見出し画像

Wide tale(ワイド テイル)

夜になるのが すっかり 早くなってきた 12月13日。

心に決めた その場所に 向かった。

『La_mensa_jasmine(ラメンサ ジャスミン)』

今夜 開かれる『オープンマイク・パフォーマンス』の 会場だ。

17時半からの 開催だったけど 結構 ギリギリに 到着してしまった。

急いで 席に着く。

そこには 東京に来てから 住まいの御世話をしてくれた男性と その友人が 座っていた。

ちなみに その友人さんとは 初対面。

「ごめん 遅くなった!」

「こいつが 中学からの友達で シュウヘイです。」

「どうも 初めまして 大坂智樹です。」

軽い挨拶をしてると パフォーマンスは 幕を開けた。

小声で 注文を 相談して オーダーする。

注文したのは 前回に 引き続き『チキンのコンフュ』と『マルゲリータ』だった。

私は 割りと お腹が 空いていたんだけど 二人は 話を聞く限り お昼を 遅めに とっていたみたいだったから この2品にした。

(終わったら どっかで テキトーに 食べて帰るか…)

くらいの気持ちで。

それよりも 大切なのは 自分が 何故 ここに来たかどうかで。

まずは 優しい雰囲気の お兄さんが 1番手を 担ってくれる。

来てくれた主催者の 綺麗なお二人が 劇団四季や宝塚の方だったこともあって みなさん 歌劇曲を 歌われる方が 多かった。

ダンスを 披露してくれる方。

弾き語りで 世界観を 伝えてくれる方。

普段は ダンスを専門にしていて 今回は 歌を 聞かせてくれた方。

初めて 人前で 歌う方。

たくさんの想い 言葉 感覚を いただけた 素晴らしい夜でした。

決めていた。

『アカペラで 未来花を 歌うこと』

それが 自分にとっての 最大の表現であり 挑戦でもあると。

スマホで 歌詞は カンニングしていたんだけど笑

私の番が来た。

ステージに向かう 一歩一歩に 想いを 注いだ。

「どうも 大坂智樹と 申します。」

奮えていた。

心の中にある 確かな想いに。

「歌手を目指して 三十路ではありますが 2ヶ月前に 東京に 来ました。」

この後 想い人に対しての想いを 少しばかり 喋って 深呼吸する。

煌めいた照明の光が やけに 眩しくて。

集まる視線から 熱を感じて。

歌っていると 余計な事は 全て 晴れて 伝えたい純水が 残る。

世界から 濾過されて 残された想いだけが 歌声として 空間を 揺らしているだけ。

解放された。

これからも 解放が 続いていく。

これまでの 後悔を 前進にする為に。

旅は 始まったまま 終わらなくていいと 考えている。

どこかに 向かったまま 消息が 途絶えようと。

最後は 笑っている。

そんな自分を 愛したい。

そして 自分を 愛するように 大切な人も 愛していたい。

たぶん それだけなんだと 思う。

大きく広げた尾で どこまでも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?