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Fairies~2nd~

些細な喧嘩をして 引き摺ったまま 朝 玄関を出てしまった。

「ごめん。」

の一言さえあれば 違ったかもしれないのに。

捻って 開けるだけのドアが ひどく 重く思えた。

無言のまま 心の荷重が 突き刺さる。

「おかえり!」

『ただいま』も『ごめん』も言えない僕を いつもの君が 迎え入れてくれた。

「ありがとう。」

溢れ出た言葉は 選択肢から 外れていたけど 的だけは突いた。

君でよかった。


To be next Fairies…

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