働き方の哲学

Title:働き方の哲学
著者:村山昇
出版社:DISCOVER
感想を書いた日: 2024-03-28

# 惹かれた理由
イラストフルな概念辞典という魅力的なコンテンツ
あまりにもキャッチーな下記フレーズが超多忙な今の私に刺さりまくり笑
価値創造＝「増減させる」「変形・変質」「創出」
INPUT ⇨価値創造 (能力x意志x身体)⇨ OUTPUT
仕事＝「能力」X「想い」→「表現」

# 内容
鉄鋼王カーネギーは、「何を幸福と考え、何を不幸と考えるか。その考え方が幸不幸の分かれ目なのである」
物事をどう解釈するかによって私たちは自分の生きる世界を決めています。
解釈=物事の見方・とらえ方、その人が持つ観念や概念=「観」

健やかな仕事観は、健やかな仕事意欲を生み、健やかな仕事人生をつくっていく。
仕事 とは 「 人生 の 時間 ・ 空間 を 多大 に 陣取る 活動 」
仕事＝Σ（時間・空間・人間関係・頭の中）現代人にとって仕事は人生の「最大級の占有者」
価値創造の仕事 とは「 A→A ± 」「 A→B 」「 0→1 」
「増減させる」「変形・変質」「創出」
仕事＝「能力」X「想い」→「表現」
「長い時間 ×忍耐 ×創造性」によってのみ成しえる仕事がある

この世界は、無数の個が無限様に成す「 INPUT ⇨価値創造 ⇨ OUTPUT」の連鎖による壮大な織物である

キャリア を つくる 要素
{「知識・技能（スキル）・資格・人脈」＋「行動特性・思考特性・態度・習慣」＋「マインド・価値観」}X「ベクトル（方向性と熱=何を成し遂げたいのか、どこに向かっていくのか）
働くことを楽しんでいるか、豊かな体験を実感できているか
変化の時代のキャリア形成の要諦は、状況対応・状況創造のしなやかさと、その過程で自分の軸を研ぎ澄ませていくたくましさにある
①好奇心、 ②持続性、 ③楽観性、 ④柔軟性、 ⑤リスクを取る姿勢を持って、キャリアを切り拓いていくしなやかさが重要
成長=広げる・高める・深める
成長するためにもっとも大事なものは好奇心

守・破・離
守は基本の型を身につける第 1段階。
破は基本を応用展開、改良していく第 2段階。
離は、それまでの学習や経験を統合し、超越していって、独自の世界を打ち立てる第 3段階

Done is better than perfect.（完璧を目指すよりまず終わらせろ）
完璧さにこだわって物事を自分の中で留めていたら、いつまでたっても物事は動かない。動かないうちに機会を逃してしまう。状況は変わってしまう。

結果とプロセスはクルマの両輪
結果を出そうとすることは前輪（努力する方向感を出す）
プロセスは後輪（日々進んでいく駆動力）
結果とプロセスは優劣つけられるものではない。結果が大事というのはこの野球を続けるのに必要だから。プロセスが必要なのは野球選手としてではなく、人間をつくるうえで必要と思うbyイチロー

八風とは人の成長や幸福を妨げる作用「利・誉・称・楽・衰・毀・譏・苦」
八風には悪い作用と良い作用の両方があり、悪い方の作用に侵されるなというのが仏教のメッセージ
たとえ 100万人に 1人の能力の持ち主でも、健康を害してしまえば、それは発揮できません
アクション・シンキング・チームワーク＝行動・思考・協働に重点

人間の精神のはたらきとして「知・情・意」by哲学者カント
知：賢さ、分析、理論、真や利の価値を目指す、頭・手・足で行う、科学、技術
情：優しさ、思いやり、感性、美や快の価値を目指す、胸で感じる、芸術、デザイン
意：正しさ、洞察、内容、観・苦の価値観を目指す、肝で観ずる
個人生活、組織、地域、社会＝一人一人の「知・情・意」から起こる思考・行動によって形成
賢い仕事・優しい仕事・正しい仕事

マネジメントは一般的に「管理」ですが、実際のニュアンスは「管理」よりもずっと幅広いもの。感知、収集、洞察、分析、予測、回避、改善、開発、統合、調整、指示、最適化、概念化、組織化など、これらを総合した概念

家族・学校・会社・趣味の会・地域の会＞必ずリーダーが発生
経営リーダーの10条件
1.論理的思考
2.時代の風を読む
3.戦略的思考
4.攻めの経営
5.行政に頼らぬ自立の精神
6.政治家に頼るな、自助努力あるのみ
7.マスコミとの良い関係
8.明るい性格
9.身銭を切ること
10.高い倫理観
5,6は政治家になっちゃってよって思ってる笑

習慣は天性のように自分に定着している性向・行動・態度・姿勢
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

目標とは達すべき数値・成すべき状態・目指すべきしるし
目的とは最終的に目指す事柄＋それをやる意味

レンガを積む３人の男
レンガを積んでいる
カネを稼いでいる
後世に残る街の大聖堂をつくっている

目標設定
Specific　具体的な
Measurable　測定可能な
Achievable　達成可能な
Relevant　関連のある
Time Bound　時間を決めて

会社＝カネ、技術、情報、時間、意思が融合した有機的な仕組み、経済的な価値以外の価値をも生み出す運動体

作者以前の仕事観
知識・スキルを覚え仕事に長けることを繰り返す仕事生活に不十分さを感じ
他の人の生き方を真似ることにも空回り感を覚えて起業