後楽園(野劇)のお話/"その④"
さて、、"その④"。
引き続きお付き合い下さる皆さま、共に振り返りましょう。
変わらず時系列は順不同(笑)、時はデビュー時、ファイブマン第1期に戻ります。
「あの…、、アクロバットもいいけど、立ち回りをもっと勉強しなさい」「…岩田さんから伝言です…」
少し言いにくそうに、(JAC/17期)神尾直子さんからの伝言でした。
後楽園を退いた(14期)岩田時男さんが今期観劇後、神尾さんを介して僕への助言(いえ、戒めの言葉。)でした。
当時の自分は、(きっとこのコスチュームの力を借りられているからこそ成り立たっていた)"プロフェッショナル"と呼べるパフォーマンス然り、立ち居振る舞いの在り方おろか、立ち回り(やアクロバット以外のアクション・お芝居)の重要性や必要性も、殆ど、と言っていいほど理解出来ていなかった。。
まずは岩田さん、神尾さんもほんとにありがとうございました。当時のこのような方々の存在や言葉、JAC・他事務所の界なく、同じ舞台を踏む者として分け隔てなく扱って頂けたその心意気が、僕にとって本当に有り難く、今でも宝です。そしてそれが確実に"今の僕"に繋がっています。
(しかし当時のこの甘ちゃん極まりない考えが、(いち舞台に立つ"表現者を志す者として)とんでもない"欠落点"だったということに気づくまでにはまだ時を要した…)
当時18歳。。
("怪獣役者"14期/山本さんと。後ろに写っているのは憧れの砂川真吾さん、榎本さん。)
先にも書いた通り、本当の意味での"目覚め"までにはまだ少し時間を要したが、早速、(自分なりの)改善に移った。
まず、"絡みのパイオニア"、(8期)渡辺実さんのバツラー兵・ウーラー兵(+他)の動きを何度も見た。勉強した。いや、させて頂いた。この頃にはまだ、実さんに名前も呼んでもらうこともなかった。
(写真は第3期時)
どうやったら主役が引き立ち、尚且つ自身も眼中に入れてもらえるのか。"脇役"としての役割、立ち居振る舞い、リアクション、お芝居。他者を際立たせること。他者の"呼吸"を読み取り"間合い"を合わせていくこと。それらの重要性。役目。青二才で新参者の、ない頭で考えた。
「吼えろ鉄拳」の、(真田さんではなく)竹田道弘さんの絡みの動きも何度も観た。
"落っこち"(落下のスタント)に関しては、「ケガするからやめろ」の禁止令は出た時期はあったが、僕ら世代のリーダー、兼ムードメーカーでもあった(17期/当時ファイブブラック役)"榎本貴さん"を筆頭に、その目をかいくぐり、皆で暗くなるまで練習した。
(*僕の、"カック"(KAC)という今尚愛おしいあだ名も、一番最初に"仲間という存在"として扱ってくれた、紛れもなくこの榎本さんが名付け親である。)
ちなみに今も変わらず親交深くお付き合いさせて頂いている、(いや、僕のアクション人生ほぼ全てを見てきてくれたであろう)18期/山口照雄さんも、その中の大切なお一人。
この頃同時期、研究を続けていたコースターレッドの姿に、
「いやぁ〜〜、カック、だんだん(東映)ヒーローっぽくなってきたね〜〜♪」
と(17期)中川素州さんからお褒めの言葉を頂いたことも、とても記憶に鮮明で、(当時憧れのJACの方達とご一緒させ始めて頂けた自分にとって)この上なく嬉しかった言葉だったのを覚えている。その節もありがとうございました!m(_ _)m
(写真はジュウレンジャー第1期時)
…しかし…
この時点ではまだこの未熟者、(本当の意味の)"死にものぐるい"で頑張る、という域には到達しない。。ジュウレンジャー第2期、あの"一件"(⁈)があるまでは…
そんな最中、(野劇の"客席男"、)あの福沢さんがやって来る…
30年前のお話。
…〜 "その⑤"へ。
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