
内容は、入学式に国歌を放送するのだが、今回から歌詞も同時に流すために動画にしなければならない、とのこと。なんじゃそりゃ。…まあ、夢なんでね。
でも、どうして僕に相談するのだろう…あ、そっか、僕は夢の中で教務主任をやっているのか。そういう夢設定の対応だけはバージョンアップするのがとても早い。

「では、まず動画の準備ですね。動画は、きっとプロジェクターで再生しないといけませんよね。プロジェクターは、備えつきのがありますか…ありますね! では、それを使いましょう。そのプロジェクターは、会場でPCに繋げますか…でも、静寂のなかでPCの操作音がなるとね…この体育館は、放送室とかありますか? そこでHDMIが繋がれば、会場で障る音なくできそうですね」

なんとも的確なアドバイス。まあ、生徒会~学校説明会担当~生指主任~教務主任をやってくればそんなアドバイスも朝飯前か。

てなわけで、なぜか仕事をしてしまった僕。

そのあと、勤務校の生徒が数名寄ってくる。
「先生! 放送室の準備ができました。いつでも動画の再生ができます!」
おっ。早速動いてくれたのか。すごい。気が利く。

まあ、この入学式を見届けることもなく、次の会場へ。
こんどは1000人が入るくらいのホールだ。

なにやらガチャガチャ準備している。
ん??? これは、演奏会だな。

その会場にいるのは、吹奏楽のいくつかの学校と、大学時代のギターサークルだ。合同演奏会的なものなのか。

よくよくメンツを見てみると、吹奏楽の学校の中には、勤務校もあり、歴代の吹奏楽部の生徒たちが全員いる。そう、全員。へー、現役+OBOGで演奏するようになったのか、ずいぶん伝統ある大きな組織になってきたのだね、と感心している。
そして、よくよくメンツを見てみると、大学時代のギターサークルは、ほぼ僕の同期だ。あれ、僕は誘われていないのか。でも、僕に気づくなり、みんなニヤニヤしているぞ。ん、いじめか…その割にはニヤニヤ…,サプライズ…にしては…とよくわからん。

しばらくすると、ぬるっと演奏会らしき演奏が始まる。
最初は、大学時代のギターサークルだ。
舞台に上がっているのは、確かに同期…と一個下くらいか。
でも、同期が半分くらいいない感じがする。
あれ、○○がいない。△△もいないぞ。□□は今日来ないのか。
なんて出席確認をする。

一曲目はノルウェー狂詩曲。
指揮なしで始まる。
あれー、僕が指揮やるのにー。
まあいいや、始まっちゃったしー。
てか、どうやって始めたんだよ-、息合わせてないじゃん。

まあそれなりのテンポで、それなりの演奏。
決して上手くない。
全然練習していなくて、音は飛ぶわ、ミスしまくって肝心な部分が聞こえてこないわ、爪が割れて隣の子と話して談笑しているわ…なんじゃこりゃ。
(まあ、夢なんで)
でも、演奏は止まらない。
僕の思い出補正もあって、何とか足りない音を頭の中でつないで続ける。

ゆったりした場面になったところに入る。
突然、舞台袖から演者が登場…
!?!?!?!?!?!?
サイレント劇が始まった。
その演者を見てみると、今演奏をしていない同期とか、高校時代の友人とか。シッチャカメッチャカなキャスト。
そして、突然凝り出す照明。
なんじゃこりゃ!?!?!?!?!?

気づいたら、腹をかかえて笑っていた。
面白い。
もう演奏そっちのけじゃん!
でも演奏は負けていない(もちろん、ミスばかり)。
そして、周りのお客さんやこのあと演奏する吹奏楽部の子たちも笑っている。
あー、おっかしー!

気づいたら演奏(劇)が終わっていた。
なんじゃこりゃ。
誰がいつ考えて、いつ練習したんだ?
そんな疑問をかかえたのと同時に思った。
「こういうのやりたい!」
(なんで!?)

これで終わるのかと思いきや、急に演奏が始まる。
2曲目は「スパニッシュコーヒー」だ。
この曲は、僕の出身高校のギター部の伝統曲。
必ずアンコールで演奏するアグレッシブな曲で、部員はみんな好きだ。
それを、大学時代のギターサークルで演奏するとはね。

演奏が始まる。
アルトとバスは聞こえてくるけど、伴奏のプライムが壊滅的。
「しょうがないなー、僕が急に入って演奏するか」
とも思い、そこらへんにあったプライムギターにカポをつけて、その場で一緒に参加する。
案の定、安定した。

演奏中、ふと考え事が始まる。
きっと、こういうのが足りていなかったんだ。
何かの催し物を企画したり、調整したり、当日成功させたいんだ。
誰かに何かを純粋に喜んでもらいたいんだ。
長い時間がかかっても、規模は小さくても、どれだけ下手くそで突拍子もないものでも、ただただ喜んでもらいたいんだ。

小学生時代は、とにかく周りをまきこんでゲームを開発して休み時間で遊んでいた。
中学生時代は、剣道部の練習メニューを工夫してなんとか練習をみんなにさせようと必死だった。
高校時代は、ギター部で、ギターを楽しむのはもちろん、どんなに小さな演奏の機会でもすべてに参加した。副部長もたのしかった。
大学時代は、ギターサークルで指揮者になれてよかった。あのときは嫌だった部分もあったけど、自分も組織を動かしていることを実感していたのかも。
教員時代は、担任ももちろん、生徒会~学校説明会担当なんてまさしくイベント企画者じゃないか!?

そんな、現実的なことを考えていたら、目覚めた。
AM4:15。
昨日は22:30には寝たから、6時間弱は寝ている。
十分な睡眠時間ではなさそうだけど、まあいいか。
まあ、二度寝はやめておこう。

最近、職場でアイデアを求められることが多い。
そういうときが楽しかったりする。

また、しばらく同じような展開の夢を見るのかな。
今度はどこにおでかけするのだろう。
でも、言語化するともう見ることはなくなってしまうのかもしれない。
とりあえず、次の夜を楽しみに生きることにしよう。

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