時計ではなくスマホを置いて

映画「イージーライダー」を見たことがあるだろうか。
ピーター・フォンダとデニスホッパーは時計を捨てて旅に出た。
日常からの決別、束縛からの決別を示す象徴的なシーン。

今日は久しぶりにバイクに乗れる日。
スマホを置いて、バイクにまたがった。

いつもなら、スマホでナビを表示して、インカムで音楽を聴く。
休憩したらTwitterに書き込んだりして。
絶景があると写真を撮ったりもする。

今日はいいや、とりあえず走りたい。
地図も持たないで、風の向くままに走ることにした。

出来るだけ混んでいない道に進路を取る。
収穫の終わった北総の田園地帯を気ままに走ると、
利根川沿いの利根水郷ラインに突き当たった。

なんとなく魚が食べたくなったので、そのまま道沿いに銚子まで行く。
ついたけれど、12時過ぎ。
銚子港の近くのお店はどれも行列。

並ぶ気にもならなかったので、利根川を渡って神栖に向かう。
僕の制限時間も半分を切ってしまったので、帰路につく。

潮来まで走って、高速で地元にICまで。

電話からもチャットからもLINEからもSNSから解放された日。
時々こんな日があっても良い。

燃費は20km/l、やや薄いからジェットニードルのクリップ位置を変更しないと。
後はステップ位置を少し後にすると今のブーツに合う。

今度はもう少し寒いと良い。
空冷エンジンと、バイクに乗って心を風で冷やせる寒い日にまた乗ろう。


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