アメリカでのリース契約

アメリカで賃貸物件を探すと出てくるのは、sqft当たりの値段です。一目で毎月いくらというのが分かるように書かれていません。$18/sqft/year というのもあります。そうすると1ヶ月は$1.5/sqft でサイズが3000sqftだったら$4500となります。この他にCAMという共有費用/管理費みたいなのがあります。$0.3-0.7/sqftくらいでしょうか。先程の例でいくと3000sqx0.3=$900となり、毎月は合計$5400となります。

CAM というのは借りる場所のメインテナンス料で、大屋さんがやってくれることがこの料金に含まれます。例えば水道代、ゴミ収集代は私は直接業者に払わず、これに含まれていました。駐車場の線が薄くなって書き直したり建物の外壁の塗り替え、もこのお金から出されています。この部分は家賃の値段交渉で下がることはなかったです。

インドアプレイグランドビジネスでは最低でも3000sqftの広さが入ります。私がやっていたところは5300でした。10年前はこれくらいのサイズで家族経営が多かったのですが、ここ3年で15000sqftの巨大な、そしてフランチャイズ化したところが増えてきています。

レント="遊ぶ空間という商品"なので、ほかのビジネスよりここに占める経費の割合が高くなってしまうのは仕方がありませんが、家賃の高さはどのプレイグランドでもネックになっていると思います。

契約年数は1~10年が普通です。一般的なのは3~5年で2回更新可能というものです。長く契約するから安くしてなどと交渉することができます。また入居する際に大体数ヶ月のフリーレントをもらえます。これは入居してビジネスを開始する準備期間にあてられます。ビジネスライセンス取得などに数ヶ月かかり、すぐにビジネスを始められるわけではないのでフリーレントは大事です。この他にTI(Tenant Improvement)と呼ばれる費用があります。簡単に言うと内装費/工事費です。ビジネスによってトイレの数の規定があったりして、追加しなくていけなかったりします。そういう工事費を交渉によって大屋さんに出してもらったり、逆に借りる側が出す代わりにフリーレントを長くしてもらうなど、ここも交渉できます。この工事は大体建物自体に永久的な変更をすることになるので、(受付を作ったり、部屋(インドアの場合パーティールームなど)を作ったり、トイレを作ったり)、大屋の許可なしでは出来ないです。また契約が終わった時に残していく=大屋のものになるので、大屋が出してくれることも多いですので、交渉のしどころです。

そして、最終的に契約書にサインする前に弁護士に見てもらいました。100ページ以上あるし、何が普通の契約事項で、何が普通でないか分からないからです。

P.S. ケースバイケースですが、私は長期契約は勧めません。やはり人生何があるか分からないからです。特に今回のコロナでは、賃貸契約から抜けられず苦労しているところがほとんどです。そして、なぜか政府からの補助金は人件費に対して出されてて、家賃への補助はほとんどありません。









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