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心が潤う「民藝 美は暮らしの中にある」展に行ってきた。

仕事をしていたら中之島美術館で面白そうな展示があることを偶然知った。

「人々の暮らしのなかにある芸術って面白そう…」という思いだけでなんとなく行きたいと思った。

8月下旬に行こうと思っていたけど、体調を崩していけず。

いつまでやってるんだろう…とサイトを見たら9/18まででもう終わる!

早く行かないと!!

否…まだまだ暑いし大阪まで行かないといけないし今回はあきらめようかな…と思っていた。

ただ依頼されていたライティングの案件の原稿が終り、あとは誤字脱字などのチェックだけという段になったので、時間があったので行ってみた。

結論…めちゃくちゃ面白かった…。。。

衣装やかばんや履物などいろいろなものが展示されていた。

土地の気候によっても模様が左右されるというのが大変興味深かった。

青森は寒い土地なので刺し子が広まったらしい。

刺し子といえば私の大嫌いな中学のときの家庭科の課題だった(刺し子の時間は寝る時間だと思っていつも寝ていたら通知簿に2をつけられた)。

日本だけでなく海外の作品も面白いものが多かった。

オーストラリアの椅子は背もたれが独特な形をしていたけど、あとはふつうの背もたれ以外は装飾の少ない作品だった。

食器類もかなり興味深かった。

日本の食器類は縄文時代までさかのぼるらしいけど、確かに縄文土器って機能的に意味をなさない模様が多い印象。

いろんなものが展示されていて、みんな興味深そうに見ていた。

なかでも50代くらいの男性が朝鮮(だったと思う)の民藝品を見て「美しい…」とため息をついていた。

年齢を重ねてもこういう気持ち大事にしたいなと思った。

っていうか年齢重ねたほうが色々感じることがあるのかも。

丹波布も同じ兵庫県内にあるものなのに全然しらなくて、まじまじと見てしまった。

あと岡山のガラスの作品とかも美しかった。

東京目黒区にある日本民藝館も5年以内に訪れたい(いつか行きたい…とか言うと絶対行かないから)。

音楽でいうとクラシックは永遠に残ると思うけど、民藝品はわりと絶滅の危機にありそうな、今は少なくなっているそうな…的なことも書いてあったかな(うろ覚え)。

最近は機能的なものばっかりが人気がある風潮だけど、見ているだけで心が満たされるような作品はやはりよい。

帰りに一人で「来てよかった…」と何回も独り言をつぶやいた。

現代的なもの、機能的に偏ったものが悪いというわけでは決してない。

ただ美しい装飾を見て心が潤っていくというのは精神的余裕につながるのでは…?

こういう伝統品が少なくなってきたから、現代人は病む人が多いのでは…?とかもちょっと考えた。

でも本当にため息をつきたくなるほど美しい作品が何点もあったので、終了間近だし(18日まで)まだ見にいっていないという人は行く価値めっちゃあると思います。



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