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風吹く街

HEATツアーのファイナルが目前となり、私はある日の出来事を書き記すことにしました。
言葉にすると消えてしまいそうだから、ごく親しい人にだけ話したのだけど、どうにもこうにも抱えきれない。そして優しさを共有したい。ということで、ここにひっそり(?)書くことにします。

ただ、プライベートな部分を含むので、共有できる情報には気を付けています。端折ってるとこもあります。はっきり言わんかい!っていうモヤモヤを生んでしまったらごめんなさい。あとで修正したり、もしくは削除することもあるかもしれませんが、その辺りもご理解いただけると嬉しいです。

と、またしても前置きが長くなってしまいましたが、ある日の出来事です。

風くんと遭遇しちゃいました。とある日の夕方、とある街で。

初めましてがライブじゃなく街角でだなんて想像もしていなかったので(妄想はしたけど)、これが夢なのか現実なのか少し時間がかかっちゃった。

ちょうどその頃はHEATツアーの発表後で抽選販売の真っただ中。私は友達共々、一次抽選すべて落選し、どうしたものかと思っていたころでした。
起こることすべてに意味がある。そう心に言い聞かせても、何とかならないかなぁと常に頭の中はライブのことばかり。(はっ、また脱線)

そんな中、目の前に現れた風くんはいきなりの至近距離!というのも、あるお店で商品を眺める私とその商品との間をすっと風のように駆け抜けていったのです。手を伸ばしたら届く距離です。。。

あれ?今のは何?幻?👀....!?!?

なぜ一瞬で風くんとわかったかというと、少し後の会話でわかります。(焦らしてすみません)

数秒固まった後、その場から離れやっとのことで息をした私は、まずは落ち着こうと手にしていた商品の会計を済ませ、お店を足早に立ち去るわけです。

お店を後にし「今のは話しかけるべきだったのでは?」「いやプライベートだし、迷惑でしょう?」「でもさ、一生に一回あるかないかだよ、いや今後一生ないよ」といった具合に自問自答。
でも、お店から出た後なのでこのまま姿が見えなければ、そもそもお話なんてできないか。。。と思った矢先、一人二役している私の数メートル先に風くんが。てくてく。
この先の後ろ姿を目で追ってしまうことこそ迷惑になってしまう、ということで私は意を決しました。周りに人がいないことを確認し、

私「あの、藤井さんですか?」(震えてうまく声がでない)
風「はい?」
私「藤井風さんですよね?」
風「はい、ようわかりましたね」
私「ファンです。すみません、さっきお見かけしてお声かけしていいものか迷ったんですが。大丈夫ですか?」
風「はい、ありがとうございますー。でもホンマにようわかりましたね、こんな格好で」
髪型も洋服もいわゆるメディアで見ている印象とは違う(ちょうど各局のTVに出ていた時期)けどね、でもファンはむしろそっちを知ってるのよ、と思いながら。
私「その〇〇〇(身につけてるアイテム)見覚えあったので」(何ならその服装だったからわかりましたと言いそうになる)
風「あーw」 といいながら、髪をくしゃくしゃっとしたり。マスクを一瞬ずらして顔をみせてくれ、そして極めつきに眼鏡をはずしてお話ししてくれちゃったわけです。(私、ここで天に召されます...)
話した内容は、ライブのチケット全滅しちゃったんですとか。他にも何か話したけど曖昧です(この間私は昇天しているのでお察しください)本当ならもっと言いたいこと聞きたいことあるのに、心の準備ができてないしそんなの永遠にできないから仕方ないね。
話した内容は曖昧だけど、めちゃくちゃ綺麗な目をしていたことはしっかり焼き付いている。
そういえば、写真で見る時はいつも左目を見ている気がするのだけど(髪の分け目のせいもあるかな)、この時はすごく右目が印象的で(髪型的にしっかり見えた)目の下にある2つの☆(と言う名のほくろ)を見て「あ、本物☆」なんて思いつつ、右目に吸い込まれそうだったのを今でも思い出す。

後になって気づいたけど、風くんと私の身長差は20cm近くあるのに、そう感じなかったのは、少しかがんで話してくれてたんじゃないかと思う。目線の高さ同じくらいだったから。

じゃぁそろそろ、となって「ツアー頑張ってください」って言ったら「来れるといいですね」って言ってくれた。風くんがそう言ってくれるなら、きっと大丈夫って心から思えたよ。

で、さようならのとき、グータッチをしてくれた☆

なんて優しいんだこの人は。いやな顔一つせずにお話しさせてくれただけでも感謝しかないのに。
風くんの出したグーに私はなぜか咄嗟にパーを出してしまい、風くんもパーにしてくれたけど、いやいやとなって(こんな時期だしね、と)お互いグーにして。なんか2人でグーパーじゃんけんしてるみたいな瞬間があって今思うと微笑ましい。(と、自分で言う。)

しばらくシャボン玉の中にいるみたいなフワフワした感覚で、優しさで包まれているみたいで、あったかーい気持ちにさせてもらいました。不思議な人だなぁ、風くんて。

その後、次のチャンスで福岡のチケットという神様からギフトをいただきまして(しかも2Days)、私にとって初の風くんライブを体験することができたのです。
あの日「来れるといいですね」と言ってくれたのが社交辞令だとしても、言霊ってあるじゃない?風くんの言葉にはウソがないと思えるし、そう思ってくれたと信じた。だから勝手に、風くんにありがとう。お陰様でライブに参加させていただけました。

もし、いつかまた奇跡があってお伝えできることがあるならば、「帰ろう」を作ってくれてありがとう、作品にしてくれてありがとう、歌ってくれてありがとう。その想いを伝えられるよう精進したいと思いました。
心の準備はできなくても、妄想だけしておきます。

追記。ヘッダーの写真、季節外れの金木犀が咲いてて、この出来事の1時間前くらい写真に撮ったものです。しかしなぜこんなにブレブレなのか(笑)この日の記念に残しております。

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