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しつもんは教育を変える【1】

マツダミヒロさんの著書『質問は人生を変える』の文章の一節をもとに、教師目線で感じたことや学んだことを書いていきます。

心を満たすために何ができますか?
まず最初に、私が魔法の質問でお伝えしている「シャンパンタワーの法則」について説明したいと思います。
グラスをピラミッド状に積み上げ、シャンパンを注ぐセレモニー「シャンパンタワー」をご存じでしょうか。
・一番上のグラスを自分
・2段目のグラスを家族
・3段目のグラスを仕事のスタッフや友達
・4段目のグラスをお客様
・5段目のグラスを社会や地域の人々
と見立てます。
そう思った時に、あなたは、どの段のグラスから、シャンパンという名の、愛とエネルギーを注いでいるでしょうか。
家族のため、スタッフのため、お客様のためにと、愛とエネルギーを注いでいる人は多いことでしょう。
でも、すべてのグラスにシャンパンを注ごうと思ったら?
そう、一番上、つまり、まずは、自分自身に注ぐことが大事なのです。
自分に注いであふれたエネルギーが、次の段へとあふれていくことこそが、美しくエネルギーが行きわたる形なのです。
自分のグラスを満たすことで、周りにもエネルギーを与えることができるのです。
自分が満たされていれば、人に優しくできます。余裕を持って接することができるし、課題の解決にも地に足をつけて取り組めます。
まず、自分の心を満たすことは、すべてにおいて大事なことなのです。

質問は人生を変える(マツダミヒロ著、きずな出版)

この「シャンパンタワーの法則」の一番上のグラスを教師にしてみます。
・一番上のグラスを教師である自分
・2段目のグラスを家族
・3段目のグラスを職場の同僚や友人
・4段目のグラスを児童
・5段目のグラスを保護者や地域の人々

私が教師であった時は、3段目のグラスである職場の同僚や友人、4段目のグラスである児童・生徒、5段目のグラスである保護者や地域の人々を満たさなければならないと思っていました。教師の仕事に関わる人々の心を満たすことを第一にしていたのです。
教師の仕事をこなすことを優先的に考えていたので、家族に関わることは後回し。なおさら、自分を満たそうなんて考えは全くありませんでした。
その結果、仕事を頑張っても自分の思うような結果にならない、児童と楽しく関われない、周りの方々ともうまく関係が築けない状態が続いていました。

でも、「シャンパンタワーの法則」を知ってからは、自分の心を満たすことを第一に考えるようにしました。
自分が安らぐこと、ホッとすること、癒やされること、心地よいことを意識して取り組むようにしたのです。
すると、自分の心がいつも穏やかでいられるようになり、周りの方々とも程よい距離感で心地よい関係を築くことができるようになったのです。

ただ一つ残念なことがあります。
それは、
”「シャンパンタワーの法則」を知ったのは、教師を辞めてからだった”
ということ。

教師をやっているうちに知っておきたかった…。

教師の仕事に就いている方々の中には、自分を犠牲にしてまで子どもや親に関わらなければならないと思って頑張られている方が多いと思います。
ですが、まずは自分自身を大切に。
自分の心にしつもんして、「〇〇したい」という内なる声を大事にしてあげましょう!

「自分を満たしてから、人に接しよう」


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