根終男

自分は性根が終わっているし要領が悪い。

・自分より不幸そうな人を見て安心する
・人の幸せを素直に喜べない→幸せじゃない自分が際だって落ち込む
・狭い道をちんたら歩いている人に必要以上にイライラする
・仕事に対して真剣に取り組めない、自分のミスで人が死ななければいいと思っている程度
・バッティングセンターに何回もいって数え切れないくらいバットを振っているのに全く打てない。
・大人数で自分がしゃべると絶対冷めた空気になる感じがして何も話せない。
・映画を一回見ただけじゃ話がよく理解できないし、出演者の名前すらよく覚えてない。
・自分が実施した作業をすぐ忘れる。
・これだけ頭が悪いのは、悪霊に取り憑かれてるのではないかと責任転嫁して「お浄め塩スプレー」を買って頭にかける。

......

客先常駐で現場を点々としていた自分は、今の現場で約1年ほど韓国人の方と一緒に仕事をした。

このnoteを書いている今日、その方は転職のため現場を辞めることになった。

現場を転々としていた自分にとって、1年間一緒に仕事することが稀だったため、最後エレベーターまで見送る時ちょっと泣きそうになった。

その方は、性根が終わっている自分では到底なれない"根からいい人"だった。

仕事を覚えるのが遅い自分に対して、本当はイライラしているはずなのに何回も笑顔で教えてくれたり、仕事を人に振るのが苦手な自分を察して手伝ってくれたり、日本人の自分より日本語が上手だったり。

見返りなく純粋にその人のためにしているというのがすごく伝わってくる人だった。

転職が決まったことを知った時、普段の自分だったら今の会社でだらだら続けている怠惰な自分が際だって落ち込むが、その感情よりも先に純粋に、嬉しい気持ち応援したい気持ちが湧いた。

完全に無情人間だと思っていた自分にもまだ情が残っていてちょっと安心した。

いつからか、人にすることされること全てが偽善だとか保身のためだとか情けとか、捻くれた考え方しかできなくなっていたけど、

純粋な動機だけでやりくりしてる平和な世界なんてあるわけないからしてくれたことには素直に感謝して返せるようにしたい。

でも根が良すぎる人はこき使われるからな…
ずる賢く生きるのって難しい。